設計士は、主に建物や施設、内装などの設計に携わる仕事。クライアントの要求や目標を考慮しながら、機能と美観を兼ね備えた、安全でサステナブルな設計図を描きます。具体的にはプロジェクトの要件を理解し、現場の調査を行うのがスタートライン。さらに、建物の構想やコンセプトを開発し、図面や模型の作成、3Dモデリング、CADソフトウェアの使用などを通じてデザインを完成させます。設計士はプロジェクトの進行においても重要な役割。建築現場や関係者とのコミュニケーションを取りながら、クライアントの要望を具現化していきます。
設計士は新しいアイデアを生み出し、クリエイティブな解決策を提供します。設計やデザインには細かいディテールや技術的な要素が関わるため、細かく観察する力に自信がある人にも素養があるでしょう。また、クライアント、建築家、エンジニア、施工者などの関係者とやり取りする機会が多いため、コミュニケーション能力も求められます。プロジェクトの期限や制約もあるため、ある程度のプレッシャーを跳ねのける力も必要です。
設計士になるために必要となる資格や学歴はありません。一般的には設計の勉強を学ぶことができる専門学校や短大、大学に通った後、設計事務所や工務店などに就職するケースが多いでしょう。就職後はアシスタントとして働き、現場の経験を積みながら設計の実務を学びます。キャリアを積んだ後は、建設施工管理技士やインテリアデザイナー、建設関連のコンサルタントとして活躍するケースも少なくありません。
実は、設計士が担えるのは、「延べ面積100平方メートル未満の木造建築物の設計」「建築士の補助業務」の二つとなっています。設計士は、最終的なゴールとして有資格者である建築士を目指すことが多い傾向。特に一級建築士は、実務経験が2年以上ないと免許を登録することができないため、その実務経験を積むにも最適です。特定の規模を超える建築物の設計に携わりたくなり、建築士の資格取得を目指す際にも設計士の実務経験は有利に働くでしょう。
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