• ホーム
  • 板倉 竹香さん

板倉 竹香さん
インタビュー公開日:2018.02.06

高校から本格的に音楽の道へ。
チェコ留学も経験しました。
愛知県出身で、2015年に帯広、2016年に札幌に移り、ヴァイオリンの演奏活動とレッスンをする板倉竹香さん。3歳年上の兄が習っていた影響でヴァイオリンを始め、当初は習い事感覚で続けていましたが、地元の新聞社主催のコンクールでたびたび入賞するなど、頭角を現していました。高校の音楽科に進学したのを機に、本格的に音楽の道に進むことを決意。音楽の名門・桐朋学園大学卒業後に、チェコの首都プラハに2年間留学し、世界最高峰の環境に身を置き、演奏技術を習得しました。
「私も音楽が好きでもっと学びたいと思いましたし、何より家族の支えがあったからこの道に進むことができました。好きな道に進ませてくれた両親に感謝しています」
帰国後はフリーの演奏家に。
自分の教室を持つのを夢見て。
音楽大学を卒業した人は、講師になるか、フリーランスの演奏家として活動する人が多数。中には、狭き門のオーケストラ演奏者になったり、一般就職する人もいるといいます。板倉さんは、地元・愛知と東京を中心に、フリーランスの演奏家として活動しながら、音楽教室に講師として勤務していました。演奏活動は、ホテルなどで行われるパーティーや結婚式の演奏を依頼されたり、コンサートホールや企業が主催するコンサートへ出演するほか、自らコンサートを主催して開催したこともあります。また、講師としては教室に勤務しながら、「いつか自分の教室を持ちたい」と夢を抱いていたといいます。
札幌で念願だった教室を開校。
発表会が開催できるほどに!
結婚を機に北海道に移住。そして、翌年に札幌に移ったのを機に、念願だった自分の教室「円山クラシックアカデミー」を開きました。生徒さんは3歳から40歳代まで、30人以上が定期的にレッスンを受けています。生徒募集はSNSやブログで行い、1年間で発表会も開催できるほどになりました。
「大人の生徒さんからは、『大人になってヴァイオリンが弾けるようになるとは思わなかった。人生が豊かになりました』とうれしい言葉をいただきました。発表会を開いた時は、お子さんたちも一生懸命練習して、本番に臨みました。演奏し終わった時の晴れやかな顔、ご家族の幸せそうな顔を見て、発表会ができてよかったなと思いましたね。泣いている親御さんもいらっしゃいました」
自ら営業して演奏活動を展開。
北海道でもっと音楽を聴ける場を!
演奏活動も精力的に行っています。板倉さんが幼いころから目標にしていたのが、オーケストラの伴奏による協奏曲の演奏でした。オーディションに積極的に挑戦し、みごと合格。2018年9月4日に札幌コンサートホールKitara大ホールで、札幌交響楽団との共演が決定したのです。
また、何のつてもなかった北海道で、ホテルやイベント会社、テレビ局などにメールを送って自ら営業活動もしています。その甲斐あって、テレビ番組の出演や、イベントへの出演も徐々に増えています。
「営業活動については大学では教えてくれませんので、手探りで進めていきました。北海道では、札幌以外の地域ではまだクラシック音楽に触れる機会が少ないので、もっと生の演奏に触れていただける機会を増やしたいですね」
帯広のガーデンでコンサートを開くなど、北海道らしい風景に音楽を載せて届ける素晴らしい体験もできたと話してくれました。
さらに表現を深めるために、
人間力を高める感動体験を!
「これから、教室から音楽の道を目指す生徒さんが出てほしいと思いますし、演奏活動ももっと増やしていきたいですね」と、生き生きと話す板倉さん。プロになった今でも、練習は毎日2〜3時間欠かさず行い、時々東京や名古屋にレッスンを受けに行っています。さらに深みのある演奏をするために、「人間力を上げたい」と話す板倉さん。
「演奏にはその人の人間性が出ます。指揮者の小澤征爾さんが著書の中で、『大人になると初めての経験や、初めて見るものが減り、感動がなくなる。少年のころと同じ気持ちを大切にしたい』という内容の話を書かれていました。感動できるものに触れる経験を重ねていきたいと思います」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

感動するものに触れて、人間力を上げることを意識しています。感動した経験が、演奏にも表れていきます。音楽、美術、舞台、映画など本物の芸術に触れる機会も大切にしていきたいですね。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
スカランペラのヴァイオリン
大学4年生の時に、一生使える楽器として購入しました。1901年に作られた楽器で、イタリアのスカランペラという職人が作ったものです。北海道はイタリアに気候が似ているからか、音の鳴りが良いんですよ。

ヴァイオリニスト板倉竹香

レッスンはアットホームな自宅兼スタジオで行っています。コンサートは音楽ホールからカフェなど幅広く開催しています。詳しくはウェブサイトで。

URL
https://www.sayaka-itakura.com

お仕事データ

楽器で音楽の魅力を!
演奏家
演奏家とは
楽器の演奏を通して、
音楽の魅力と感動を伝える!

オーケストラの楽員やソリスト(独奏者)として、バイオリンやピアノ、チェロなどの楽器を演奏して音楽を届ける人。コンサートや演奏会で楽曲を披露するほか、スタジオでのレコーディング、テレビ出演、歌手とのジョイントライブなどで活躍しています。名の知れた演奏家ではなくても、ホテルや結婚披露宴での演奏、音楽教室といった場で発表の機会はあります。いずれも演奏を通して聞く人に感動を与えるのが大きな目的です。

演奏家に向いてる人って?
音楽に対する情熱を絶やさず、
上を目指して努力を続けられる人。

高い演奏技術や楽曲の知識、豊かな感性はもちろん、音楽に対する情熱を持ち続けることが必須条件。幼いころから厳しいレッスンを受けている人も多く、コンクールなど競争の厳しい世界で上を目指すための努力を続けることが必要です。また、聞き手に求められている音色を把握し、期待通りの演奏を披露する理解力と表現力も大切。さまざまなミュージシャンの音楽に積極的に耳を傾け、音楽を含めたアート全般の表現に触れることで、演奏に個性が生まれます。

演奏家になるためには

特別な資格は必要ありませんが、一般的には高校卒業後に音楽大学や一般大学・短大の芸術系の学部、専門学校の音楽コースに進むのが王道ルート。著名な指導者から個人レッスンを受けたり、海外に留学して音楽経験を深める人も少なくありません。また、国内外の権威あるコンクールで上位に入賞することで、演奏家として脚光を浴びる可能性も高まります。

ワンポイントアドバイス
恩師や先輩と良い関係を築き、
所属先の情報を集めよう!

ソリストになるには世界的な音楽コンクールで上位入賞しなければならないなど、かなりハードルが高いといわれています。オーケストラの楽員になるにも、欠員時だけに募集がかかるのが一般的。大学や専門学校、高校、中学、民間の音楽教室、個人レッスンなどの講師をしながら、欠員が出るのを待つ人が多いようです。情報収集のために、恩師や先輩と良好な人間関係を築いておきましょう。