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長崎 將洋さん
インタビュー公開日:2018.07.18

社長からのアドバイスもあり
はじめてSEの仕事に挑戦。
システムエンジニア(以下SE)と聞くとゲームやスマホのアプリケーションを開発したり、さまざまなビジネスソフトやAI技術を駆使したロボットを開発する技術者...そんなイメージがありますが、実は道路工事や河川工事などの土木の世界でもSEは活躍しているのです。
今回お話をうかがった長崎將洋さんは、釧路市を拠点に土木建設などの業務に取り組む大陸建設に所属しているSE。
「2016年に転職で入社しました。当初は道路の状態を調査・補修する路面計測の部署に配属されたのですが、もともとパソコン操作が好きだったことに加え『あなたは現場作業より、開発作業のほうが向いていそう』という社長からのアドバイスもあり、システム開発のチームに異動になったんです」
舗装道路の素材の配合に
驚きの進化を実現したソフト。
では具体的にはどのようなシステムを開発しているのでしょう。
「土木業界というと重機を操作しながらの現場仕事という印象がありますが、最近は随所でIT化やシステムの導入が進んでいます。自分は社内業務のシステム開発もしていますが、メインで担当しているのは、アスファルト道路の素材の配合割合を計測するソフト。 一般的に道路の材料となるのは石と砂とアスファルトですが、例えば交通量の多い道路は 石を多くし固めに、歩行者道路はアスファルトを増やして少し柔らかめに...というよう に、道路によって素材の配合が微妙に変わってきます。この配合設計を速やかに導き出すのが、弊社のソフトなんです」
かつての配合計算や配合作業は一日がかり。しかしこのソフトを導入した工場の場合、その計算も作業も驚くほど短時間で完了するようになったとか。
「それまでの道路舗装の常識を変えた、画期的な製品なんですよ」と長崎さんも胸を張ります。
「工事が効率的になったよ」
リアルな評価を追い風に。
長崎さんが開発するシステムを利用するお客様は、自社アスファルト工場などを持つ道路舗装会社。
「このシステムのインストールから操作法の説明、個々の企業ニーズに合わせたカスタマイズなどが私の仕事。遠方に出向くことも多いですね。SEというとオフィスのパソコンの前が仕事場と思われがちですが、私の場合は函館や旭川など、道内各地のプラントが仕事場でもあるんです」
そこでのお客様とのふれあいや会話が、長崎さんのやりがいの素。
「他愛ない話も楽しいですが、このシステムのお陰で仕事がはかどるとか、売上や実績がアップしたというリアルな評価や感謝の言葉をいただいた時はやはりうれしいもの。反面、自分の仕事が各企業の主要な事業を支えているという実感もあり、身の引き締まる思いも感じています」
産業や暮らしを支える道路、
その道路を支える仕事。
生活や産業を支える道路。その道路づくりを支えているのが長崎さんの仕事。一般の人にはなかなか知られない、縁の下の力持ちという印象です。
「道路とは、町と町、施設と施設、人と人を結ぶ地域社会に欠かすことのできない重要なインフラ。暮らしも産業もすべては道を往来して営まれています。その道路づくりに微力ながらも貢献しているという自負や誇りはいつも感じています」
道路は建設機械やアスファルト工事でできるもの。そんなふうに単純に思っていた方も多いはず。
「でしょうね(笑)。友人や家族に自分の仕事を教えても、よく分からないと言われますから。この仕事は楽しくやりがいも大きいですが、しいて言えばその部分だけが残念かも (笑)」
設計やプログラミングの過程を
楽しめる人に向いています。
土木の世界のSE。どんな人に向いていると思いますか?
「ゲームやアプリの開発も、AI技術を使ったシステム開発も、この世界のソフト開発もSEの仕事は基本的には同じ。企画や設計を考え、チームでプログラミングし、改良を重ねな がらシステムを構築し、ユーザーに喜んでいただくという取り組みです。なのでこの仕事に向いているのは、他の業界のSE同様、つくりあげていく工程を楽しめる人。試行錯誤を重ね、時に遠回りしながらも、自分もお客様も満足できる『作品づくり』に打ち込める方におすすめしたいです」
道路づくりや家の建築、ショッピングモール建設など、あちこちで見かける土木建設工事。その裏舞台で長崎さんのようなITのエンジニアたちが奮闘していることを胸に刻んだ取材でした。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

どうしたらもっと効率的になるか、どうしたらお客様がもっと喜んでくれるか。現状のシステムに満足するのではなく、いつも一歩先を考えていることが大切な仕事だと思ってい ます。

大陸建設株式会社

釧路市を拠点に土木工事・測量・路面計測・システム開発などに取り組む土木建設企業。 インターデコハウスのフランチャイズ企業としても注目を集めている。

住所
北海道釧路市星が浦南1丁目1番2号
TEL
0154-65-1000
URL
http://www.tairiku.net/

お仕事データ

システムで人を支える
システムエンジニア
システムエンジニアとは
コンピュータシステム作りの
一連の流れをマネジメント。

コンピュータを動かすためのプログラムとハードを組み合わせ、コンピュータシステムを設計する技術者。具体的にはクライアントからどのようなシステムが必要かをヒアリングする「要求分析」をして、解決方法を決定します。そして「仕様書」と呼ばれる全体図を作成し、システムの骨組みとなる「基本設計」を考案。プログラムの内容をプログラマーなどの開発スタッフに伝えます。プログラムができあがってからは、きちんと動くかテストし、クライアントに納品。こうした一連の流れをマネジメントしていくのがシステムエンジニアの主な役割です。

システムエンジニアに向いてる人って?
IT技術やプログラミングの知識があり、
新しいことを吸収する姿勢も大切。

システムの設計をする以上、ある程度のIT技術やプログラミングの知識を持っていることは大前提。新しいテクノロジーが次々と生まれるコンピュータの世界だからこそ、常に情報を収集し、勉強していく姿勢も求められます。また、クライアントの要望を根気よく引き出すためのヒアリング能力やチームをまとめるコミュニケーション能力も必要です。

システムエンジニアになるには?

学歴や特別な資格は問われませんが、ITや情報処理、データベースの構築、プログラムなどについて専門的な知識やスキルが必要。そのためIT技術・情報処理関係の高専や専門学校、大学の理系学部や情報学部などを卒業するのが一般的です。ただし、最近は社内教育が充実している企業も多く、文系学部出身者や短大卒者、さらに未経験者にもシステムエンジニアとして活躍するチャンスは広がっています。多くの場合、システム開発のプロジェクトでアシスタントとして経験を積んでからシステムエンジニアにステップアップします。

ワンポイントアドバイス
システムエンジニアといっても、
ポジションはさまざま。

システムエンジニアの代表例が「アプリケーションエンジニア」。クライアントの要求に添ってシステムを設計するのが主な仕事です。「サーバーエンジニア」は、その名の通りサーバーの設計や構築、運用・保守を担当する技術者です。「データベースエンジニア」はデータベースの設計や構築、運用・保守が専門分野。他にも「ネットワークエンジニア」や「社内エンジニア」などさまざまなポジションがあります。