中村 はるかさん
インタビュー公開日:2021.03.11

プログラミングはモノづくり。
可能性がいっぱい!
普段何気なく見ているウェブサイトやスマホで使っているアプリ。当たり前だけど、快適でストレスフリーに利用できるのは、緻密に計算・設計する技術者たちの努力があってこそ。札幌市中央区にある株式会社リッジワークスに勤める中村はるかさんは、入社3年目のプログラマー。
「今はお客様の依頼で、メッセンジャーアプリを使って見られるメディアコンテンツを作っているところです。これがなかなか難しくって(笑)」
中村さんは、同社のシステム開発部でチームリーダーを任される有望社員。インタビューに「すごく緊張しています」と答える穏やかな人柄ながら、デスクではみんなの進捗を確認しつつ、自身もばりばりプログラミングを行っています。か、かっこいい! 
「プログラマーといっても、ウェブの世界には色々な分野のプログラムがありますし、私は未経験からの入社なのでまだまだ勉強中です」
講師からプログラマーへ転身。
教える側から教わる立場に。
大学では地震工学や情報学を専攻する『リケ女』だった中村さん。
「元々理数系が得意だったということもあるのですが、一番は教員免許を取得したくて」
ということは教師を目指していた? 
「中学生の時に良い先生に出会えて、自分も中学校の先生になりたいなって。残念ながら教員採用試験はダメだったんですけど」
その後は、学習塾の講師として充実した日々を送っていたそうですが、自分の可能性を広げたいと転職を決意。
「ウェブ系の会社に勤めている友人がいて、話を聞いているうちになんだか楽しそうだなって。転職サイトで調べてみると、採用試験が理数系だったので『これなら得意!』と思わず応募しちゃいました」と笑います。
自身にとって未知の世界に不安を感じつつも、「未経験OK」に後押しされて入社を決意。
「実際、当社には未経験から活躍している人がいっぱい。意外と文系の人も多かったので、安心しました」
勉強しても、し足りない!
新しい技術を常に追いかけて。
入社後は、オンラインの研修を通してHTMLコードやCSSといったプログラミングを学習。
「覚えたことを実際に試してみながら、先輩社員のお手伝いをしていました。最初は専門用語すらわからなかったのですが、3カ月経ったくらいから徐々に理解できるようになりました」
いい先輩方に恵まれたことも、成長に繋がったと言います。
「私がつまずいているとすぐに声をかけてくれました。答えを教えてくれるだけじゃなくて、調べ方のコツを伝授してくれたり、一緒に考えてくれるのが有難かったですね」
この経験は、入社3年目を迎えた今、中村さんの良きお手本になっているよう。
「最近、後輩が出来たので、今度は自分が同じように教えてあげたいと考えています。ウェブ業界にもトレンドがあって、どんどん新しいものが出てくるので、常に自分も勉強しなくちゃですけどね」
そう語る中村さんの姿には講師時代の影が見えます。
みんなで1つのモノを作り上げる。
完成した時はみんなで喜ぶ。
ウェブ制作と言っても、その内容はさまざま。案件ごとに制作期間も異なると言います。
「昨年秋まで担当していた有名ファッションメディアのアプリコンテンツは、1年以上かかりました。企画段階から提案していくものもあれば、コンテンツやページの仕様から固めていく案件もあるので、それなりに手間と時間がかかります」
何度も試行錯誤して作り上げるものだからこそ、完成した時の喜びもひとしおなのだとか。
「一人が全部を作るのではなく、チームで分担して作業を行うので、最後に集約した時にバグが起きないよう慎重さも求められます。それでも何かは起きるので、集約後もチェックと改良を重ねて、クリーンなものをお客様に納品しなければなりません。だからこそ、出来上がった時が一番やりがいを感じられるひと時です」と語ります。
「納品から少し経った頃、お客様から『御社はバグが少なくて、精度が高い』とお褒めの言葉をもらえた時は本当にうれしかったです」
社内からもクライアントからも
頼られる存在を目指して。
現在進行中の案件で初めてチームリーダーを務める中村さん。クライアントとのやりとりをはじめ、業務の分担や作業指示と大忙し。
「誰にどこを担当してもらうべきか、タスクの配分が今一番難しいなと感じているところです。後輩もできたので、本当は自分がやった方が早いけど経験もさせてあげたい。納期もあるので、この仕事を通してマネジメント力も身に付けられたらと思っています」と中村さんは常に上昇志向。
最後に、ご自身の今後の目標も聞きました。
「ボタンをクリックするとサイト内に何かが飛び出す仕掛けを組んだり、動きのあるコンテンツを作ってみたい。そのためには、さらに学びが必要なんですけど(笑)でも一番は、日常的にみんなに使ってもらえるサイトを作ることです」
中村さんのこれからの挑戦が、ますます楽しみです。
シゴトのフカボリ
プログラマーの一日
9:00
出勤、チームの朝会
メール・チャットのチェック
制作(プログラミング)
10:00
クライアントと打合せ
12:00
昼休憩
13:00
制作(プログラミング)
17:30
責任者ミーティング
18:00
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

パソコンに向かって黙々と作業するイメージのウェブ制作ですが、大切なのはチームで取り組むということ。話し合いやコミュニケーションから、良いサイトやシステムが生まれます!

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
メモ帳とペン
先輩から教えてもらった技術を即座にメモ。また、やることを書き出してTODOリストにも使っています。アナログだけど、これが頭の切り替えになっていいんです。

株式会社リッジワークス

ウェブサイトの制作を中心に、オープン系システムやアプリケーションの開発、ネットワークの構築、機器開発などを行うIT企業です。

住所
北海道札幌市中央区北5条西25丁目4-1 525MMビル2階
TEL
011-213-7492
URL
http://www.ridgeworks.co.jp/

お仕事データ

システムやソフトをつくる!
プログラマー
プログラマーとは
プログラミング言語を使い、
コンピューターを動かす専門家。

プログラムは、主にSE(システムエンジニア)がクライアントの要望を分析して仕様書を設計するところがスタート地点。プログラマーは、それをもとにコンピューターを動かす「プログラム言語」を駆使し、仕事をさせたい内容や手順を書いてさまざまなシステムやソフトウェアをつくります。プログラムは銀行のシステムやショッピングサイト、家電製品や自動車、スマートフォンのアプリなど、活用の場は多種多彩です。また、プログラマーは、納品前にテストを繰り返し、不具合を修正する「デバッグ」の作業も行います。

プログラマーに向いてる人って?
黙々と作業をこなせる集中力と、
新しいことに挑戦する気持ちが大切。

プログラマーは基本的に一人でプログラムを書く仕事。仕事中は黙々と作業をこなすような集中力の高さが求められます。とはいえ、SEやマネージャーと相談することも数多く、人とコミュニケーションを取る機会も少なくありません。また、適切に動作するプログラムを組むには論理的思考能力も欠かせないでしょう。同じことを繰り返す時に「自動化する方法はないか」と考えるような、新しいことに挑戦する気持ちも大切です。

プログラマーになるためには

プログラマーに必要な資格はなく、絶対に卒業しなければならない学部や学科もありません。ただし、プログラミング言語やコンピューターの仕組み、ネットワークシステムといった知識を学んでおくと就職時に役立ちます。IT系の専門学校や短大・大学の情報処理系の学部に進む人も少なくありません。プログラマーは理系が有利だと思われがちですが、文系出身者や未経験者も数多く活躍しています。

ワンポイントアドバイス
プログラミング言語って?

プログラマーにとって最も大切なのがプログラミング言語。コンピューターを動かすための指示を順番通りに書いたもので、それを翻訳させることでソフトウェアやシステムがつくられていきます。Web系やゲーム系、制御系といったジャンルによって必要とされる言語は異なり、種類も「Java(ジャバ)」や「PHP(ピーエイチピー)」、「Objective-C(オブジェクティブシー)」、「JavaScript(ジャバスクリプト)」など多彩です。複数の言語を扱えるようになれば仕事の幅も広がり、ニーズや信頼も高まってきます。

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