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宮﨑 雄太さん
インタビュー公開日:2019.04.22

4000年の歴史を持つ「鍼灸」で
患者さんの健康を守りたい。
肩こりや関節痛、病気の後遺症による歩きにくさなど、さまざまな症状を持った人が訪れ、鍼(はり)やお灸を中心とした治療を行う鍼灸院(しんきゅういん)。中国発祥の中医学をベースに体調を整え、人が本来持つ自然治癒力を引き出すことで、患者さんの心身を健康にしていきます。
はり師・きゅう師両方の国家資格を持つ鍼灸師として活躍している宮﨑雄太さんですが、実は、高校時代には理学療法士を目指していたのだと話します。
「それほど深い理由なしに興味を持ち、リハビリの専門学校に進学しましたが、勉強不足などから中退。数年間はアルバイトをして過ごすうちに、これではいけない、しっかり勉強しなければと思うように。もう一度学び直し、今度こそ何かしっかりとした資格を取得しようと決意しました」
はり師、きゅう師、柔道整復師。
3つの国家資格を取得。
リハビリ関連の仕事への興味から、柔道整復師を目指そうと考えた宮崎さん。札幌青葉鍼灸柔整専門学校の柔整学科(昼間部)に入学したのは26歳の時です。とはいえ実はこの時、宮﨑さんには特に明確な志望動機があったわけではなかったそう。それでも学校で学び知識が増えていくなかで次第に東洋医学の持つ大きな可能性を知り、2年目からはさらに夜間部に通って鍼灸も学び始めました。筋肉や腱といった「患部」に直接働きかけ西洋医学的観点も取り入れた施術を行う柔道整復師、症状の背後にあるさまざまな要因にさかのぼり東洋医学の観点から全身への施術を行う鍼灸。「柔道整復師」「はり師」「きゅう師」の3分野にわたる幅広い知識と技術を身に付けたことは、現在も宮﨑さんの仕事に大きく役に立っているそうです。
「昼は柔整、夜は鍼灸と一日中学校にいる状態で想像以上に大変でしたが…。理学療法士を断念した経験がありましたから、今度こそ逃げられないと思って頑張りました」
流れ作業はしたくない!
1対1で患者さんと向き合う日々。
鍼灸が威力を発揮するのは主に腰痛や肩こりなどの慢性疾患。一方、柔道整復では電気や超音波を使った治療で、捻挫・打撲などの外傷を治していきます。いずれも鍼灸治療院や整骨院、病院、介護施設、マッサージサロンなど、活躍の場は多彩です。
学校を卒業し資格を取得した宮﨑さんは、まずは大手整骨院に就職。確立された手順に基づいた定型的な治療を行いながら実践的技術を身につけて行きましたが、次第に「流れ作業にならず、1対1で患者さんと向き合えるアットホームな治療院で働きたい」という思いを抱くように。鍼灸をさらに深めたいと思いも相まって、2015年にセラピアに入社することを決めました。
「大手で学べることもあれば個人治療院で学べることもあって、それぞれの施設ごとに我々が求められる役割もまた変わります。患者さんと接した数だけ課題というものが見えてくるし、そこに解決法を見出していくやりがいもあるんです」
本質的な原因を探りつつ
「変化」に向き合う仕事です。
幅広い年代の患者さんが通うセラピアですが、特に多いのは高齢の患者さん。オフィス街のビルにある治療院での治療に加え、患者さん宅や施設への訪問診療も行います。
「当院のような治療院を訪れる患者さんは、長期間にわたって不調に悩んでいる患者さんが多いんです。丁寧に悩み、症状を聞き取るのはもちろんなのですが、その背景に隠れている病気や原因となる生活環境などはないのか、患者さんが本当に求めているのは何なのか。しっかりとコミュニケーションを取ることが重要になってきます」
一見、他愛ない雑談に感じられてもその中に病気の原因となるヒントが隠れていることもあり、常に相手に向き合いながら「正解」を探ることが、やりがいでも難しさでもあると言います。前日まで元気だった患者さんが急な病変亡くなるケースもある一方、歩行に障害があり転倒しがちだった患者さんが明らかに転ばなくなったりなど、よくも悪くも「変化」を見つめる仕事なのだそう。
他職種と連携した地域医療を目指し
次の目標は「独立」。
宮﨑さんによれば「人の身体は奥が深く、学校で習っただけでは知識も技術もゼロに等しい」。そのためにも研修会や読書を通じた勉強、自分自身やスタッフ同士での練習は欠かせず、理学療法士を目指していた頃の同級生との情報交換も積極的に行っているそうです。将来の目標は独立。いずれはセラピアと同じように1対1で患者さんと向き合う治療院を開業したいのだとか。
「医療のあり方も変化し、さまざまな医療機関・職種で、求められる役割が変化しているのが今の世の中。それは同時に、どんな仕事であっても可能性や選択肢が変化し、広がっていくことだと思うんです。例えば僕らの仕事も、整形外科のお医者さんや理学療法士と密な連携ができればグンと可能性が広がります。病院で手術して、鍼灸治療院や整骨院でリハビリができれば便利ですよね。地域医療のあり方だって大きく変えていけるはず。まだまだのびしろの大きな仕事だと思いますよ」
シゴトのフカボリ
鍼灸師の一日
9:00
出社。ミーティング
9:30
治療院で診療開始
13:00
往診に出発
※日によっては朝から往診に行く事も。
17:30
治療院に戻って診療記録の作成
18:00
退社
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

