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土田 翔斗さん
インタビュー公開日:2022.08.24

初めて触れた「職業」が
介護だったんです。
札幌市手稲区・西区を中心に病院や介護施設を数多く展開し、地域の人々や高齢者が安心して暮らせる環境を届けているタナカメディカルグループ。最近は若い世代の採用に力を入れ、未経験からでも育てていく体制も急ピッチで整えているところです。特別養護老人ホーム愛輪園で働く土田翔斗さんは、高卒採用の「第一号」として3年ほど前に入職した期待の若手です。
「中学生のころ、職場体験の授業で介護の仕事を経験しました。僕にとっては初めて触れた職業。高校時代に就職を見据えるようになったころ、他にやりたいことも見つかっていなかったため、何となく介護の道に進みたいと先生に伝えました。すると、介護職のファーストステップとして求められることが多い介護職員初任者研修を取っておいたほうが良いとすすめられたんです」
土田さんは高校3年生の夏休みに介護職員初任者研修の講座を受講。そのころには、「就職活動は介護業界」と将来の仕事を絞り込んでいたと振り返ります。
両親を交えた「三者面接」に、
リラックスし過ぎました(笑)。
土田さんがタナカメディカルグループと出会ったのは、介護職員初任者研修の講師のご縁から。
「僕の地元は上ノ国町。正直、若い世代にとっては遊ぶ場所も少ないので、もともと都会に出たいと考えていました。その旨を講師の方に相談したところ、札幌のタナカメディカルグループを教えてくれたんです。大きな企業なので安定していることに加え、『笑顔絶やさず、やさしさ忘れず』というモットーを聞いて興味が湧きました」
土田さんはご両親とともに同グループを見学。採用担当者がどのような職場環境か丁寧に教えてくれたと笑います。
「実は、その日に両親とともに面接を受けました。採用担当者のやさしく話しやすい雰囲気にリラックスし過ぎてしまい、『本当にこんな感じで就職して良いの?』と思ったくらいです(笑)」
職場のやさしい雰囲気と、
先輩方のフォローに安心。
就職後、土田さんが配属されたのは特別養護老人ホーム愛輪園。利用者様は要介護度が高く、認知症を患っている方が多いため、当初はコミュニケーションをとるのも難しかったと率直に語ります。
「介護職員初任者研修は修了したものの、接し方に戸惑うことも少なくありませんでした。最初のうちは利用者様の顔も見分けがつかず、どのコップが誰のものか全然分からなくて(笑)。ただ、特別養護老人ホームでのケアを身につけられれば、将来的にグループ内のどの施設に転籍したとしても力を発揮できるため、今後の成長を見据えて採用担当が敢えて配属してくれたと聞いています」
土田さんは体が大きいほうではないため、車椅子からベッドへの移乗にも一苦労。けれど、先輩方は「無理しなくていいからね」「ゆっくりと慣れていけば大丈夫」と励ましの声をかけてくれたそうです。
「職場のやさしい雰囲気と、先輩方のフォローに救われました。そのおかげもあり、1カ月ほどで業務の流れが分かり、3カ月目には一人立ちできたんです」
大変な時期が過ぎた後に、
やりがいが急増しました。
介護の仕事といえば、利用者様の食事や入浴、排泄の介助がメイン。人と人とのあたたかな絆や「ありがとう」を感じられる手応えが大きい分、当然ながら大変な一面もあるといいます。
「職員は決まった業務を行うのではなく、声をかけ合いながら誰が何をするのか振り分けています。時にはおむつ交換だけを淡々とこなす日もあり、入社後1〜2週間は退職の文字が頭をよぎることもありました」
そんな時に手を差し伸べてくれたのも先輩や上司。土田さんは自分の気持ちを正直に相談したところ、「どうしても辞めたいなら止めないけれど、本当の楽しさを味わう前に決めるのは早い」とアドバイスをもらったと笑います。
「1年ほどが経ったころから、先輩や上司が助言してくれたように仕事としてのやりがいが急増。日々の業務に対する感謝を受け取れるだけではなく、普段の生活でもお年寄りの方にやさしく接することで、人と人との良い関わりができるようになりました」
働く環境や手応えの面でも、
満足できる「仕事」です。
特別養護老人ホーム愛輪園では、介護職員の休日は月9回程度。加えて、夜勤明けの翌日は必ず休みのため、若い土田さんにとっては連休のような感覚になるといいます。
「趣味のゲームや写真撮影を存分に楽しんだり、友人と外食に出かけたり、プライベートで気持ちをリフレッシュできるからこそ、仕事に向き合うモチベーションも高まります」
最近、土田さんは上司から介護福祉士の資格取得に必要な実務者研修をすすめられましたが、受講を保留中なのだそうです。
「まだ自分に自信がなくて…けれど、できるところまでステップアップしたい気持ちもあるため、将来的には介護福祉士の取得も視野に入れています」
今後は業務の流れを改善したり、困っている職員をフォローしたり、施設全体の課題も解決したいとお話しします。
「僕はもともとお年寄りと接した経験がほぼなく、何となく介護の道に進みました。でも、今は働く環境や手応えの面からも『仕事』として満足しています。同じような境遇の若い人も多いと思うので、ぜひオススメしたいですね」
シゴトのフカボリ
介護職員の一日
9:00
出勤
9:30
排泄介助/トイレ誘導/見守り
11:00
昼食準備/配膳
12:00
食事介助
13:00
休憩
14:00
排泄介助/トイレ誘導/見守り
15:00
おやつ準備/配膳
15:30
排泄介助/トイレ誘導/見守り
17:00
退勤
※日勤時の場合
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

