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山田 亮太さん
インタビュー公開日:2018.03.19

飲食の世界に飛び込んだのは、
本当に何となくです(笑)。
ホテルやレストランで料理と相性ぴったりのワインをおすすめするソムリエ。フランスやイタリアのように国家資格ではありませんが、日本の民間資格も取得するのは難しいといわれています。
「僕は釧路出身。高校卒業後は都会に暮らしたい一心で札幌の大学に進みました。正直なところ特別に学びたい分野があったというわけではなく、自分は何を勉強しているんだろうと1年ほどでドロップアウトしてしまい…」
こう語るのはイタリアンレストラン「Spiedino Fuggi」のソムリエを務める山田亮太さん。大学中退後は、当然ながら実家からの仕送りもストップしたと苦笑します。
「生きるためにも居酒屋で働き始めました。理由ですか?本当に何となく(笑)。当時は引っ込み思案なタイプだったので、調理のほうが向いていると思ってキッチンを志望したんです」
飲食店で働くうちに、
話すことが大好きになりました。
22歳のころ、山田さんは百貨店のイタリアンレストランで働き始めました。
「キッチンに入って料理を作っているうちに、イタリアンも調理の仕事も好きになりました」。その後もイタリアンを軸とするカフェや酒場で修業を積み、時に店長として料理やお店づくりを任されたこともあったとか。「お客様やスタッフと頻繁にコミュニケーションを取る立場になって、人と話すのが大好きになりました」と笑います。
実は山田さんには、ある思い出があります。子どものころに家族で洋食を食べた楽しい時間が心に強く残っているのだとか。そんな忘れられない記憶を胸に、5年ほど前に有名な洋食店に転職しました。
「そのお店でも調理担当だったんですが、料理で喜んでもらうことだけがすべてじゃないと思うようになりました。ホールスタッフの接客を見ていると、お客様が心から笑顔になっていることがよく分かったんです」
苦戦に次ぐ苦戦の末、
ソムリエの資格をゲット!
「Spiedino Fuggi」で働き始めたのは2年ほど前。ホールの仕事に初めてトライし、お客様との会話から楽しい時間を提供できるところに醍醐味を感じるようになりました。
「当店ではワインの仕入れ先からテイスティングや試飲会の案内が届きます。僕も嗜む程度に飲むようになり、自分もワインを扱うならばとソムリエの試験を受けることにしました」
とはいえ、勉強は苦戦に次ぐ苦戦。ワインの産地やぶどうの種類、年代はもちろん、料理に合う「飲み物」をおすすめするという観点から、あらゆるお酒の知識を学ばなければなりませんでした。
「最初はワインの味の違いもまったく分かりませんでした。ただ、テイスティングの訓練を続けるうちに微妙な差を徐々に感じられるようになったんです」
一般にはスクールに通うところを最後まで自力で学んだというから驚き。札幌で5人に1人の合格率だったという難関の試験を見事に突破しました。
ソムリエの資格を取ってから、
サービスの考え方が変わりました。
ソムリエの資格を取る前は、ワインを仕入れるにもオーナーのチェックが必要でした。けれど、今は価格の調整から管理まですべてを任せてもらえるようになり、おいしい銘柄をできる限りお手頃に提供しようと「発掘」に力を入れています。
「実はソムリエの資格を取ってからサービスの考え方が変わりました。以前は料理に合うワインを積極的にすすめていたんですが、今はお客様が好きなものを飲んだほうが楽しいと思うので説明は少なめ。イメージと真逆ですよね(笑)。もちろん、魚介に合うワインを尋ねられれば、樽香(熟成した複雑な香り)のしないスッキリした一本といったようにご紹介します」
先入観を持たずにワインを楽しんでもらおうと、メニューの説明書きも最低限にしているといいます。
いつかは家族で楽しめる
洋食屋さんを開きたい!
ソムリエというと格式を重んじるレストランでスマートに働くイメージ。けれど、山田さんは話しかけやすい雰囲気で、何を聞いても笑顔で答えてくれそうです。
「そういわれるのはうれしいです。ソムリエも十人十色ですが、僕は気兼ねなく接していただき、お好みの味を選ぶささやかなお手伝いができればって思います。このフランクな接客を自由にやらせてくれているオーナーにも感謝(笑)!」
ちなみに、最近人気が高まっている北海道のワインはできれば仕入れたいそう。けれど、お店の価格帯としてはご提供が難しいところが悩ましいようです。では、最後に山田さんの夢を教えてください!
「子どもも含めて家族全員で楽しめる洋食屋さんを開くこと。オーナーにもいつか独立したいと話しています。え?その時にワインを出すかって?う~ん…せっかくソムリエの資格も取りましたし、必要だと感じたらそろえようかな(笑)」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