どんなに経験を積んでも勉強しても新たな気づきや、学ぶ事は尽きません。ひとりひとり症状が違い、改善するための方法も無数にある。答えがひとつではないのが東洋医学の世界です。先輩、仲間、本や講習など様々な方法で多くの知識を身に付け続けることが大切なんです。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
うわっ。これを刺すの!?
体の悪いところや「ツボ」と呼ばれる場所を刺激する「鍼」。中国で生まれ、日本で独自の発展を遂げました。いろいろな太さ、長さのものがあるけれど、基本的に使い捨てで、刺してもほとんど痛みは感じません。

鍼灸治療院 セラピア

地下鉄大通駅1番出口から徒歩3分。鍼やマッサージ、電気療法などを組み合わせ、子どもから大人までさまざまな患者さんの「つらい!」を解決します。

住所
北海道札幌市中央区大通西6丁目6-9 クリーンハイツ405
TEL
011-272-3190
URL
https://selapia.amebaownd.com

お仕事データ

東洋医学のパワーで治療!
鍼灸師
鍼灸師とは
極細の「はり」の刺激や
「きゅう」の熱で症状を治癒!

鍼灸師は「はり」や「きゅう」を使って患者様の不調を治す医療職。正確には「はり師」と「きゅう師」の国家資格に分かれていますが、日本では両方を同時に取得する人が圧倒的で、どちらの施術も行う治療院が多いことから鍼灸師と呼ばれています。「はり治療」はステンレス製の極細のはりを「経穴(けいけつ)」といわれるツボに刺し、刺激を与えることで筋肉の凝りや血行を整えます。「きゅう治療」はヨモギの葉を原料とする「もぐさ」を燃焼させ、経穴を熱によって刺激。いずれも古くから取り入れられている東洋医学のパワーで、肩こりや冷え性、気管支ぜん息など多くの症状を緩和させます。

鍼灸師に向いてる人って?
奉仕の気持ちとサービス精神を持ち、
相手と深くコミュニケーションがとれる人。

「はり治療」や「きゅう治療」は、患者様とのやり取りから治療方法を模索していかなければなりません。そのため、問診やヒアリングの場面では深くコミュニケーションをとる能力が求められます。また「病気で苦しんでいる人を癒やしたい」「患者様に笑顔になってほしい」という奉仕の気持ちとサービス精神も欠かせません。さらに、治療では経穴に対して正しい処置をする緻密さと几帳面さも必要です。

鍼灸師になるためには

鍼灸師になるためには、「はり師」「きゅう師」の国家資格が必要です。受験資格を得るには厚生労働省と文部科学省によって定められた専門学校や短大・大学で、3年以上のはり師・きゅう師養成課程を受講しなければなりません。国家資格を取得した後、鍼灸治療院や病院、診療所などに就職するのが一般的です。

※「はり師」「きゅう師」の国家試験については、詳しくは「厚生労働省」のホームページをご確認ください。https://www.mhlw.go.jp

ワンポイントアドバイス
「美容」や「予防医学」、
「スポーツ」の分野にも活躍のチャンス!

鍼灸師の働く場所は、これまで鍼灸治療院がメインでした。けれど、ここ最近はホルモンバランスの調整や美肌効果への期待が高まっている「美容はり」の分野が注目されていたり、「はり治療」「きゅう治療」が病気の予防に有効という見方が広まったり、活躍の場がどんどん広がっています。また、プロスポーツチームの専属トレーナーやスポーツ傷害の治療など、「スポーツ鍼灸」の道も人気です。