松田鉄工株式会社
昭和39年創業。長年にわたり積み重ねてきた技術とノウハウで、商業施設やマンション、店舗・住宅等の建築鉄骨に係る設計・製作、現地組み立て業務等を手がけている。
金属などの素材を溶かして接合させるのが溶接工の仕事。その手法は電気や火の熱を使って金属を溶かす「融接」、機械を使ってプレスする「圧接」、金属や合板を使って材料をくっつける「ろう接」の3種に大きく分けられます。さらに、材料によって「アーク溶接」、「TIG(ティグ)溶接」、「サブマージドアーク溶接」、「スポット溶接」などさまざまな溶接技術を駆使。図面を見ながら金属を切断したり、溶接後に材料を磨いてキレイに整えたりするのも仕事のうちです。十分な強度があって見た目も美しい溶接加工をするためには高い技術が必要。溶接工は素材を接合するエキスパートといえます。
溶接工は、自らの手で素材をつなぎ合わせて新しい部材をつくるため、ものづくりが好きな人が向いているでしょう。溶接の際には火や電気、圧力、ガスなどを取り扱い、しかも美しく仕上げていかなければならないため、慎重な性格も求められます。また、仕事中は立ちっぱなしだったり、かがんだ姿勢をキープしたり、重い金属を運ぶこともあるため、体力に自信があることも素養の一つです。
溶接工になるために特別に必要な資格や学歴はありません。ただし、専門性の高い技術職であることから、一般には公共の職業訓練校を卒業するケースが多いようです。一部の大学や専門学校では溶接工の養成コースを設置しているところもあります。企業によっては資格を求めることもあるため、「ガス溶接」や「アーク溶接」などを取得しておくとより良いでしょう。
※「ガス溶接」や「アーク溶接」の資格については、詳しくは一般社団法人日本溶接協会のホームページをご確認ください。http://www.jwes.or.jp/
大規模な工場では溶接ロボットを使う企業も増えています。とはいえ、機械化されているのは単純作業で、仕上げや細かい加工は溶接工が担当しているケースが多いようです。今後、あらゆる製造業でロボットが作業できる範囲は広がると見込まれていますが、こと溶接工に関しては、材料の知識を生かした加工やセンスが必要な美しい仕上げなど、経験を積み重ねた職人にしかできない仕事があります。将来的にもこの職業は重宝されると考えて良いでしょう。