the bar nano.
「カクテルは液体の料理だ」をモットーに、フルーツや野菜を使った珍しいカクテルも楽しめる本格バー。一つひとつの素材に合わせて酸味や甘みを調整し、ベストな一杯を届けています。
バーでお酒を作るのがバーテンダーの基本的な仕事。スピリッツ(蒸留酒)やリキュール、フルーツなどを絶妙にブレンドすることでカクテルをはじめとするお酒を仕上げています。カクテルのレシピは数千種類あるといわれ、さらにお客様によってはオリジナルを求めるケースも。シェイカーを振ったり、ステア(かき混ぜ)したり、氷と一緒にミキサーにかけるなど、経験とセンスを生かしたさまざまなテクニックを駆使して、お客様の好みに合う一杯を届けています。
バーテンダーはお酒だけでなく、居心地の良い空間を作るのも仕事の一つ。お客様がどんな会話を求めているのかを察しながら話題を提供しなければなりません。あるいは、「話したくない」という方もいるので、その場の雰囲気を読み取る力も求められます。もちろん、自分自身がお酒好きで、多くのカクテルの知識やレシピを身につけるような探究心がある人も向いているでしょう。
やる気があれば未経験でもバーテンダーにチャレンジできます。バーで働きながら知識や技術を習得していくのが一般的なルートです。バーテンダーの専門学校や養成スクールもあるので、興味がある人はチェックしてみると良いでしょう。必ずしも資格は必要ありませんが、日本バーテンダー協会(NBA)のNBA検定試験制度に合格するとスキルの証になります。オーセンティック(伝統)バーで働きたい場合は、まず足を運んでバーテンダーの募集情報をチェックするのもオススメです。
NBA検定試験制度については、一般社団法人 日本バーテンダー協会のホームページをご覧ください。http://www.bartender.or.jp/
バーテンダーの由来は、「バー」=「木の棒」と「テンダー」=「見張り役」という説も。アメリカ西部の開拓時代、飲食店では樽に入ったウイスキーをグラス売りしていたそうです。けれど、荒くれ者が勝手に注いでしまうことも多く、樽と客席との間に木の棒を置いて近づけないように工夫。さらにテンダーという見張り役を置いたというのです。時代とともにバーは「カウンター」に、テンダーはもう一つの意味「世話人」として変わってきたといわれています。