お仕事データ

敬意を胸にハンドルを握る!
セレモニードライバー
セレモニードライバーとは
病院や介護施設から葬儀場へ、
葬儀場から火葬場へ故人を搬送。

セレモニードライバーは、亡くなられた方を搬送するのが主な仕事。具体的には、「寝台車」と呼ばれる車で亡くなられた方を病院や介護施設などにお迎えに行き、ご遺体を安置場所に送り届けます。葬儀を執り行う場所から火葬場までは「霊柩車」で搬送。運転業務が大半を占めますが、棺の積み下ろしや車両点検、清掃といった仕事も担います。寝台車や霊柩車にはご遺族も同乗するため、言動に細心の注意を払いながら、人生を全うした故人に対する敬意を胸にハンドルを握ることが大切です。

セレモニードライバーに向いてる人って?
几帳面で人に対する気配りができ、
慎重な作業も好きな人。

亡くなられた方のご遺族が寝台車や霊柩車に同乗するため、心情に寄り添えるよう几帳面で気配りのできる人は向いているでしょう。ストレッチャーや棺でご遺体を積み下ろしすることもあるため、慎重に作業をすることも求められます。搬送の際、故人とご遺族の思い出の場所を通るなど、残されたご家族の不安や寂しさを少しでも取り除くような気遣いができることも大切です。

セレモニードライバーになるためには

セレモニードライバーになるために必要とされる学歴は特にありません。高校や専門学校、短大、大学を卒業後、葬儀社や霊柩事業を行っている企業に就職するのが一般的。ただし、寝台車や霊柩車を運転するため、普通免許を取得していることが最低限の条件です。企業によっては、バス型の霊柩車を保有していることもあるため、就職後に大型二種免許の取得を求められることもあります。

ワンポイントアドバイス
生き方や人生観に、
大きな影響を与える仕事。

人が亡くなる時間はさまざまのため、セレモニードライバーは時に深夜勤務にあたることもあります。業務内容は決して簡単ではなく、目立つ仕事ともいえません。けれど、「あなたに送ってもらった」という深い感謝の言葉に誇りを持つことができる職業です。簡単には答えの出せない「人の生死」に日々直面するため、生き方や人生観に大きな影響を与える仕事でもあります。