ITの仕事は
成果物が目に見えやすいところも魅力。
システムやアプリの開発者に
その手応えをお聞きしました。
牛の発情・疾病兆候検知デバイス「Farmnote Color」
牛の活動情報をリアルタイムに収集。人工知能を活用して反すう・活動・休息データから、発情や疾病の兆候を検知するセンサーデバイスです。
当社がリリースしているサービスは、酪農・畜産農家向けのシステム「Farmnote」。スマホやタブレットから、牛の発情期や妊娠、投薬の日時などを簡単に管理できます。
僕が開発に携わったのは「Farmnote Color」。牛の首に取り付ける装置で、「動き」をセンサーで検知してFarmnoteと情報を共有できます。乳牛は妊娠と出産を経て
ようやく生乳が絞れるようになるので、より正確に発情のタイミングをキャッチして交配させるのが大切。この製品は牛の動きからAI(人工知能)がデータを分析し、
ホルモンの高まりによる発情を知らせるんです。逆に動きの少ない牛は病気の可能性があるので、健康管理にも活用できます。
プログラムはもちろん、装置の強度も安全性もすべて牛用(笑)。誰も手掛けたことがない分野ですから、トライアンドエラーを繰り返し、ようやく今の形に導きました。
「導入してから絞れる生乳の量が増えた」という生産者のうれしい声を聞くと、これまでの苦労が吹っ飛んでしまいますね。