• ホーム
  • 望月 起一さん

望月 起一さん
インタビュー公開日:2020.05.25

「田園都市スローライフ」をテーマした
新店舗開設のため江別へ
2018年11月、江別市牧場町にオープンした「江別 蔦屋書店」かつて電力会社の社宅があった広大な敷地に、食・知・暮らしというジャンルに分かれた3棟の建物が並ぶ珍しい形態の店舗です。多くの人がイメージする書店、本屋さんとは趣もアイテムも異なる同店のメインコンセプトは「田園都市スローライフ」
「市の面積の約4割が農地であるほか、原生林が残る道立の野幌森林公園の一角を占め、また、毎年20カ所以上の農産品直売所が開かれる。そんな自然の風景とその恵みが豊かさが、江別の一番の魅力だと感じました」
そう話すのは、4月から同店の副館長を任されている望月起一さん。函館に次いで北海道で2店舗目となる蔦屋書店のプロジェクトメンバーとして、施設の開設準備から携わってきました。そして、自然と隣り合わせという環境に着目するなか、ゆったりとしたスローライフを楽しみつつ、文化的で賢い暮らしを提案するというテーマが生み出されていったのだそうです。
店内には、書籍・文具からレストラン・カフェ・ベーカリー、インテリア・雑貨、フラワーショップ、輸入玩具など感性豊かな商品が並んでおり、好奇心を刺激するとともに、心地よい場となることが意識されています。
「友達1,000人作ってこい!」で
江別でのネットワークを広げる日々
「江別 蔦屋書店」の開設準備が始まったのは2017年4月。〝大人のための文化の牙城〟をテーマとして2011年にオープンした代官山 蔦屋書店を皮切りに、現在、全国に18店舗の蔦屋書店を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に望月さんが入社したのは2016年のこと。すぐに出向という形で、北海道TSUTAYAが運営する、函館 蔦屋書店で書籍・雑誌販売、CD・DVDレンタルの業務を1年間担当。翌年、入社2年目にして江別店の立ち上げメンバーに抜擢されました。
「〝江別で友達1,000人作ってこい!〟というのが私に与えられた使命。店舗の開設準備と並行して街の方々と触れ合い、オピニオンリーダーや地元の企業を訪ねたりしながら、ネットワークを広げていく日々でした」
蔦屋書店では、出店する地域と店舗とのコミュニティづくり大切にしており、その街で暮らし、街のようすを肌で感じながら、街の人と親しくなることを大切にしているそうです。
「出店計画をまとめたタブレットを持って、たとえば昼間は喫茶店、夜は居酒屋に顔を出し、一緒にできることはないかと考えたり、いろいろなテーマについて話したりという繰り返しでした」
街づくりに取り組む人たちの熱意にも触れながら、江別の活性化に貢献したいという思いを強くしていった望月さんでした。
自分の将来への道を大きく変えた
映画配給会社でのアルバイト経験
高校3年生の時に目指していたのは弁護士だったという望月さん。志望校への入学は叶わず、別の大学の法学部に進んで、そこでは検察事務次官になることを考えていました。
「といっても、法に関わる仕事への興味というより、士業や公務員の堅実さ、安定性に惹かれていました。検察事務次官は、当時人気だったテレビドラマの影響です(笑)」
ところが、大学時代のアルバイトが、望月さんの将来への道を大きく変えます。それは、映画配給会社での仕事。独自イベント運営の補助、併設するシアターの音響、チケットのもぎりなど、さまざまな雑務をこなしていたそうです。
「渋谷の小さな配給会社でしたが、刺激的な映画を発信するほか、ギャラリーやレストランも運営し、自分から見て〝かっこいい〟と思える大人が出入りする環境でしたね」
常に新しいものが生まれる環境に身を置くなかで、次第にカルチャーに関わりたいと思うようになったのだそうです。年間370本も観る映画好きだったこともあり、就職活動では大手映画配給会社などを受けた望月さん。実はそのなかに、蔦屋書店を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブも入っていました。
「できたばかりの代官山 蔦屋書店を訪ね、その新しい感覚に衝撃を受けて、店内のカフェから即、エントリーしたことを覚えています」
まさに、運命の出会いだったと振り返ります。
江別の人たちによるイベントの開催や
テナント管理など幅広い業務を担当
蔦屋書店をはじめ全国に1,500店舗を展開するメガ・チェーンでありながら、豊かな感性をうかがわせる施設、アイテムをセレクトして〝かっこいい〟ことができる会社。それが、望月さんが同社を選んだ理由だそうです。
「年齢や社歴によらず大きな裁量が与えられ、自分の考えで動ける環境ですし、とても働きやすい職場だと感じています」
望月さんが主に担当している仕事の一つがコミュニティイベントの開催。江別で親しくなった人たちに会場を提供し、ワークショップなどを行っています。月間に100以上のイベントが開かれているそうです。
イベント情報はこちらのインスタから
「買い物をするだけではなく、ここにくると何かしらイベントなどが行われていて、誰かに出会えたり、新しい発見ができたりする。そんな人々が集まる居場所にしたいんです」
また、屋外の敷地を使って、夏祭りやミニ音楽フェス、望月さん個人が大好きというクルマを集めたイベント等々もディレクションしているほか、店内のレストランやカフェなどのテナント管理、広報全般も担当しているという望月さん。
「好奇心をベースに、さらにいろいろなアイデアを形にしていければいいなと思っています」
新しいことを考えるというエンジンを
いつでも回すことを大切にしています
「江別 蔦屋書店」のオープン後は、企画営業チームリーダーとして店舗運営企画などを担当し、2020年から副館長となった望月さん。立場や業務範囲は変わってきたものの、当初から変わらず意識していることがあると言います。それは自分でエンジンを回すこと。
「裁量が大きく、好きと思えることができるチャンスのある環境ですが、自由なだけに、いつも新しいことを考えるというエンジンを止めないことが大事だと思っています」
こんなイベントをやったら、あの人が喜ぶだろうな。こんな景色を見てみたいな。自分がワクワクする未来を、常にいい意味で妄想し、ストックしておくことが、望月さんのモチベーションなのだそうです。
「何かを動かす時に、望月となら一緒にやりたい、望月だからできるだろうと言われるようになることが一つの目標ですね」
休日も気がつけば仕事モードになってしまっているという望月さん。今後は自分なりの活動にも力を入れていきたいと話しています。
「高校時代からやっている音楽を最近、再開しましたが、自分個人としてのそうした活動を広げ、今後は会社を離れたところでいろいろな人と出会っていきたいと思っています」
好きなことを仕事にするのではなく、好きなことを基準にして事業に結びつける。そんな仕事をしているからこそ、個人としての視点や活動が大切になるのだと話しています。
シゴトのフカボリ
書店副館長の一日
9:00
出勤、メールチェック
9:45
コミュニティイベントの開催・立ち合い
12:00
同僚や取引先と食事
(店内のフードコートにて)
13:00
メディアの取材対応
14:00
期間限定店舗の出店要請、イベントスペース利用提案等
15:00
テナントとの打ち合わせ
16:00
社内会議を経て退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

