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加藤 歩生さん
インタビュー公開日:2018.02.09

幼少のころはいつもバスの最前列。
前職から思い切って方向転換!
私たちの交通手段として欠かせないバス。小さいころから父の影響で自動車が好きだった加藤歩生さんは、北海道中央バスで運転手をしています。父にはドライブに連れて行ってもらったり、タイヤ交換を手伝ったりしていました。また、母は運転免許を持っていなかったため、平日の買い物などの移動はバス。
「運転手さんが、たくさんのスイッチを使いこなしている姿がかっこよくて見とれていました。いつも、最前列に座って見ていましたね」
高校卒業後、一度は大工の仕事に就きますが、お客様が喜ぶ顔を何度も見ているうちに、小さいころ自分を喜ばせてくれたバスの運転手が強く心によみがえりました。
「子どものころから大好きだったバスで、たくさんのお客様の笑顔が見たい」
そう強く思い、仕事を辞めてバスの運転手になることを決意したのです。
車両の操作は細心の注意が必要。
路線を覚えるのも最初は一苦労。
当時は、入社の条件に大型二種免許が必要だったため、勤めていた会社の社長の厚意で在職しながら自動車学校に通い、免許を取得しました。入社してからも3カ月間、営業所での運転の研修を受けて、実際の路線バスで走行できるようになりました。
「ブレーキ操作を一つ取っても、普通の乗用車と同じ感覚で操作すると、立っているお客様が転んでしまうので揺れない停止のしかたを覚えなければなりません。また、路線とバス停の位置を覚えることも重要です。最初のうちは、業務が終わってから翌日の路線を見に行って、予習をしていたんですよ」と明かしてくれました。少し慣れてくると、自然と完璧に頭に入るようになったといいます。
走行前は毎日綿密な安全確認を。
現在は都市間高速バスに乗務。
路線に出る時は、毎日車両を運転手が点検した後、国家資格を持つ運行管理者から点呼を受けます。点呼では、当日のコースの確認、工事やイベントによる通行止めの箇所の確認、注意事項の確認、時計の時間合わせなどを行います。いつも、安全に確実に乗客を輸送できるように、しっかりと確認を行ってから出発しているのです。加藤さんは、当初は札幌市内の路線を走っていましたが、2017年春からは自ら希望して、都市間高速バスを主体とする北営業所に異動しました。
「高速道路は、一歩間違えると重大な事故を起こしてしまいますから、一層緊張感が必要になりますが、観光などで遠くに行くお客様とともに楽しい空気も乗せて走っています」
北海道の冬は危険がいっぱい。
仲間と協力して乗り越えます。
北海道の冬は、バスの運転手や利用者にとって、かなり厳しい季節です。雪山ができてバス停が見えなかったり交差点の見通しが悪い、交差点やバス停の前がブラックアイスバーンになって滑りやすいなど、危険と隣り合わせです。
「大変なのは自分だけではないので、皆で乗り越えています。休憩中に、『あそこの交差点は滑るから気をつけろよ』『あのバス停が埋まっていましたよ』など、常に情報交換をしています」
自家用車に乗る人が増えても、必ずバスを必要とする人はいる、そんな地域になくてはならない仕事に携われていることに、誇りを持っていると加藤さんはいいます。
感謝の気持ちを乗せて毎日走行!
今、なり手が求められる職種。
バス運転手に向いている人は、「運転が好きな人はもちろん、感謝の気持ちが持てる人。お客様、会社、そして家族の支えがあってこそ仕事ができていますから」と加藤さん。
「確かに大変な面もありますが、お客様からかけられる温かい言葉が励みになります。小さいお子さんに『僕もバスの運転手になりたい』といわれた時はうれしかったですね」
近年はバスの運転手のなり手が不足しており、入社が内定してから大型二種免許を取得できる制度ができたり、女性が働きやすいように意見を聞いて環境を整えるなど、会社でも人材の確保に力を入れています。
「人から必要とされている仕事には、大きなやりがいを感じられるはずです。ぜひ一緒に働きましょう!」
シゴトのフカボリ
バス運転手の一日
6:40
出勤
当日乗る車両の鍵、ICカード受け取り
6:50
車両点検
7:10
運行管理者による点呼
7:30
出発、市内の路線を走行
9:30
札幌駅発・室蘭行きの都市間高速バスに乗務
12:00
室蘭に到着、休憩所にて休憩・昼食・仮眠など
14:30
室蘭発・札幌駅行きの車両に乗務
17:00
札幌駅着、営業所へ回送
17:30
運賃の清算、給油、洗車、車両の格納
18:00
翌日の予定を確認、鍵を戻して業務終了
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

