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中立公正な立場の「法の番人」。
裁判官
裁判官とは
口頭弁論や証拠から、
中立公正な立場で判決を。

全国各地の裁判所(最高裁判所、高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所)で裁判を担当し、口頭弁論や証拠から判決を言い渡すのが裁判官の役割。民事裁判では、原告(訴えた側)と被告(訴えられた側)との争いの間に立ってお互いの言い分を判断し、判決を導きます。刑事裁判の場合は検察官によって起訴された者が、本当に罪を犯したのかを判断。被告人本人や弁護人の意見も聞きながら判決を下します。民事裁判でも刑事裁判でも、原告や検察官(裁判を起こす側)、被告や被告人(裁判に訴えられた側)の話をよく聞いて、法律に従って中立公正な立場から判断をすることが大切です。 

裁判官に向いてる人って?
判断力が高く精神的にタフなタイプ。
律儀で公正な人も裁判官の適性アリ!

裁判官は高度な法律知識をベースに、原告や被告人の言い分や証拠を分析し、最良の解決法を見出す判断力が求められます。また、他人の意見や外部からの圧力に惑わされない精神的なタフさも必要。法律の制定や改正を常に覚え、人々をとりまく環境や価値観の変化なども学び続ける努力も欠かせません。律儀で正義感が強く、公正であることを良しとする人も向いているでしょう。

裁判官になるためには

裁判官になるためには、弁護士や検事と同様に司法試験に合格しなくてはなりません。受験資格の一つは、大学卒業後に法科大学院に合格し、法学の既習者は2年(既修)、未修者は3年の勉強を経て修了すること。もう一つは、予備試験と呼ばれる試験に合格することです。司法試験の合格後は1年間の司法修習を受け、さらに考試(通称「二回試験」と呼ばれる試験)をパスする必要があります。こうした道を経て裁判官の進路に進むことになります。

※司法試験については、詳しくは法務省のホームページをご確認ください。http://www.moj.go.jp/

ワンポイントアドバイス
10年のキャリアを積んで、
ようやく一人前の「判事」に。

裁判官には、「最高裁長官」「最高裁判事」「高裁長官」「判事」「判事補」「簡裁判事」の6種類があります。裁判官として任官されてから10年未満は「判事補」。3人の裁判官による合議事件に加われますが、単独で審理することはできません。キャリアが10年を超え、なおかつ任命を受けることで「判事」となり、ようやく裁判長を務めることができるようなります。