ピザ専門店やイタリアンレストランでピザを作る業務全般を担うのがピザ職人の仕事。本場のイタリアではピッツァイオーロと呼ばれています。具体的には、店舗のオープン前から生地や材料を仕込み、窯に火を入れるといった準備をスタート。さらに生地の成形や具材の盛り付けを行い、焼き上げるまでが主な仕事です。店舗によってはお客様のオーダーを受けてから生地を成形することもあり、こうした場合はスピードと高い技術が必要。新たな食材の仕入れやメニューの開発など、おいしさを常に追い求めるのも使命です。
食の中でもとりわけピザやイタリア料理に興味があり、おいしさで人を笑顔にしたいという思いが必要です。また、生地の仕込み方やチーズの種類、具材の組み合わせなどによって、生み出せる味わいは多種多彩。ピザの新しいおいしさを常に追い求める探究心がある人もピザ職人に向いているでしょう。また、一人前になるまでには長い時間がかかり、時には熱い窯の前でピザを焼き続けることもあるため、忍耐力も求められます。
ピザ職人になるために必要な資格はありません。高校や専門学校、短大、大学を卒業後、イタリアンレストランやピザ専門店に就職し、修行を積みながら一人前のピザ職人を目指すのが一般的です。最近ではピザ人気の高まりに伴い、ピザ職人を育成するアカデミーやスクールも増えつつあります。こうした学びの場でピザ生地の粉質や水分量、チーズの種類、さらに窯の使い方などを教わるのもオススメです。
ピザ職人として腕を磨き続ける先に見据えたいのがピザコンテストへの出場。日本国内はもちろん、海外でもさまざまな大会が開催され、ピザのおいしさを競い合っています。国内の選手権で優勝トロフィーを獲得できるとピザ職人としてのスキルの証になりますし、本場ナポリの世界大会で勝ち抜くことができれば、「世界大会で優勝したピザ職人がいる」とお店の知名度もアップするはず。ピザコンテストに優勝することで、自身やお店の評価を高めることもできます。
この仕事の求人例
ほかにもあります、こんな仕事。