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子どものころから憧れの警察官。
警察学校での訓練を経て現場へ!
子どものころから、警察官に憧れていたという彼女(職務上匿名)は、高校の公務員コースに進学し、警察官採用試験に合格、晴れて警察官となりました。
試験に合格した人は、大学卒業生は6カ月間、それ以外の人は10カ月間、北海道警察学校に入校します。
全道の警察官の卵とともに、彼女も一緒に寮生活を送りながら、法律、逮捕術、柔道、剣道、拳銃の扱い方など警察官として必要なことを学びました。
「勉強だけでなく食事、お風呂、洗濯などすべて集団生活。最初は辛かったですが、最後は同期が全道の警察署に配属されてバラバラになるのがとても寂しかったですね」
交番勤務でさまざまな事件に対応。
地域を巡回、通報にも対応します。
警察学校卒業後は、地域課の巡査として、大通交番に配属された彼女。
交番勤務の警察官は、地域で起こるさまざまな事件や事故に対応します。
「パトロールでは、交通違反の車両を取り締まることもありますし、飲酒や喫煙をしている少年を補導し、本人はもちろん、保護者に指導することもあります。不審者を見つけたら、職務質問をして、場合によっては交番に同行させることも。交番で在所勤務中は、物を盗まれた、拾ったなどの届け出があったり、110番通報に対応して出動したりします」
大通交番は街中にあるため、事件・事故・落とし物の届け出など、さまざまな通報があり、出動する回数も多いそうです。
女性だからこそ活躍できる場も!
職場環境も整備されています。
「現場には、男女問わず出動します。酔客の喧嘩など、最初はとまどうこともありましたが、経験を積んでできることが増えると、適切に対応できるようになりました」
特に、女性が被害に遭った事件などでは、男性には話しにくいこともあるため、女性警察官が活躍しているそうです。時には、女性警察官の手が足りず彼女が他の交番に応援に行くことも。
職場での環境も、女性専用の休憩室があり、洗面台や仮眠室もきれいで女性にとって働きやすいと感じるといいます。
「育児休業を取って復職する先輩もたくさんいて、警察官として活躍する自分の未来像を描くことができます」
地域によって事件もさまざま。
正義感が警察官の原動力です。
北海道は広く、都市も海岸も山もあるため、警察が対応する事件の種類もさまざまです。
「例えば海沿いの町だと、外国人の不法滞在を取り締まったり、山のある町だと、山岳遭難の救助にあたることも。環境が違うと、警察官の活躍の場も変わります」
警察官になるために必要なものは、「人を助けたいという強い思い、悪に対抗する正義感」だと彼女はいいます。
「例えば街頭で少年を補導する時ですが、後ろめたいことがあると、嘘をついてしまう少年もいます。でも、心を開いて話をするうちに正直になり、喫煙していたことや飲酒していたことを話してくれます。そんな少年たちが、私たちの指導をきっかけに更生してくれるとうれしいです」
専属の部署への異動の可能性も。
経験を積んでさらなる活躍を!
彼女は現在、パトカーの運転技術や鑑識技術など、現場の警察官として基本的な技術を勉強し、技能を高めているところです。
できることが増えると、現在よりも仕事の幅が広がると意気込む彼女。
今後、交番での経験を積むと、部署異動の可能性もあります。交番でのさまざまな経験を通して、今は専属の部署への興味も湧いてきているといいます。
「警察には、悪質商法など身近な犯罪の予防・解決をしたり、少年事件の捜査をする生活安全部、テロ防止や災害時の救助活動を行う警備部など、さまざまな活躍の場があります。これから経験を積んで、さらに地域の安全に役立っていきたいです」
シゴトのフカボリ
の一日
8:00
警察署に出勤、着替え・装備品の点検等の勤務準備
9:00
警察署で配置の指示を受けた後交番へ移動、
前日の勤務員から引き継ぎを受け、交代
11:00
巡回連絡として管轄内の各家庭や会社・店舗などを訪問
12:00
交番で昼休憩
13:00
パトロール
交通指導取締りや職務質問などを実施
14:00
在所勤務
拾得物の受理
18:00
通報による事件受理
現場で被害届の受理、実況見分や聞き込みなどの捜査
20:00
書類の作成など事務処理
22:00
仮眠(22:00~2:00と2:00~6:00で交代)
7:00
立番勤務
9:00
交代する警察官に引き継ぎ
警察署に移動し、勤務終了
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

警察官としていつも持っているのは、人を助けたいという強い思いです。そのために、警察学校での訓練や、日々の業務も頑張っています。これからもっと経験を積んで、より多くの人を助けたいと思います。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
警棒、手錠、警察手帳
パトロールに出る時に必要な道具です。これらの道具は、勤務以外は持ち歩かず、必ず警察署で保管します。他にも、出動する現場によって持ち物が決まっており、しっかりと準備して万全の体制で出掛けます。