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販売管理_山下 隼采さん
インタビュー公開日:2026.04.15

ハスカップの酸味が魅力の『よいとまけ』。
製造・販売する三星本店を切り盛り。
〝日本一食べにくいお菓子〟。ちょっとマイナスな表現ですが、その特徴を全面に打ち出しています。お菓子の名前は『よいとまけ』。製造・販売しているのは、北海道経済を支える港湾都市・苫小牧市で、130年あまりにわたってお菓子づくりを手がける株式会社三星です。
「今の『よいとまけ』は、あらかじめ切れていて、オブラートで包んであるので〝食べにくい〟お菓子ではなくなっていますし、ひと切れ単位の個包装もあるんですよ」
しっとりとしたロールカステラの内側・外側にハスカップジャムをたっぷりと塗った『よいとまけ』。爽やかな酸味が魅力ですが、ナイフの刃にジャムがまとわりつき、うまく引かないと崩れてしまう……。そうならないよう、改良していると顔をほころばせるのは三星本店の店長代理、山下隼采さん。入社5年目ながら、店舗の運営を託される期待のホープです。
「売上目標をクリアできた時、前年比で売上が伸びている時はうれしいですし、責任もありますがその分、やりがいも大きいですね」
経営幹部の風格すら感じさせる山下さんの、いきいきとしたその表情が、店舗に活気をもたらしているようです。
お菓子、和生菓子、パン、ケーキ……。
商品の補充から店舗間の調整までを担当。
三星の店舗は、苫小牧市に9店舗、登別市に1店舗あります。札幌市・石狩市・白老町のコープ(生協)などにもテナント出店していますが、あくまでも苫小牧市をベースとする地域密着企業。山下さんが働く三星本店は、まさにその本拠地であり旗艦店です。
「『よいとまけ』をはじめとするお菓子から、和生菓子、ケーキ、パンまで幅広い商品を扱っていることが特徴ですね」
店舗運営を担う山下さんの仕事で日々、比重が大きいのが商品の補充。朝8時のオープンとともに、ビジネスの取引先や知人などの訪問先への手土産を買い求めるお客さんが訪れ、昼どきにはランチ用のパンが飛ぶように売れ、午後は常連さんがおやつを買いにやってきます。売り場の状況に目を配り、スタッフに指示を出しながら自らも商品を並べていきます。
「焼き上がったパンを袋詰めしたり、季節に合わせた飾り付けなども行います。また、贈答など向けの詰め合わせの箱詰め・のし付け・包装が連休などには1日100〜150箱にのぼります。いい意味で、いつも活気がありますね」
ほかにも、食品ロスを減らすため、苫小牧市内の店舗間で在庫を移動させたり、人手が不足する店舗への応援を組んだりといった司令塔的な役割も果たしている山下さんです。
地域に密着した事業とお菓子づくり。
その二つに惹かれたことが入社の理由。
山下さんが、三星に惹かれた理由の一つが、長年にわたり市民の方々に親しまれているという点でした。それは、高校時代の経験が大きく影響しているそうです。
「高校生の頃、地元の旭川で主に子どもたちと関わるボランティアに打ち込んでいました。地域の小学生・中学生とキャンプなどの課外活動を行いましたが、企画から準備、運営までに携わるなかで、地域に根ざして活動するということに関心を持つようになったんです」
そんな思いを抱き、釧路公立大学では地域社会と結びついた経済のあり方などを研究。そこで目が向いたのが、まさに地域密着で事業を行う三星だったそうです。そしてもう一つ、大きな背景がありました。それは、子どもの頃から好きだったというお菓子づくり。
「三星は店舗にパティシエがおり、将来的にお菓子づくりを学ぶことが可能な環境だったことも、入社を決めた理由でした」
ゆくゆくはお菓子づくりをするにしても、まずはお客さんと接する経験が大切、という会社からのアドバイスを受け、店頭に立ってきました。焦ってお菓子づくりの現場に入るのではなく、お菓子に関わる店舗で広い視点を持てたからこそ、着実にステップアップしてこられたのだと言えそうです。
パティシエとともに商品企画にも参加。
お客さんのうれしそうな顔に感じる喜び。
新卒で入社後、三星本店に配属となり2年間ほど店長のもとで店舗業務を学んだあと、苫小牧市役所の近くにある中央店に、店長として異動。1年間ほど店舗責任者を務め、再び三星本店に戻ってきました。
「店舗を切り盛りする難しさを体感しつつ、経営的な視点など多くのことを学びました。同時に、製造するわけではないものの、大好きなお菓子づくりにも関わっているんですよ」
店舗専属のパティシエとともに、お客さんの反応やトレンドなども考えながら意見を出し合って商品企画を行っているのだそうです。また、自分では思いもよらなかったキャラクターモチーフのお菓子——シマエナガをかたどったショートケーキや、たぬきのカップケーキなど——を前に、子どもたちが目を輝かせて喜ぶ姿に、新鮮な驚きとおもしろさを感じていると語ります。
「一つひとつのケーキが、どんな材料で、どうやって作られているのかなど、興味は尽きませんしお客さまがうれしそうな顔をしていたり、〝おいしかったから、また来たよ〟などと言っていただけると、気分も上がりますね」
お菓子への探究心も、いっそう高まっているようすの山下さん。お客さんの期待を感じるからこそ、商品の補充を滞りなく行うとともに、後輩の指導にも力を入れたいと気を引き締めています。
大学時代にはじめたキッチンカーのカフェ。
店舗前でも出店し、地域の方々と触れ合う。
三星本店の一角には、熱いお茶をセルフサービスで飲み、お菓子を楽しめるスペースがあり三々五々、お客さんがくつろいでいます。
「以前、このスペースを30年近く、ご利用いただいていたお客さまがいらっしゃいました。楽しそうにケーキを召し上がる姿に、地域に根ざしたお店、お菓子だからこそ親しみをもってもらえるのだということを実感しました」
大学時代は、いわゆるコロナ禍がピークを迎えていた頃。講義などもなくなるなか、山下さんが取り組んだことがあります。
「キッチンカーのカフェを始めました。コーヒー系のドリンクとカップケーキなどがメインで、ハンドメイドイベントなどに出店していたんです。そこでも、地域の方々と交流する楽しさを感じることができました」
今も通勤に使っているキッチンカーが社長の目にとまり、イレギュラーながら店舗前で出店。地域の方々との触れ合いの場となっています。さらに回数を増やしたり、キッチンカーイベントへの参加も勧められたりしているそうです。
「自分でつくったお菓子も、販売できればいいなと思っているんです」
働きやすく、お客さんも来やすい環境を整えることで売上アップを図りたい。店長代理として店舗全体の運営を意識しつつ夢を膨らませる山下さんです。
シゴトのフカボリ
販売管理の一日
7:30
出勤。割引になる商品の価格変更、商品の補充、店内の清掃など
8:00
開店。前日の日報整理、商品の補充、レジ業務
13:00
昼食・休憩
14:00
その日に製造されたケーキの陳列、商品の補充、接客業務
16:00
商品の補充、贈答用の箱詰め作業など
19:00
閉店、レジ締め、翌日販売分の陳列などをして帰宅

