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池澤 奈緒さん
インタビュー公開日:2019.04.10

人を支える仕事にあこがれを持ち、
大学職員にチャレンジしました。
「北に一星あり 小なれどその輝光強し」。このスローガンをもとに、個性が光る教育や研究に力を入れている国立大学法人小樽商科大学。池澤奈緒さんは、ここで10年以上のキャリアを積む大学職員です。
「大学時代は教育学部で主に社会教育を学んでいました。社会に出てからの学びの支援方法や地域で生きる中での学びといったことを勉強するにつれ、人を助けたり、支えたりする仕事に興味が湧いてきたんです」
就職に向けて情報を収集するうちに知った職種が、学生の学びや教授の研究を陰ながら支える大学職員。池澤さんは北海道の国立大学法人の職員になるために必要な共通試験「北海道地区国立大学法人等職員採用試験」に合格し、各大学が独自に行う面接にチャレンジしました。
小樽商科大学を選んだ理由は「大学時代の教授が『小樽商科大学は規模こそ小さいけれどオモシロイ教育を行っているよ』とおすすめしてくれたからです」と笑います。
人事や留学のサポートなどなど、
多彩な仕事を経験できます。
池澤さんは、小樽商科大学の総務課人事係に配属され、北海道地区の国立大学法人の新規採用者を対象とした研修で、社会人のマナーや働くうえで必要な心構えなどを2日間ほど学びました。
「当時の新人教育は先輩から仕事を学びながら働くOJTスタイル。給与計算の補佐的な事務作業や職員採用合同説明会の準備、面接の立ち会いなど、人事・採用の分野に携わりました」
大学職員は一般に事務職のイメージが根付いていますが、仕事の幅は多種多彩。池澤さんは1年後には海外留学や留学生の受け入れなどをサポートする部署に異動しました。
「入国管理や在留資格の手続き、留学生の相談業務など、毎日のように学生たちと関わる日々。どんな時でも小樽商科大学を好きになってほしいという気持ちで接していました」
人事の仕事とはまったく異なる業務内容に戸惑いはなかったのか尋ねたところ、「確かに慣れるまでは大変ですが、困った時に助けてくれる先輩ばかりなので不安はありませんでした」とニッコリ。
本学は大学職員が少ない分、
その結びつきが強いんです!
その後も、池澤さんは大学のアクティブラーニング(能動的な学習)の支援や教室の整備を行う教務課、教育・研究・経営の審議機関や役員会をサポートする総務課総務係を経験。さらに、人事交流として北海道大学に2年間出向しました。
「私の母校なので学生時代の愛着がグッと込み上げてきました(笑)。一方、仕事としては北海道大学の取り組みや業務の進め方を参考に、良い部分を本学にフィードバックするのが使命です。人的ネットワークを築きながら、大学職員として働く上での細かな工夫点やワークフローを持ち帰りました」
小樽商科大学で働く大学職員は約70人。北海道大学と比べて人員が少ない分、一人ひとりの結びつきが強いことを改めて感じたそうです。
「職員の教育や情報共有がスムーズなところが本学の大きな特徴だと気付いた出向でもありました」
大学の存在意義や教育の価値を
発信できる手応えがあります。
今、池澤さんが所属しているのは企画戦略課。部署の業務は大学全体を巻き込んで大学の経営改革や教育方針のプランを推進することだと教えてくれました。
「といっても分かりにくいですよね(笑)。具体的には年度ごとの教育・研究・業務運営の計画を立てたり、国立大学として適正な学びを提供しているかチェックを受けるための報告書をつくったり、デスクワークがメインです。教育の効果は数字に表しにくいため、各担当にヒアリングしながら書類を作成しています」
一方、少子化が叫ばれている現在は国立大学といえども個性が求められる時代。小樽商科大学は英語教育の強化や地域の企業と学生が連携する「グローカル教育」といったユニークなカリキュラムも話題を呼び、安定的に学生が集まっています。
「企画戦略課は周囲と連携しながら本学の大きな方向性を主導しています。いわば、大学の存在意義や教育の価値を発信することに携われるため、やりがいもひとしおなんです」
大学という場が好きなら、
楽しいと思える仕事です!
池澤さんのお話を聞いていると、大学職員は担当する仕事によってさまざまなスキルが求められ、面白みも部署によって異なる印象です。
「学生と接する仕事もあれば、今の私のように裏方に徹する業務もあります。けれど、共通しているのは学生がいずれ社会で活躍するために教育活動をサポートしたり、未来に役立つ優れた研究を届けるために教員をサポートしたり、大学という場そのものを支える役割です」
小樽商科大学の職員として10年以上の経験を持つ池澤さんでさえ、まだまだ触れたことのない仕事も多いとか。最後に、今後携わってみたいことをお聞きして取材を締めくくりました。
「例えばオープンキャンパスや入試の運営を行う業務だったり、科学研究費の申請サポートや外部機関との調整を図る研究支援だったり、大学らしい仕事に携わってみたいですね。ただ、どんな部署であっても『大学が好き』という気持ちがあれば、絶対に楽しめると思いますよ!」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

