株式会社毎日新聞社 北海道支社
創刊は1872(明治5)年。現存する日刊紙の中で最も古い歴史が古く、2022年には創刊150年に。隠された事実を明るみにし、公平公正に事実を伝えることで、健全な民主主義社会を支え、人々の暮らしに役立ちたいというジャーナリズムを中核とした「トータル・ニュース・コンテンツ企業」として、新しい時代を構築。
新聞の記事となる情報を取材し、執筆するのが主な仕事。経済、社会、国際、スポーツ、生活情報などのセクションに分かれ、市政や警察といった記者クラブの発表を受けるだけでなく、関係者に話を聞いたり、専門家から独自ネタを拾い出したり、地道な取材活動から記事を書き上げています。担当記者の取材原稿は、各セクションの編集責任者がチェック。編成部記者が、原稿を整理・編集し、さらに校閲部員が言葉遣いや誤字を点検して、新聞記事が出来上がります。
さまざまな人と接して情報を引き出すことが新聞記者の基本。そのため、コミュニケーション能力が必須です。政治や経済、芸能まで多彩な分野の記事を扱うことから、幅広い知識や教養も求められます。また、分かりやすく簡潔な原稿を短時間で書くための情報整理力や、言葉一つで読者の気持ちを惹きつける文章力も大切。社会を見る自分なりの視点やフットワークが軽いことも素養です。
新聞記者になるための特別な資格はありませんが、幅広い知識や教養、文章力が必要なことから、多くの新聞社では大卒者を対象に採用試験を実施。記事を書くという点から文系学部出身者が有利だと思われがちですが、科学や工学といった分野の取材には専門知識が求められるため、理系学部出身者の採用も増えているようです。日ごろから社会に目を向け、自分なりの視点を養うのが大切です。
取材記者の場合、朝は自宅から直接取材先に向かうケースが多いようです。夜に会社社長の自宅を訪ねて話を聞いたり、朝早くから政治家を直撃したり、いわゆる「夜討ち朝駆け(深夜や早朝に直撃取材する)」や張り込みも日常茶飯事。不規則な生活になりがちなことから、体力、精神力ともにタフであることが求められます。一方、校閲や紙面整理などの内勤記者は、勤務時間帯が決まっていることから生活のリズムは規則的です。休日については、最近では週休二日制が多く、取材記者も内勤記者も交代で休みを取っています。