バスは、お客様がお出かけする楽しい空気まで一緒にお運びさせていただく仕事です。特に、観光で移動する方からは楽しそうな雰囲気を感じ、そんな大切なお時間をお手伝いさせていただくやりがいを感じます。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
妻の父の形見の腕時計
バスの運転手になって一番喜んでくれた妻の父。亡くなる少し前に、この仕事に必要不可欠な時計を私に託してくれました。父の思いを感じるとともに、とても使いやすく、毎日仕事で重宝しています。

北海道中央バス株式会社 札幌北営業所

昭和18年の創業以来、路線バス、都市間高速バス、定期観光バスを全道で運行。安全・安心・確実な輸送サービスで、北海道に貢献しています。

住所
北海道札幌市東区北49条東2丁目1-1
TEL
011-751-2637
URL
http://www.chuo-bus.co.jp

お仕事データ

安全・確実にお客様を輸送
バス運転手
バス運転手とは
お客様を気づかいながら、
目的地へと安全に走行!

バス運転手の仕事は「路線バス」「高速バス」「観光バス」「送迎バス」に大きく分けられます。路線バスは地域住民の足となり、決められた時間とルートを安全に走行。高速バスは出張や帰省のお客様を乗せて、主に都市と都市を結ぶ高速道路を走ります。観光バスは修学旅行や団体ツアーなどの観光に使われる観光産業の要。送迎バスは介護施設や幼稚園、各種スクールなどを利用する人の移動手段です。いずれもただ運転するだけではなく、乗務前の車両点検や空気圧チェック、乗車中に具合が悪くなった方の対応など、お客様の安全を守るための気づかいが求められます。

バス運転手に向いてる人って?
ふだんから健康管理の意識が高く、
マジメにコツコツ頑張れるタイプ。

お客様を安全に目的地まで運ぶためには健康管理が重要。体調の悪化から集中力を欠いてしまったり、運転できなくなってしまうと思わぬ事故につながりかねません。乗務前には健康チェックを行いますが、運転手として働くからにはふだんから心身の状態を把握しておく必要があります。また、常に時間を気にしながら、正確に運転することが求められるので、マジメにコツコツ頑張れる人も向いているでしょう。お客様と会話をするなど人と接するのが好きなタイプも活躍できるはずです。

バス運転手になるには

バス運転手に必須の資格が「大型第二種自動車運転免許」。この免許の取得条件は普通自動車運転免許か大型一種自動車運転免許、もしくは大型特殊自動車免許を取得し、通算3年以上が経過していること。バス会社の多くは、「養成制度」を持ち、会社負担で大型第二種免許を取得させてくれるので安心してください。入社後は停留所の位置や地理の勉強、アナウンスの練習、実技訓練など研修が手厚いところがほとんどです。

ワンポイントアドバイス
バス運転手の労働環境は改善傾向に。
活躍のフィールドも広がりそう!

かつてはバスの運転手といえば長時間労働で過酷な仕事のイメージ。ところが、ここ最近は高速バスの事故などにより安全管理が見直され、各社は若者や女性の積極的採用、人材定着のための取り組みに力を入れて労働環境を改善しているようです。地域に欠かせない路線バスはもちろん、シニア層向けの観光バスツアーや電車が通っていない地域のコミュニティバスなど、バス運転手のフィールドも広がっています。

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