お仕事データ

米や野菜、果物を生産する専門家。
農家
農家とは
土づくりから植え付け、収穫、
出荷までを担うプロフェッショナル。

米や野菜、果物などを生産するのが農家の仕事。土づくりに始まり、種植え・田植え、収穫までを一貫して行います。植え付けから収穫までの期間は作物によって異なり、数カ月程度で実る野菜から数年かかる果樹までさまざまです。また、作物の成長や地質に合わせて肥料を追加したり、雑草を除去したり、病害虫の駆除も欠かせません。育てた作物は農業協同組合に出荷する他、最近ではインターネットを活用した直売やスーパーとの契約栽培など、ビジネススタイルは広がっています。

農家に向いてる人って?
自然の中で働くことが好きで、
根気強く作物と向き合える人。

農家は自然の魅力や季節の移ろいを感じながら働ける仕事。アウトドアや土にふれて生きることが好きな人には向いているでしょう。時には天候不順や病害虫の発生によって悩まされることもあることから、コツコツと試行錯誤を繰り返す根気強さも必要です。個人で農家を営む場合、経営者としての判断力や販売先を広げるビジネスセンスも問われます。

農家になるためには

農家になるために必要な資格や学歴はありません。実家が農家を営んでいる場合は、仕事の手伝いを通して実践的にスキルを磨き、家業を受け継ぐケースが多いようです。また、農業高校や専門学校、農業大学校、大学の農学部などで農業の基礎から学ぶ人も少なくありません。個人事業主として開業するには農業生産の研修を受け、農地や農業機械を手に入れた上で農業を営むことができます。最近では農業法人や大規模農家に就職したり、新規就農相談センターが実施する研修などで学び、就農する道もあります。

ワンポイントアドバイス
国としても農家になりたい人を
熱烈にバックアップ。

日本では食の安全・安心への意識が高まっている他、食料自給率が低いことが課題にもなっていることから、農業に関心を寄せる人が増えているようです。そのため、農家は今の世の中に必要とされ、まだまだ可能性に満ちている仕事といえます。国としても、農家になりたい人を応援しようという気運が高まり、農林水産省が新規就農者への給付金を支給する制度をスタートさせました。「45歳未満であること」「都道府県が認めた研究機関で1年以上研修すること」などの条件はありますが、この制度を活用することで初期費用の負担を抑えて就農することができます。