理容師の主な仕事はお客様の髪を切り整えること。カウンセリングによってご希望を聞いた上でシャンプーやカット、刈り上げ、場合によってはカラーや白髪染め、パーマなどを施します。美容師と共通部分が多いのですが、カミソリを使った顔そり(シェービング)は理容師の資格を持つ人にしかできない業務。ひげや産毛をそるのはもちろん、ひげカットや眉カットなどでおしゃれに仕上げることもあります。最近はレディースシェービングなど女性向けのメニューを取り入れた理容室も増えているようです。
「おしゃれ」や「カッコイイもの」に興味があり、ファッションが好きなら理容師の仕事を楽しめるでしょう。また、スピーディーかつ精密なカットやシェービングの高い技術が求められるため、「技術職」にこだわりを持つ人に向いています。お客様のニーズを引き出したり、ヘアセットのアドバイスを行ったり、会話も大切なのでコミュニケーション能力も重要。聞き上手であることが素養の一つです。
厚生労働省が指定する理容学校(昼間部2年、夜間部2年、通信科3年のいずれか)に進学。筆記と実地の国家試験を受け、合格することで理容師免許が交付されます。最近は理容師と美容師のWの資格を取得できる学校も増えています。
超高齢社会を反映し、介助が必要なお年寄りや障がいを持つ方への理容サービスのニーズが高まっています。こうした福祉の視点から生まれた制度が「ケア理容師」。訪問理容や送迎理容といった形で身体状況や障がいに応じた施術をいます。ケア理容師としての認定を受けるには、「全国利用生活衛生同業組合連合会(全理連)」が主催する「ケア理容師養成研修」を受講し、修了資格を取得します。詳しくはホームページをご確認ください。http://www.riyo.or.jp/