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宮北 勝太さん
インタビュー公開日:2017.11.24

大学の先輩が働く姿を見て、
旅行の仕事に興味を持ちました。
京王観光で、団体旅行の営業と添乗業務を行う宮北勝太さん。常に人と会う営業職ということで、スーツとネクタイをばっちり着こなし、第一印象もとてもさわやかです。
十代から野球に打ち込み、大学も野球を目的に入学したとか。
「野球部で遠征が多かったのですが、その時に付いてくれていた旅行会社の添乗員が、大学のOBだったんです。話を聞いていて、スーツを着て旅行のコーディネートをバリバリこなしたり、いろいろな場所に出張に行ける旅行業にすごく興味を持ちました」
その時のOBが勤めていたのが、今の職場である京王観光。就職活動の時にタイミングよく求人もあったため、応募してみごと採用になりました。
営業・企画提案からスタート。
信頼関係を一から作っていきます。
宮北さんは旅行企画のリサーチから、企画提案、見積、航空券や宿の手配、果ては当日の添乗まで、お客様企業の旅行に関するすべての業務に取り組んでいます。
ただどの業務も始まりは営業活動から。これまで取引のなかった新規の会社にどんどん出向いています。
「入社して1年目に、飛び込みで営業に行ったお客様。最初は断られましたが、通ううちに話を聞いてもらえるようになり、ある日出張の航空券の手配を依頼していただけました。自分の熱意が伝わったんでしょうね。それからは他のお客様を紹介していただいたり、転勤した時も後任の方に引き継いでくださったりと、本当によくしていただいています」
時には断られたりと厳しい面もある営業の仕事ですが、宮北さんはお客様と信頼関係ができていく過程を楽しんでいます。
添乗業務は海外のリゾートなど!
適確な準備と判断が求められます。
これまでの添乗先は、国内では関東や関西方面。海外はハワイやグアムなどのリゾートのほか、シンガポールなどにも何度も足を運んでいます。
お客様に対する旅行の提案が採択されると、そこからはワクワクしながらお客様とオーダーメイドの企画を作り上げていきます。現地で観光する場所の行程などはもちろん、懇親会で行うイベントなどもお客様と一緒に考えます。
もちろん、この仕事は華やかなことばかりではありません。
「細かい部分のチェックがもれるとトラブルにつながることもあるので、事前の準備は綿密に。お客様の命を預かる仕事なので、いつも気を引き締めて臨んでいます。なので、現地で天候不順などのトラブルがあれば、その場の判断で予定を変更することもあるんですよ」
北海道の冬は交通トラブルが多発。
複雑なルールは予備知識が不可欠!
北海道への旅行や、北海道から出発する場合につきものなのが、吹雪や大雪など悪天候による、飛行機の遅れや欠航などのトラブル。
「航空券は条件付きなら振り替えができるなど、航空会社のルールは複雑なので、知らないとお客様に損をさせてしまうことになります。トラブル時の対応方法の選択肢をいくつか知っておき、その場で瞬時に対応しなければなりません」
また、1年を通して、地域の祭りやコンサートなどのイベントのスケジュールを把握しておくことも重要。ホテルが取れなかったり、価格が全く違ったりするからです。
「適確な判断には予備知識が欠かせません。入社時に先輩が親切に教えてくれたことが、今の自分につながっているんです」と宮北さんは振り返ります。
自ら可能性を開いていける人、
人を大切にできる人に向く仕事。
今の仕事には、「人とつながる楽しさ」「数字を追う楽しさ」があると宮北さんは言います。
「仕事を通して、人脈が広がっていきます。営業として試行錯誤を繰り返しながら、実績を作っていくのも楽しいです」
旅行の企画も営業開拓も、すべて一から積み上げること。だから、何事にも興味を持ち、自分から可能性を開いていける人が向いていると言います。
「お客様に寄り添う仕事として、人を大切にできることも重要です。友達との遊びやイベントを仕切る役を買って出る人などは、まさに向いているタイプですね」
仕事に必要な知識は人から聞くだけでなく、経験しなければわからないこともあるという宮北さん。
「もっと現場での経験を積んで見聞を増やし、お客様にさらに楽しい旅行の提案ができるように頑張っていきます!」
シゴトのフカボリ
ツアーコンダクターの一日
9:00
出勤
メールチェック、営業のアポ入れ電話
10:00
会社を出発
営業先を訪問(1日3~4件、地方もあり)
12:00
昼休憩
13:00
営業先を訪問
15:00
会社に戻る
見積の作成、仕入れ、精算など内勤業務
19:00
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

仕事というきっかけがあるからこそ、たくさんの人と知り合え、関係性を作ることができます。旅を通して、人の輪が広がっていくのが楽しいです!

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
iPadと手帳、携帯
外回りが多い営業職ならではの必須アイテム。iPadは出先で資料や見積をお客様に見せる時に重宝します。メールの対応も素早くできます。スケジュール管理は試行錯誤の結果、アナログな手帳でしているそう。

京王観光株式会社 札幌支店

企業の研修や慰安旅行、各種学校の研修旅行をはじめ、会議・学会の受付代行や交通・宿泊の手配など、団体旅行のサポートを幅広く提供しています。

住所
北海道札幌市中央区北1条東1丁目2-5 カレスサッポロビル5階
TEL
011-241-6501
URL
https://www.keio-kanko.co.jp/

お仕事データ

お客様に快適な旅を!
ツアーコンダクター
ツアーコンダクターとは
幅広い業務で、
快適な旅行をサポート!

パックツアーや国内・海外への団体旅行などに同行する案内役で、「添乗員」とも呼ばれます。参加者の確認やスケジュールの管理、各種書類の整備やイベント・移動手段の手配、現地でおすすめ観光スポットを案内するなど、幅広い業務で快適な旅行をサポート。旅行会社に所属するほか、ツアーコンダクター専門の派遣会社に登録し、ツアーごとに依頼を受けて働く人もいます。

ツアーコンダクターに向いてる人って?
大人数をまとめるリーダーシップが不可欠。

さまざまなお客様と円滑にコミュニケーションが取れる明るい人柄は好感度大。トラブル時の冷静な判断力はもちろん、大人数をまとめるリーダーシップも必要です。ツアーコンダクターは華やかなイメージがある一方、お客様の安全に常に気を張り、時に過密スケジュールの場合もあるため、バイタリティも欠かせません。

ツアーコンダクターになるためには

ツアーコンダクターとして仕事をするには、国内旅行には「国内旅程管理主任者」、海外旅行でも添乗をする場合は「総合旅程管理主任者」の資格が必要。いずれも一定の研修や実務経験が求められます。旅行会社のなかには学歴を問わず採用するところもありますが、特に観光についての学部・学科がある大学や専門学校を卒業していると有利です。

※「旅程管理主任者」の資格については社団法人 日本添乗サービス協会のホームページをご確認ください。http://www.tcsa.or.jp/

ワンポイントアドバイス
付加価値の高い旅行で、
「あなたらしさ」を発揮!

高齢化社会が進む中、シニア世代の旅行ニーズが高まっています。とりわけ、交通手段や食事はもちろん、話題のスポットなどのツアー内容もすべて任せて快適に旅を楽しみたいという添乗員同行ツアーは人気。こうした付加価値の高い旅行で、段取りや手際の良さだけではなく、観光名所や歴史、各地の知識を深め、楽しみを「演出」する力を発揮できるとリピーターも増えるはずです。ツアーコンダクターは今後も不可欠な職業であり、「あなたらしさ」を磨くことが自身の評価を高めていきます。