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平野 愛菜さん
インタビュー公開日:2022.10.13

経理業務を中心に総務的な役割も
入社5カ月、忙しくも充実の毎日。
モノを動かすには、動かすための仕組みが必要になります。その一つが油圧システム。文字どおり、油(オイル)の圧力を利用してピストンを動かし、さまざまな機構を稼働させるものです。除雪車や清掃車、農機具、フェリーのボーディングブリッジ等々、その用途は多種多様。こうした特殊な分野の油圧関連機器の販売で知られるエンジニアリング商社、新栄プラントの総務部に平野愛菜さんが入社したのは2022年の春。業務に就いてまだ5カ月(取材時)、期待のホープです。
「現在、私が担当しているのは経理業務。ようやく、仕事の流れがつかめてきたかな、という段階です。なので、ちょっとイレギュラーなことがあると慌てたりもしますが(笑)、職場にはすっかりなじんでいます」
経理業務を中心に、取引先からかかってくる電話の取り継ぎ、事務用品などの備品管理、来客時に出すお茶の発注・補充など総務的な業務も担い、「忙しくも充実した毎日を送っています!」とイキイキと話す表情が印象的です。
取引先への請求書発行業務等を担当
1カ月ごとに成長する実感が喜びに。
入社後はまず、社内の組織と担当者を覚えることからスタート。郵送されてくる納品書などを、各部署に振り分けるという業務を担いました。そして、2カ月後の6月ころから、経理としての大切な仕事の一つである売掛業務をOJTで学んできています。
「私が担当しているのは、請求書発行業務が中心です。専用のシステムに請求内容を入力し、それを出力して郵送します。取引先によって15日、20日、25日、月末など請求書の期日が異なるので、それに合わせて発行。月間100社くらいの請求書を扱っています」
1ヶ月単位のパターンを繰り返しながら、徐々に作業の手順を覚えきたそうです。
「1カ月前には、顧客資料を見なければわからなかったことが、いつしかわかるようになっている。それに気づいた瞬間は、成長していることが実感でき、うれしいですね」
同時に、迷うことが起きると、すぐに先輩に聞くという平野さん。いつでもサポートしてくれる環境なので、一人で抱え込んで悩むということはなかったと話しています。
新型コロナの拡大を受けコース変更!
そのおかげで生まれた偶然の出会い。
平野さんは高校卒業後、公務員を目指すための専門学校へと進学しますが、半年ほどで事務職の専攻へとコース変更します。それは、入学直後から流行が始まった、新型コロナウイルスの感染拡大が背景となっています。
「専門学校からのアドバイスもあり、コロナ禍で採用活動が鈍ると予測されるなか、公務員がダメだった場合を考えると、事務系のスキルを身につけるべきではないか、という判断をしたんです」
新栄プラントとの出会いは、専門学校に届いた求人票。会社の雰囲気や人の良さで就職先を選びたいと思うなか、説明会が好印象だったこと、その後のメール連絡が親切でていねいだったことが決め手となったそうです。
「私は簿記の資格を持っていないので、そもそも採用対象ではないのでは、といった不安にも『ぜんぜん大丈夫。決して不利にはなりません!』と返してくれるなど、心配ごとを吹き飛ばし、背中を押してもらえました」
予想外のコロナ禍が、偶然の出会いを生んでくれた。そう平野さんは振り返ります。
仕事に慣れるなか、経理の責任を実感。
意識して慎重に確認し、業務を進める。
仕事にも徐々に慣れ、業務がスムーズにこなせるようになるにつれて、経理担当者としての責任を、より実感するようになってきたと話す平野さん。
「当然のことですが、日々、扱っている数字に間違いがあっては一大事。例えば入力の際、一つでもずれてしまうと大変なことになるため、意識して慎重に確認しています」
また、まだ学ぶべきことが多いなかで、上司や先輩に教えてもらう際には、しっかりとメモをとり、同じことを重複して聞かないように心がけているそうです。
「そのおかげもあると思うのですが、『一度しか教えていないのに、よく覚えたね』と言っていただけた時はうれしかったですね。さらにしっかり学ぼうという気持ちも高まりました」
新栄プラントはエンジニアリング会社。取引先からの電話では、専門用語が普通に飛び交います。入社当初は、なかなか聞き取れず、戸惑ったこともあるという平野さんですが、最近は、声を聞いただけで会社名や用件もわかるようになってきたと、笑顔を見せます。
教育係の先輩を将来のモデルにしつつ、
いくつもの目標を持ち、進んでいく!
平野さんは現在20歳。会社のなかでは『ダントツ』に年齢が下ですが、所属する総務部は20代、30代の若手スタッフが占める部門。
「年齢のギャップを感じるのではないかと思って入社しましたが、そんな心配はいりませんでした。誰とでもプライベートの話なども自然にできる雰囲気で、働きやすい環境です」
目標にしている先輩もいるそうです。平野さんを指導している女性で、仕事のスキルが高く、社内でも一目置かれる存在なのだとか。
「どんな状況にも対応でき、何を聞いても答えてくれる先輩です。あこがれの存在であると同時に自分が将来なりたいモデルなんです」
コロナ禍という状況を見極め、冷静に判断することで働きやすい職場に巡り合えた平野さん。常に客観的にものごとを見ながら、どう進めばよいかを複数の選択肢から考え、答えを探していく冷静さが持ち味といえそうです。
「簿記の資格を取得すること、そして一人暮らしをすること!」
常にいくつもの目標を見据え、いつも目を輝かせている平野さんです。
シゴトのフカボリ
経理職の一日
8:30
出勤、メールの確認、その日の業務内容の整理・チェクリスト作成
10:00
取引先等からの入金の確認、請求書の作成
12:00
昼休憩
13:00
請求書の作成、備品管理など
17:30
終業、退勤
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
業務マニュアル
私が担当している売掛業務の流れや作業内容などをまとめたマニュアルで、教えてもらったことや業務上で知ったことなどを細かく書き込んでいます。これがないと、何もできないほど大切なものです!
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

