高校生・大学生のための北海道の仕事に出会えるキャリア探求サイト

MENU

  • HOME
  • 佐藤 裕介さん

佐藤 裕介さん
インタビュー公開日:2017.08.31

家ができていく技に憧れ、
国家資格を取得し建築の道へ。
進路に悩んでいた高校生の佐藤さんが、建築士を目指したのはふとしたきっかけでした。
ちょうどテレビの「大改造!!劇的ビフォーアフター」を見て、匠の技に憧れたこと。
さらに、実家を新築することになり、何もないところから家ができていく過程を見て、興味を持ったことがきっかけになったと言います。
その後建築の専門学校で勉強し、国家試験に合格して2級建築士の資格を取得しました。
当時は就職氷河期の中、豊栄建設には建築現場を取り仕切る施工管理の枠での募集しかありませんでしたが、家に携わる仕事ができればと応募しました。
「面接では、施工管理の仕事をステップにして設計の仕事をしたいなどと言いました。今思えば少し失礼だったと思いますが、熱意が伝わったのか、設計担当で採用してもらえました」
フリープランでの住宅づくり。
設計者もお客様と密に関わります。
家が建つまでには、さまざまな職種の人が関わります。
この会社で家を建てると決めてもらうための営業担当、お客様の希望や計画に沿って建築図面を書く設計担当、完成した図面をもとに実際に家を建てる大工さん、水道や暖房などの設備屋さんなどがあります。
会社によって、それぞれの担当の守備範囲が少しずつ違うそうですが…。
「当社では、お客様との打合せから設計担当者が密に関わり、プランを練っていきます。また、お客様の希望に沿って自由なプランで家づくりができるのが最大の特長ですので、お客様の要望を細かく聞き出し、それならこのような間取りができる、と提案していきます」
使い勝手、法的基準、地域性…。
さまざまな条件を考えて設計。
例えば、「スポーツやアウトドアの道具など玄関に置いておきたいものが多い」といった場合は、靴をはいたまま入れる収納スペースをとれるように考えます。
部屋の使い方に見合った広さを設定したり、光が入る方向を計算するなど、快適な間取り作りは、佐藤さんたち建築士の腕の見せどころです。
家は使い勝手や見た目だけでなく、法的な基準をクリアすることも必須になります。
「家は値段も高額ですし、ほとんどのお客様にとっては一生に一度の買い物です。
ミスは許されないというプレッシャーが常につきまといます」
宮城県にも支店があるので、東北の家と比較する機会もあると言います。
北海道の住宅は、本州と比較して寒冷地や雪国ならではの違いがあります。お客様も断熱には関心が高い方も多いです。郵便受けは本州だと門についている場合が多いですが、北海道は家の中から取れるようになっているのが一般的です。
お客様と一緒に作り上げる、
過程が濃いほど達成感も大きく。
豊栄建設では、家の完成後にお客様にアンケートを書いてもらっています。
その中で、「佐藤さんが担当で良かった。佐藤さんじゃなかったら家を建てられなかった」と書いてくれた方がいて、そのアンケートは今でも保存してあるそう。
「間取りを決める時に迷っていたお客様と親身になって向き合って、何度もプランを書き直したのに、嫌な顔一つしなかった、と喜んでいただけました。私としては、それは当たり前だと思っていますけれどね」
プラン作りに苦労する時もありますが、お客様と接する密度が濃いぶん、一緒に作り上げていくという充実感、実際に形になる喜び、完成した時にお客様と喜び合える達成感も大きいと言います。
自宅は自由な発想で設計。
お客様の夢も実現していきたい!
数年前に、自分の自宅も新築しました。
通常の仕事ではお客様の使い勝手がいい家を設計しますが、自分の家の場合は好みを前面に出し、ちょっとお客様には提案しないような個性的な形の家を設計しました。
「妻が自宅で店を開くことになったので、外観や店舗用の間取りは妻の要望を取り入れました。自分で家がつくれるというのも、建築士ならではのことですね」
最初は独立したいという思いもあったという佐藤さんですが、今の会社で働いてみると、いろいろなお客様と関わることができるので、その喜びが強くなったと言います。
「豊栄建設でお客様が求める自由なプランを実現していく中で、自分なりの『匠』になっていきたいと思います」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

意外に思われますが、建築士は接客業でもあります。そして家を作る時にはいろいろな人との関わりがあります。そんな時に笑顔の人のほうが話しやすいと思うので、常に心掛けています。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
製図に欠かせないスケールとペン
原寸大、50分の1、100分の1の縮尺で測れる学生時代から愛用している三角スケールと、0.1ミリの太さからある製図用のペン。パソコンが多いですが、実は手書きの出番もまだまだあるので、専用の用具は相棒です。
インターンシップ 職業講話

豊栄建設株式会社

お客様の希望を叶えるフリープランの注文住宅をつくっています。豊栄建設の家づくりに触れられ、プランの打合せもできるショールームもあります。

住所
北海道札幌市中央区北5条西11丁目15-4 HOEIビル(本社事務所)
TEL
011-219-5855
URL
http://www.hoeikensetsu.jp/

お仕事データ

一生ものの希望を叶える
建築士
建築士とは
建物をあらゆる面から
総合的に設計!

建築基準法に基づき、住宅やビル、公共建築物などの建物を設計。耐震性や安全性を確保する構造設計、空調や電気などの設備設計、間取りやデザインを考える意匠設計があり、建物を総合的にプランニングします。お客様の予算やイメージのヒアリング、資材の発注などのほか、建築現場の監督業務や役所で手続きを行うのも仕事のうち。建築士の免許には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」があり、それぞれ設計できる建物の大きさなどに制限があります。

建築士に向いてる人って?
美的センスがあり、理系に強い人!

建物の形や内装、色合いなどをデザインするには美的センスが求められます。構造や化学、生物といった知識を要するため、理系に適性がある人は向いているでしょう。また、ドアの取っ手やスイッチ類などを暮らしやすいように配置する細やかさ、依頼主や職人さんとのコミュニケーション力なども必要です。

建築士になるためには

国家試験に合格し、二級建築士や木造建築士を取得する必要があります。受験資格は、大学・短大・専門学校などの「建築学科」を卒業する場合は実務経験なしでOK。高校の「建築科」や「土木科」の卒業後に実務経験を3年以上積んだり、学びがゼロからのスタートでも実務経験を7年以上積むことで受験資格が得られます。一級建築士を目指す場合には、建築設計事務所や建設会社などに勤めながら実務経験を積み、資格試験を受けます。

※詳しくは公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページをご確認ください。http://www.jaeic.or.jp/

ワンポイントアドバイス
建築士の免許の種類と制限。

「一級建築士」は劇場や映画館、百貨店など手がける建物の大きさに制限がなく、あらゆる建築物の設計・工事監理を行うことができます。「二級建築士」は一般的な住宅や延べ面積500平方メートル未満の公共建築物などを手がけられる資格です。「木造建築士」は木造住宅を主に扱うことができる建築士。守備範囲は1階または2階建てで、延べ面積が300平方メートル以下の木造建築物です。