お仕事データ

医療革新、最良の技術を
クリニカルサイエンティスト
クリニカルサイエンティストとは
医療に役立つ製品を作る
技術者と医師の橋渡し役。

「クリニカル」は医療に関わる、臨床の、といった意味。「サイエンティスト」は科学者。臨床的な知識をもとに、研究を行う職業です。薬剤メーカーを中心に、医療機器やシステムの会社にも所属しています。医師の医学的知識を病院で使う製品や薬剤の開発技術に生かす重要な橋渡し役。医師との打ち合わせや共同研究を行い、製品の効果や安全性を実証しています。

クリニカルサイエンティストに向いてる人って?
小さな積み重ねを苦にせず、
新しいことにチャレンジできる人。

クリニカルサイエンティストは新しい製品の開発にチャレンジし、実現していく仕事です。その陰には、コツコツとデータの解析を重ねたり、病院と共同研究の契約を交わすためにたくさんの書類を書いたり、医師との打ち合わせのためにこまめにメールをやりとりするなどの努力が必要。「新しい製品で患者さんの命を救う」などの目標を励みとして、地道な作業も前向きに取り組める人が向いています。

クリニカルサイエンティストになるためには

求められる資格や経験は、会社によってさまざまです。診療放射線技師や臨床検査技師、薬剤師などの資格が必須の場合や、臨床経験が必要な場合もあります。大学で臨床的な研究をしていた人、資格を持っている人を新卒で採用する会社も。いずれにしても、臨床研究の基礎を理解した上で、新しい製品を作るために医師と話ができる力が必要です。

箱石卓さんの場合

北海道札幌月寒高等学校

北海道大学医学部保健学科 放射線技術科学専攻(4年制)
4年在学し、専門課程を修了することで診療放射線技師の資格を取得

病院にて、診療放射線技師として7年間勤務
患者さんの検査を担当し、臨床経験を積む

株式会社ジェイマックシステム入社
病院の経験を生かしてクリニカルサイエンティストとして活躍

ワンポイントアドバイス
英語ができると、活躍の幅が広がる!

クリニカルサイエンティストとして、英語のスキルがあると仕事をする上では有利。というのも、医療分野の論文や資料は、英語で書かれたものが多いからです。英語ができると、情報収集の幅も広がり、世界最先端の研究に直接触れることができます。企業によっては、TOEICの点数を必要な資格として設けているところもあります。