フィットネスクラブやスポーツジムで、トレーニングやエクササイズ、機器の使い方などを指導する職業。お客様の目的や体力、健康状態に合わせてトレーニングメニューを作成し、楽しく安全に運動が続けられるようサポートします。スイミングクラブやダンススクール、ヨガスクール、エアロビクススタジオの指導者も総称として「スポーツインストラクター」と呼ぶことも。また、食事や普段の生活における注意点などをアドバイスするケースもあり、スポーツに取り組む人に対しての総合的な指導役を担います。
必ずしも競技者の経験を求められるわけではありませんが、お客様にお手本を見せる場合もあるので、運動が好きなことは第一条件。特にスイミングやダンスといった専門種目は、一定のレベルに達しているほうが好ましいでしょう。とはいえ、スポーツインストラクターに重要なのは元気でさわやかな接客。かけ声や表情から、お客様のモチベーションを高められる人柄も求められます。
スポーツインストラクターには必須の資格や学歴は特にありません。しかし、科学的根拠にもとづいてスポーツを教えたり、安全なダイエット方法を指導したりするには、しっかりとした知識を身につけることが大切。一般的には、大学・短大のスポーツ・健康系の学部や専門学校のスポーツインストラクター養成系の学科などに進学し、フィットネスクラブやスポーツジムに就職するケースが多いようです。ただし、努力次第では未経験からでもチャレンジできます。
ここ最近は健康意識への高まりが要因となり、経済産業省の統計ではフィットネスクラブやスポーツジムの売上高は増加傾向。高齢化が進んでいることから、とりわけ60代以上の人たちの利用が増えてきているようです。それに伴って、シニア世代の健康づくりや体力維持に特化したプログラムに焦点を当てる企業も。高齢者層の利用は、今後も拡大していくことが見込まれています。
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