仕事をしていると、大変なこともあります。それが、当たり前だと私は思っています。そんな仕事におもしろみを見つけるのは自分次第。だからこそ、いつでも笑顔で楽しく取り組むことを心がけ、実践しています!

新栄プラント株式会社

油圧関連機器の販売からスタートし、現在は自動制御、省力機器など幅広い分野への技術提案を行い、北海道の暮らし、ものづくりを支えています。

住所
北海道札幌市中央区北9条西20丁目1番12号
TEL
011-642-1825
URL
http://www.shin-ei-plant.co.jp

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お仕事データ

会社をサポートする重要な裏方!
事務職員
事務職員とは
データ入力や書類作成、来客対応など、
幅広いオフィスワークを担当。

オフィス内でデータ入力や書類の作成、電話対応、来客対応といった幅広いオフィスワークを担うのが事務職の仕事。具体的にはお客様情報や日々の売上の入力、会議の議事録や見積書・請求書の作成、入金・出金・振替といった伝票処理、郵便物の仕分け、備品の発注やメンテナンスの依頼、会議室の準備や来客への飲み物の提供など、仕事内容は多岐に渡ります。働く会社によっては、勤怠管理や給与計算など人事・労務部門の仕事、決算業務の補助など経理部門の仕事を任されることもあります。

事務職員に向いてる人って?
人を支えることに喜びを感じ、
正確に物事を進められるタイプ。

事務職は職場を裏方から支えるサポート役としての仕事が多くを占めます。人を助けることに喜びを感じるタイプには向いているでしょう。また、お客様情報や売上といった重要なデータを扱うことから、集中力があり、正確に物事を進められる力も必要です。事務職は社外からの来客や電話に対応することも多いため、会社の窓口として丁寧に接する人当たりの良さも求められます。

事務職員になるためには

事務職に必須の資格はありませんが、主にパソコンを使って仕事をするため、Word、Excel、PowerPointなどのパソコンソフトの基本操作ができるとベター。「Word文書処理技能認定試験」や「Excel表計算処理技能認定試験」、「PowerPointプレゼンテーション技能認定試験」などを取得しておくと有利でしょう。高校や専門学校、短大・大学を卒業後、各企業や団体に就職するのが一般的です。

ワンポイントアドバイス
ワークライフバランスを
重視したい人にはピッタリ。

事務職の仕事は幅広い一方、それぞれがルーチンワークになっているケースが多いようです。イレギュラーなトラブルや急を要する業務がない限り、定時に帰りやすい職種といえます。プライベートを重視したい、家事や子育てに時間を割きたいなど、ワークライフバランスを重視した働き方を望む人にはピッタリです。