大学職員は高度な研究や学生の成長を支えることで、私たちの未来に役立つ価値を届けるサポートをしています。大げさかもしれませんが、自分の仕事が社会のためになるという手応えを感じられる仕事ですよ。

国立大学法人小樽商科大学

前身は、明治43年に設立された「小樽高等商業学校」。昭和24年の学制改革により、経済・商学系の商学部からなる単科大学として発足。2021年には創立110周年を迎える、長い歴史と伝統を誇る大学。専門的知識だけでなく、広い視野と高い倫理観を身につけた指導的役割を果たすことのできる人材を育成。

住所
北海道小樽市緑3丁目5番21号
TEL
0134-27-5206(総務課)
URL
http://www.otaru-uc.ac.jp

お仕事データ

学校の運営を支える大黒柱。
学校事務職員
学校事務職員とは
事務処理や管理業務など、
学校運営に欠かせない存在。

小学校や中学校、高校、専門学校、大学などで校内のさまざまな事務処理や管理業務に携わっているのが学校事務職員。具体的には、給与の計算や備品の管理、各種証明書の発行など多岐にわたります。テストの点数や成績の管理、時間割の作成や入学手続きなど学校特有の仕事もありますが、多くの場合は一般企業の事務職とそれほど変わらない業務内容といわれています。生徒や学生と直接関わることは多くないようですが、学校運営に欠かせない存在です。

学校事務職員に向いてる人って?
真面目で几帳面な性格であり、
好印象を持たれる親しみやすさも。

入学金の管理や財務処理にも携わるため、真面目で几帳面な性格の人は向いているでしょう。パソコンを使った仕事がメインになることから、WORDやEXCELといったOFFICE系のソフトを扱えるスキルも必要です。また、保護者や生徒・学生と接することもあるので、親しみやすい人柄は好印象を持ってもらえるはず。教員やスタッフとともに仕事を進めるコミュニケーション能力も大切です。

学校事務職員になるためには

学校事務職員になるための特別な資格はありませんが、少なくとも高卒以上の学歴を問われるのが一般的。公立の学校事務職員の場合は「学校事務」「教育事務」(自治体によって異なる)などの区分で、地方公務員採用試験に合格する必要があります。国立学校では国立大学法人等職員の採用試験への合格が条件。私立の学校事務職員はそれぞれで求人募集が行われ、一般教養試験や適性検査、小論文、面接などを行うことが多いようです。

ワンポイントアドバイス
「ホワイト」な職場環境で
人気が高まっている仕事。

国公立、私立を問わず、学校事務職員の勤務時間は8時30分ごろから17時ごろまでと規則的で残業も少ないようです。少子化により、今後しばらくは子どもの数が増える見込みはなく、学校を統廃合する場合もありますが、一般企業のような形で倒産することは少ないことから安定した職業の一つといえます。いわゆる「ホワイト」な職場環境ということもあり、近年は特に人気が高まっています。