有限会社成川板金工業所
80年以上の歴史をもつ、板金工事のプロフェッショナル企業。スタイリッシュな作業着を取り入れるなど、働きやすい環境づくりにも力を入れる。
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>もっと見る(1件)板金職人は、薄い金属板を切断、折り曲げ、溶接などの加工技術を駆使して様々な製品や部品を製作する専門家です。主な分野として「建築板金」「自動車板金」「製缶板金」の3つがあります。建築板金では、屋根や雨どい、外壁などの金属部材を製作・加工し、建物を風雨から守ります。自動車板金では、事故や衝突で変形した車体を修理・復元する技術を担当。製缶板金では、金属板を加工して、機械や設備の筐体(きょうたい)、容器、ダクトなどを製作します。いずれの分野でも、金属の特性を理解し、精密な計測と高度な加工技術によって、耐久性と美しさを兼ね備えた製品を生み出す職人技が求められます。
板金職人には、まず何より細部へのこだわりと正確さが求められます。1ミリ単位での精密な作業が必要なため、集中力と忍耐力も欠かせません。また、金属を扱うための体力と、繊細な加工を施すための器用さを併せ持つことも重要。図面を読み取る空間把握能力や、完成形を頭の中で思い描ける立体的なイメージ力も求められます。製品が完成したときの達成感を喜びと感じる人、手に職をつけてものづくりに携わりたい人に向いている職業といえるでしょう。
板金職人になるために必須の資格はありませんが、職業訓練校や専門学校で基礎技術を学ぶのが一般的です。工業高校の金属加工科などで学んだ後、板金加工会社や自動車修理工場、建築板金会社などに就職し、実践的な技術を身に付けていきます。また、経験を積みながら「技能士」の資格を取得することでキャリアアップを図ることができます。板金技能士は1級から3級まであり、レベルに応じた技能が求められます。多くの場合、先輩職人から直接指導を受ける徒弟制度的な要素も残っており、5年から10年の修業を経て一人前になるとされています。
板金加工の世界でも、レーザー加工機や3Dスキャナーといったデジタル技術が導入されています。特に製缶板金や自動車板金の分野では、こうした最新技術との融合が進んでいる傾向にあります。一方で、機械では再現できない職人の感覚と技術は依然として高く評価されており、熟練の技術を持つ板金職人に対する需要は安定しています。今後、デジタル技術と「職人技」を併せ持つ人材のニーズがますます高まっていくでしょう。
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