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お仕事データ

子どもや保護者を心理学からサポート。
児童心理司
児童心理司とは
面接や観察、心理検査を通じ、
子どもや家庭環境の問題解決へ。

児童心理司は、児童相談所や福祉事業所、障がい児入所施設など地方自治体が運営する公的機関(児童相談所以外の公的機関では心理判定員という呼称)で、心理学の知識によって子どもやその保護者の心理診断を行う仕事。面接や観察、心理検査などを通じ、家庭環境や問題行動などの状況を確認し、児童福祉司や精神科医、行政関係者といった専門家と連携を取りながら、問題解決への道を探ります。子どもや保護者に寄り添い、心理学の面からサポートする大切な役割を担っています。

児童心理司に向いてる人って?
気持ちの動きに興味があり、
精神的にもタフな人。

児童心理司は心理学に関する専門知識が必要なため、「人の気持ちを分かりたい」「人を突き動かす原動力は何か」など、人の内面に興味があることが素養の一つになるでしょう。また、家庭内の虐待や非行などの問題とも関わるため、教育や社会など幅広い分野への理解が求められます。劣悪な家庭環境の中で苦しむ子どもたちとも接することも少なくないので、精神的にタフなことも大切です。

児童心理司になるためには

児童心理司は、地方公務員として働いています。そのため、まずは上級(Ⅰ種)地方公務員採用試験に合格しなければなりません。また、児童心理司は任用資格と呼ばれ、この仕事に就くことで初めて「児童福祉司」となります。その任用資格要件は「①医師であって精神保健に関して学識経験を有する者」「②大学において心理学を専修する学科等の課程を修めて卒業した者等とする」。一般的には大学や大学院で心理学関係の学部を修了することが望まれるでしょう。

ワンポイントアドバイス
厚生労働省は児童心理司の
増員を目指しているところです。

児童心理司は人気のある職種で、これまでは各公的機関の募集人数もそれほど多くありませんでした。けれど、2016年に発表された厚生労働省の「すべての子どもの安心と希望の実現プロジェクト」の「児童相談所強化プラン」によると、児童心理司の増員を目指していると記載されています。必須資格ではありませんが、臨床心理士や臨床発達心理士を取得し、需要の高まっているこの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょう。