ヤマダイ右近漁業部
昭和初期、右近さんの曽祖父から日高町厚賀町で4代続く漁師。夏の日高昆布を始め、カレイ、タコ、シシャモ、カニなどの漁を行っています。
船で海へ出て魚介類を獲ることが漁師の主な仕事。漁場(魚を獲る場所)は陸地に近い海で日帰りする「沿岸漁業」、日本の周辺の海(200海里水域内)で行う「沖合漁業」、外国の海で漁をする「遠洋漁業」に大きく分けられます。獲り方も、はえ縄漁やまき網漁、定置網漁などさまざま。船の掃除や漁具の手入れなど、陸での作業も漁師の仕事です。また、生簀で魚を育てて獲る「養殖業」も漁業の一つ。いずれも、日本の食卓に欠かせない魚介を届けるというやりがいに満ちています。
海が舞台なので天候や季節によっては厳しい環境の中で働かなければなりません。下積み時代は力仕事も多く、体力や根気は不可欠です。ベテランの漁師ともなると勘だけではなく、潮の流れや海水温度の変化など、さまざまな情報を分析することで魚が多く獲れる場所を見つけ出すもの。気象学や魚介類の生態学などの知識を進んで取り入れる積極性も求められます。
学歴や年齢に制限があるわけではありません。沖合・遠洋漁業といった大型船の乗組員として働く場合は、未経験者でも漁師になれます。その際は漁業者になるための相談会(就業支援フェア)などを活用しましょう。ただし、沿岸漁業の漁師として個人で仕事をしていくためには、「小型船舶操縦士免許」や「海上特殊無線技士免許」の資格が必要です。さらに、漁に出るための「漁業権」も取得しなければなりません。漁協によって取得方法は異なるので、まずは問い合わせて情報収集するのがオススメです。
※詳しくは一般社団法人全国漁業就業者確保育成センターのホームページをご覧ください。http://www.ryoushi.jp/
漁師の休日は漁業種類や狙う魚、時期によって異なります。沿岸漁業の場合は1週間に1日定期的に休むケースが多く、海が荒れていれば陸で漁具の修理や網の手入れなどを行います。大きな船に乗って長期間操業する船では帰港や船の点検の時にまとまった休みが取れるようです。遠洋漁業では燃料の補給や休憩のために異国の港に立ち寄る機会もあり、海外の風景や刺激的な経験と出会えます。
ほかにもあります、こんな仕事。