カルチャーに関わりたいと思ったことが、今の仕事に就くきっかけ。今は、それが自分の生活になっています。多くの人と出会い、いろいろなものに触れて、自分が憧れるライフスタイルを見つけてください。

株式会社北海道TSUTAYA

直営およびFC事業により、多様なライフスタイルを提案している。エンタテイメントストア「TSUTAYA」のほか「函館 蔦屋書店」、「江別 蔦屋書店」を運営。

住所
北海道江別市牧場町14ー1(江別蔦屋書店)
北海道海道札幌市中央区南2条西5丁目26-4(本社)
TEL
011-375-6688 
URL
https://hokkaidotsutaya.com

お仕事データ

販促企画や企業広報を!
プロモーション担当
プロモーション担当とは
企業の販売活動やセールス、
広報などに携わる仕事。

プロモーションとは広い意味で企業や商品、サービスを広く認知させ、購買を促進させる活動のことです。販促活動に携わる担当者は販売活動や営業活動を支援するプランを企画・立案・実施したり、新商品のリリースに伴うキャンペーンやイベントを企画したり、店頭PRで直接お客様にデモンストレーションするなど、セールスプロモーションの仕掛けを考えます。さらに、こうした取り組みをプレスリリースする他、各種メディアに情報発信する広報の担当者を置く場合も。企業によっては販売促進と広報をどちらも担うことがあります。

プロモーション担当に向いてる人って?
データ分析や自由な発想が好きで、
対外的なコミュニケーション能力も必要。

プロモーション担当はお客様の購入履歴や市場の動向を調査して企画・立案することも多いため、データ分析などが得意な人に向いているでしょう。他社のキャンペーンも見比べ、「なぜ売れているのか」掘り下げて考える鋭い観察眼も必要です。イベントのプランニングにおいて、ノベルティをプレゼントするなど、自由な発想を試すのが好きな人にもぴったりの仕事です。また、広報を担う場合は自社の営業や宣伝といった他部署との連携も多いだけでなく、メディアへの情報発信も欠かせないため、対外的なコミュニケーション能力も求められます。

プロモーション担当になるためには

プロモーション担当は、企業の一部署として機能していることがほとんどです。特別に必要とする資格はなく、まずは飲料品メーカーや化粧品メーカー、住宅メーカー、百貨店など、プロモーションの部署を置く会社に就職するのが一般的です。大手企業などでは「四年制の大学を卒業」「TOEICで一定の点数を取得」が条件になる場合もあるので、求める人物像や募集要件を調べておきましょう。

ワンポイントアドバイス
プロモーションの重要性は、
高まっている傾向。

最近はインターネットやSNSなど、商品やサービスをPRするための手法が増え、さまざまなキャンペーンを展開することができます。プロモーション担当は、売上を左右するキーパーソンとして、以前よりも仕事の重要性が高まっている仕事です。また、地方の小さな企業であっても全国に名が知られるPRを打つことができる可能性も秘めています。今後は、新しい企画を考え出す面白味とやりがいがますます広がっていくでしょう。