仕事を頑張るためには自分の時間をしっかりと確保することが大切。僕の場合は趣味の時間や友人との食事などを楽しみ、リラックスした気持ちになることでメリハリがついて活力が湧いてきます。

タナカメディカルグループ 社会福祉法人緑誠会
特別養護老人ホーム愛輪園

昭和56年9月に開設し、平成11年に82名、その後平成22年に90名(内ショートステイ10名)に増床。「豊かな愛情ある明るく楽しい家庭的な雰囲気の中で、各人の意向、希望を尊重し、人間らしく生きていくことへの自覚の上に立った施設運営」を理念に、利用者様の尊厳を重んじた快適な生活を提供。

住所
北海道札幌市手稲区西宮の沢4条3丁目3番40号
TEL
011-683-5521
URL
https://www.tanakamedical.net/

お仕事データ

介護現場のまとめ役!
介護福祉士
介護福祉士とは
現場をまとめる
介護のスペシャリスト!

日常生活が困難なお年寄りや体が不自由な人のサポートをする仕事。業務内容は入浴や食事、排せつの補助といった「身体介護」、調理や掃除などの「生活のサポート」、本人やそのご家族への生活、身体、介護に関する「相談・助言」、外出や地域活動などで生きがいづくりを提供する「社会活動支援」の4つに大きく分かれます。一般的な介護職員と仕事が大きく異なるわけではありませんが、介護福祉士は「ケアワーカー」という現場の責任者になったり、介護の指導にもあたれる「介護のスペシャリスト」です。

介護福祉士に向いてる人って?
人を思いやる気持ちとタフさが必要。

高齢者の役に立ちたいという気持ちはもちろん、どういう要望があるのか、どんな痛みがあるのかなど、相手の立場に寄り添って考える「人を思いやる気持ち」が大切です。入浴の補助やベッドでの体位変換といった仕事も多いことからタフさも必要。疲れをしっかりリフレッシュし、自分の気持ちをコントロールできる人も向いているでしょう。

介護福祉士になるためには

介護福祉士は国家資格。大学・短大・専門学校といった介護福祉士の養成を目的とした学科・コースに進んで資格を取得するのが王道です。介護福祉士になるにはさまざまなルートがあり、養成施設に進まなくても実務経験を3年以上積んだ上で実務者研修(6カ月以上)を受けるなどの方法もあります。また、2022年度の試験からは、一定の教育プロセスを経た後に国家試験を受けて資格を取る制度に変わる予定です。

※詳しくは公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページをご確認ください。http://www.sssc.or.jp/

ワンポイントアドバイス
ステップアップやより良い待遇に。

多くの介護事業所では、介護福祉士の資格を取得することで資格手当が上乗せされます。また、サービス提供責任者や生活相談員、チームリーダーなど事業所で配置が必要となるポジションは介護福祉士の有資格者を求める場合が少なくありません。介護業界でステップアップしたい人やより良い待遇を望む場合は、介護福祉士にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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