僕はわりと多くの職場を転々としてきて、しかも思いつきのようにソムリエの資格取得にチャレンジしました(笑)。だけど、どうにか形になっているので、願えば「なんとかなる!」と信じています。

インターンシップ 職業講話

Spiedino Fuggi

旬の素材を楽しめる丁寧な料理が好評。ワインは常に50種類ほどそろえ、相性を考え抜いた一皿とともにお好みの一杯を楽しめます。お好みのパスタをチョイスできるランチも人気です。

住所
北海道札幌市中央区南2条西7丁目 第3サントービルB1
TEL
011-219-6661

お仕事データ

TPOに合った最適なワインを提供
ソムリエ
ソムリエとは
お客様の好みや状況、料理に合わせ、
素敵な食事シーンを演出するワインを。

ソムリエはホテルやレストランで、お客様の好みや料理との相性を考慮し、最適のワインを提供する仕事。飲み物の提案や料理の選択のアドバイスといった対応が主な業務ではありますが、ワインの入荷や適切な保管、品質管理、グラスの管理、イベントの企画まで幅広い役割を担います。ワインは使用されているブドウの種類や産地、生産された年度などによって味が異なる奥の深い飲み物。お客様にとって何が好みなのかを素早く見極め、TPOに合った素敵な食事シーンを演出するのが腕の見せどころです。

ソムリエに向いてる人って?
ワインの深い知識を学ぶ熱量があり、
おもてなしや接客が好きな人。

ワインは最も歴史の古いお酒といわれ、地域や生産年度、作り手によって種類もさまざま。ソムリエにはその深い知識や相性の良い料理を学ぼうとする熱量が求められます。また、お客様との会話や立ち振る舞いなど、接客のプロとしてのスキルも必要。おいしいものを提供し、おもてなしすることで喜ばれることが好きな人、観察力に優れていることもソムリエにとって大切な素養です。

ソムリエになるためには

フランスではソムリエは国家資格ですが、日本の場合は資格を持っていなくても働くことができます。とはいえ、最近は民間の団体が実施するソムリエ資格制度が浸透してきたこともあり、資格認定を受けてからソムリエを名乗るのが一般的です。ソムリエの検定試験を行っている団体は、日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟 (ANSA)。中には日本ソムリエ協会(JSA)が実施するソムリエの認定試験の受験対策コースを設けている学校もあります。

※ソムリエ資格制度については、日本ソムリエ協会(JSA)や全日本ソムリエ連盟 (ANSA)のホームページをご確認ください。
https://www.sommelier.jp/index.html
http://www.ansa-w.com

ワンポイントアドバイス
ワインが身近になったことから、
ソムリエの存在価値も高まっています。

かつては高級なイメージだったワインですが、今や身近な飲み物として多くの人に親しまれています。日本のワイン消費量はしばらく安定して上昇すると予想されているため、ソムリエの存在価値はますます高まるでしょう。ベテランソムリエともなれば、国内外のコンクールで優秀な成績を収め、テレビ出演や講演会のゲストに呼ばれることも。こうした機会を利用して自分のお店を開業するソムリエもいるようです。