歴史博物館や自然博物館、美術館、科学館、水族館といった博物館に勤務する専門職員。考古学や化学、地理学、生物学、美術など身につけた知識を生かして展示などの価値を伝えます。具体的には、展示物や資料の収集・保管、調査研究、来館者への解説、展覧会の企画・運営などさまざま。時には講師として博物館主催の講演をしたり、レクリエーションを行ったりする他、PR活動などに取り組むこともあります。
絵画や遺跡、化学、動植物など自分が扱う分野の勉強や研究が好きなのは大前提。スタッフと強力して仕事を進めるため、深い知識とおう盛な研究意欲が必要です。調査や研究のイメージが強いキュレーターですが、人とコミュニケーションするシーンも数多くあります。収集した資料を魅力的に展示するのもキュレーターの仕事。企画力や運営力も求められるでしょう。
キュレーターとして働くには、それぞれの博物館の採用試験に合格しなければなりません。多くの場合、国家資格の「学芸員」を持っていると有利に働くようです。その受験資格を得るにはさまざまな道のりがありますが、文部科学省の定める博物館に関する科目を大学で修得し、学士の学位を取得するのが一般的。ただし、大学に入学のできる者(高校卒業以上)であれば、キュレーターをサポートする「博物館補」として博物館で働くこともできます。
※学芸員の国家試験については、詳しくは文部科学省のホームページをご確認ください。http://www.mext.go.jp/
キュレーターは人気が高く、競争率が激しい仕事。例え学芸員の資格を持っていても、求人が出るまでアルバイトとして博物館で仕事をしながら、正職員の募集を待つということも必要です。ただし、学芸員補であれば採用されるというケースも多いよう。これはキュレーターの修行期間にあたる職種ですが、地道に経験と勉強を重ねることで、後に正式な職員になるルートも少なくありません。
ほかにもあります、こんな仕事。