佐藤 泰之さん
インタビュー公開日:2018.08.15

子どものころから動物好き。
動物医療からトリマーの道へ!
物ごころついた時から動物が好きだったという佐藤さんですが、家の都合で飼うことは叶いませんでした。
「育った地域は動物を飼っている家が多く、よく遊びに行っては動物に触れ、そのたび親に飼いたいとせがんでいましたね」
その動物好きはやがて将来の道へ。動物に関わる仕事を志し、動物看護士の専門学校に進学して動物の医療やトリミングを学びました。最終的に進路を決める段階になり、長く続けていけることや独立開業する人もいるなど幅が広いことから、将来を見据えてトリマーへ方向転換。10年ほど、ショップで経験を積んだ後に独立し、自宅兼サロンの開業を果たしました。
飼い主さんの希望を細かく聞き、
清潔に可愛くしてあげる仕事です。
仕事の内容は、ワンちゃんのトリミングとペットホテル業務。
トリミングの仕事とは、ワンちゃんをシャンプーし、毛をカットして、清潔に可愛くしてあげることです。爪切りや耳掃除、肛門腺のケアなどもします。
「一言でカットと言っても、犬種や飼い主さんの好みによってカットの仕方は変わります。うちの店では、さまざまな犬種のカット事例を写真で掲示し、毛の長さをミリ単位で表示することで、飼い主さんと仕上がりのイメージを共有できるようにしています」
そのきめ細かなサービスがお客様にも好評。リピーターが通い続けています。
ちなみに、北海道では外で遊ぶ環境が整っているワンちゃんが多いので、泥がついてもきれいにしやすいよう、短くカットするスタイルが人気だとか。
さらに、トリミングが終わったら完成した姿をポラロイド写真に撮ってプレゼント。
「飼い主さんが『可愛くなった!』と笑顔になる瞬間が、やはりうれしいですね」
しつけや病気の面など
愛犬のことをトータルケア。
来店するワンちゃんは大人しい子ばかりではなく、噛んだり暴れたりしてしまう子もいます。そういった場合は、飼い主さんと綿密に打ち合わせをして対処します。
飼い主さんから相談を受けることも多いそう。
「ワンちゃんのお手入れの仕方や、しつけ、栄養面、病気のことなど、さまざまなことを相談されます。一度来店すると2時間ほどお預かりして、体をくまなく見ますから、獣医さんよりも深くワンちゃんと向き合います。そういった意味では、飼い主さんにとってトリミングサロンは一番身近な相談相手といえると思います」
時には、トリミング中に飼い主さんが気づかなかった皮膚病に気づき、「病院に連れて行ってくださいね」とアドバイスすることも。そのため、今も常に勉強を続けているという佐藤さん。飼い主さんとワンちゃんに寄り添う熱心な姿勢が伺えます。
ホテルでは犬の様子の変化に配慮。
念願だった犬と一緒の生活です。
さらにホテルの業務では、預けられたワンちゃんの食事、散歩、ケージの清掃などの世話を行います。
「ホテルのスペースは広めのケージにはなっていますが、環境が変化したことで体調を崩す子もいるので、ワンちゃんの様子にはいつも気を配っています」
現在は、自宅兼サロンのため、よりこまめなケアが可能に。
店のマスコット的存在、ミニチュアダックスの「テレサ」は、以前は店の繁殖犬で、引退した後に佐藤さんが引き取りました。今は一緒に出勤して、お客様をなごませている、大切な「副店長」です。
念願だった犬と一緒の生活がついに実現したと、佐藤さんは目を細めます。
いろいろな犬の側面を見る仕事。
今は海外で活躍のチャンスも!
この仕事で触れるのは、ワンちゃんの良い側面だけではありません。気難しい性格のワンちゃんや、病気の子と向き合う場面もあります。
「そういったギャップから辞めてしまう人も多いですが、やはり動物が好きで戻ってくる人もいます。犬好きの私にとっては、そんなワンちゃんたちと向き合い、飼い主さんとのより良い生活に役立てるところが、魅力でありやりがいですね」
男性のトリマーはまだ少ない業界ですが、日本のトリミング技術は実は海外から注目されています。動物をより可愛く見せる繊細な日本人の技術は高く評価されており、海外のコンテストで優勝もしばしば。
「日本人のトリマーとして誇りに思いますし、これからトリマーになる人にもそこを目指してほしいですね」
シゴトのフカボリ
トリマーの一日
8:00
預かり犬やトリミングのワンちゃんたちの送迎
9:00
店内清掃
ホテル宿泊のワンちゃんの散歩、
ケージの清掃、食事をあげる
9:30
来店のワンちゃんのトリミング
12:00
昼休憩
13:00
来店のワンちゃんのトリミング
17:00
ホテル宿泊のワンちゃんの散歩、食事をあげる
18:30
閉店
店内清掃 ホテル宿泊ワンちゃんのお世話 
事務作業
20:00
終了
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

飼い主さんのさまざまな要望に応えられるように、今も積極的に勉強しています。好きなことだからこそ、とことん追求できると思います。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
トリミング用品一式!
はさみ、バリカン、ブラシ、毛を処理するためのナイフなど、道具がたくさんあれば、さまざまなワンちゃんに対応できます。これでも他の人に比べたら少ないほうかもしれません。

Dog Life Lab

愛犬のトリミング、ペットホテル業務を行っています。飼い主さんの希望をじっくり聞き、愛犬のお世話に関する相談にも応じています。

住所
北海道札幌市北区新琴似11条14丁目10ー23
TEL
011-769-0379
URL
http://doglifelab.com/

お仕事データ

愛犬のトータルケアを!
トリマー
トリマーとは
犬や猫を中心とする、
ペットの毛を刈り整える仕事!

ペットショップやペットサロン、動物病院などで犬や猫を中心とするペットの毛をトリミング(刈って整える)する仕事。一般的には体調チェックから始まり、爪切りや耳掃除、そしてシャンプー、カットと施術を進めることが多いようです。最近ではカラーリングや凝った飾りなどファッション性の高さを求められることも。飼い主さんのオーダーに合わせてスタイリングする他、動物の健康の異変に気づいたらすぐにお伝えします。

トリマーに向いてる人って?
体力や根気強さも必要です。

動物が好きなだけではなく、時に大型犬を持ち上げるための体力や意思疎通が難しくても諦めない根気強さが大切です。また、飼い主さんの望むスタイルを汲み取るために、コミュニケーション能力も必要。トリミングの技術もさることながら、接客業だということをお忘れなく。

トリマーになるためには

トリマーに必要な国家資格はありません。とはいえ、犬や猫の毛質や種類に合わせたシャンプー、カット、さらに体のお手入れといった知識や技術は独学で身につけるのは難しいもの。トリマーを育成する専門学校や通信講座で勉強するのが一般的であり、近道です。

ワンポイントアドバイス
プードルに始まり、プードルに終わる?

新人トリマーは、トリミングが比較的簡単な種類の犬や猫から徐々に手がけられる幅を広げていくようです。トリマーの間では「プードルに始まり、プードルに終わる」という言葉もあり、プードルはトリミングの基本でありながらも、技術が問われる犬種だと言われています。