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インタビュー公開日:

ヨット部の活動に打ち込みすぎ、
将来をイメージできずにいました。
広々とした空間に整然と並ぶデスク。スタッフの方が電話の対応やPCの入力に勤しむ姿を見ているとコールセンターのようにも思えますが、ここは企業の社会保険や労働保険、入退社の手続きなどを一手に担うSATO社会保険労務士法人です。
「お客様はマクドナルドやKDDI、スターバックス、カルビーなど、みなさんも一度は耳にしたことのある大手企業が大半です」
こう教えてくれたのは、入社から3年目の秋山凌さん。大学時代はヨット部の活動に打ち込みすぎたあまり、将来については深く考えていなかったと正直に打ち明けてくれました。
「就職活動を始めたのは大学4年生の秋ごろと、かなり遅まきなほう。恥ずかしながら、当時は自分が目指したい業界や職種も特にイメージすることができずにいました。社会保険労務士法人という響きに手応えがありそうなイメージを抱き、当社に就職することを決めたんです(苦笑)」
学生には縁の薄い社会保険を、
イチから丁寧に教わりました。
学生にとっては「社会保険」といわれてもピンとこないかもしれません。簡単にいえば、公的な費用負担によって、病気やケガ、失業といったリスクに備えるための制度。会社員の場合は本人と会社がその保険料を支払う他、国や地方自治体なども一部を負担することでこのシステムが成り立っています。
「健康保険や厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険が広義の社会保険です。他にも、僕らは入退社に伴う社会保険の加入・脱退や育児休業給付金の申請、労災保険給付の手続きといった業務に携わります。もちろん、最初は用語すら初耳だったので、先輩にイチから丁寧に教えてもらいました」
秋山さんの入社当初は会社の変革期だったこともあり、すぐにOJTによる実践が始まりましたが、現在は新人教育が手厚く進化しているのだとか。「3週間は座学で社会保険や業務の知識を養い、安定した心持ちで実務にのぞめるので、今の新人さんはうらやましいです」といたずらっぽく笑います。
事務処理は難しくありませんが、
一つひとつの責任は重大です。
同社では行政が用意する人事・労務系のシステムに自社の基幹システムからアクセスし、データの送受信を行っています。社会保険の手続きというと難しそうに聞こえますが、複雑な計算や文章入力はほとんどないそうです。
「社会保険料や給付金は給与によって異なります。当社ではお客様から社員さんの個人情報などを預かった上で、給与計算会社とタッグを組んで金額のデータを連係させているんです」
担当のクライアントに対しては4〜5人で分業するチーム制を採用し、メンバーの得意なことに合わせて業務を割り振りしているとか。入力が間違っているとPCにアラートが出るなど、システムの効率化も進んでいます。
「社会保険の手続きは期限が必ず決まっています。例えば、チームの一人が入力を忘れるだけでも、全体の進行が遅れることもあるので、事務処理一つとっても責任は重大です」
自分の提案が課題解決に
つながることも多いんです。
現在、秋山さんはチームを率いる「チームリーダー」のポジション。メインの役割はお客様と定期的なミーティングを開き、業務をどのようにスムーズに進めるのか改善策を話し合うことです。
「クライアントは大手企業が多いからこそ、各地の支社から社員さんの情報がメールで届いたり、郵便で送られてきたりと、集約方法が異なることもあります。例えば、その解決策として専用のメールアドレスを設置してメールで送るルールを決めるなど、自分の提案によって課題解決につながることも多いんです」
一方、人の手で入力や事務処理を担うからこそ、ミスをゼロにすることは難しいそうです。原因を報告する時は苦しい一幕も。
「ただ、一方的に叱られるというよりは、お客様も一緒に納得のいく改善策を考えていくようなイメージです。淡々と事務処理をするのではなく、クライアントと社員さんのために課題を解決し、関係性を深めていけるところが大きな手応えになります」
チームをさらにレベルアップさせ、
もっと楽しく仕事がしたい!
チームのパートさんをまとめ、業務の進捗管理をするのも主任の守備範囲。秋山さんは一人に負荷がかからないように仕事量を調整する他、細やかに声がけをしながら不満の改善にもあたっています。
「僕の入社当初は人員体制が整っていなかったこともあり、パートさんの仕事を補おうと22時ころまで残業するという日もありました。忙しさのあまり人の入れ替わりも激しく、悪循環の日々…。けれど、この2年で社員を増員し、面談や教育の時間が割けるようになったことで、パートさんのスキルも向上しました。スタッフ全体のレベルが上がったことで定着率も高まり、組織が強く成長していることを日々実感しています。今は全員で協力して早く帰ろうという雰囲気です」
最近は社内のレクリエーションが増え、バドミントンや登山などの同好会に予算を出してくれる制度ができるなど、コミュニケーションも活発化しています。
「僕としてはチームのメンバーがさらにレベルアップできる教育に力を入れ、お客様と関わる喜びを感じてほしいです。そうすると仕事はもっとうれしく、楽しくなると思います!」
シゴトのフカボリ
の一日
9:00
出勤・朝礼
10:00
メールチェック、書類の発送作業等
11:00
社内会議
12:00
昼休憩
13:00
書類のチェック、保険料データの作成等
16:00
クライアントとのミーティング
18:00
退勤
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
オリジナル手帳!
SATO GROUP SATO社会保険労務士法人では社員一人ひとりにオリジナルの手帳を提供してくれます。スケジュールや業務のメモを書き留めるのはもちろん、法人の理念を確認したり、「3年後の目標」を記入したりできるユニークなページもお気に入りです。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

両親や友人、部活の仲間、そして職場の上司や同僚など、今の自分を形作ってくれたのは「人」。もちろん、仕事もお客様という人からいただくものです。みなさんも、人との出会いを大切にすると、必ず報いや成長があると思います!