※上記は、早番(7:30〜16:15)と、遅番(10:15〜19:00)の仕事を合算した内容です。

シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

明治の創業以来、苫小牧市のお客さまに支持されてきたからこそ、今の三星があります。個人的にも、地域とのつながりに興味をもっており、自分の仕事を通して、地元のお客さまを大事にし、貢献したいと思っています。

株式会社三星

1898年に小樽市で創業し、苫小牧市に移ってお菓子の製造を開始。看板商品「よいとまけ」をはじめ、地産地消にこだわった製品づくりを行っています。

住所
北海道苫小牧市字糸井141番地
TEL
0144-74-5221
URL
https://yoitomake.jp

お仕事データ

お客様の笑顔を生み出す接客のプロ!
販売スタッフ
販売スタッフとは
お客様のニーズを汲み取り、
最適な商品選びをサポートする仕事。

販売スタッフは、アパレルショップや雑貨店、化粧品店など様々な専門店で、お客様に商品を販売する仕事です。単に商品を売るだけでなく、お客様一人ひとりの好みやライフスタイルを理解し、最適な商品をおすすめすることが主な役割。接客や会計業務に加えて、商品の陳列やディスプレイ、在庫管理、店内清掃なども重要な業務です。お客様との会話を通じて信頼関係を築き、「また来たい」と思ってもらえる店舗づくりに貢献します。トレンドに敏感で、商品知識が豊富な販売スタッフは、お客様にとって頼れる存在となり、店舗の売上向上にも大きく寄与しています。

販売スタッフに向いてる人って?
人と話すことが好きで、
流行やおしゃれに敏感なタイプ。

販売スタッフとして活躍する人の多くは、「人とのコミュニケーションが大好き」という特徴があります。お客様の要望を的確に聞き取り、適切な提案をするためには、優れたコミュニケーション能力が不可欠です。また、ファッションや美容、インテリアなど、扱う商品分野への深い関心と知識も重要な要素。常に最新のトレンドをキャッチし、お客様に魅力的な提案ができる人が重宝されます。さらに、長時間の立ち仕事にも耐えられる体力と、忙しい時間帯でも笑顔を保てる精神力も求められるでしょう。

販売スタッフになるためには

販売スタッフの仕事は特別な資格を必要としないため、未経験からでも始めやすい職種です。高校卒業後にアルバイトやパートタイマーとして働き始め、経験を積んで正社員になるケースが一般的。服飾系やデザイン系の専門学校、短大、大学を卒業してから就職する人も多く見られます。入社後は先輩スタッフから接客マナーや商品知識を学び、徐々にスキルを向上させていきます。販売や接客に関する資格として「販売士」や「接客サービスマナー検定」などもあり、キャリアアップを目指す際に役立つでしょう。

ワンポイントアドバイス
お客様の潜在的なニーズを
見抜く観察力を磨こう!

優秀な販売スタッフは、お客様が言葉にしない潜在的なニーズを読み取る力に長けています。「プレゼント用ですか?」「普段使いでしょうか?」といった適切な質問を投げかけることで、お客様の真の要望を引き出し、満足度の高い提案につなげることができます。また、季節やイベントに合わせたコーディネート提案や、関連商品の紹介なども売上アップのポイント。お客様との何気ない会話から得られる情報を活かし、一人ひとりに寄り添った接客を心がけることで、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の開拓にも貢献できるのです。

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