オーケストラの楽員やソリスト(独奏者)として、バイオリンやピアノ、チェロなどの楽器を演奏して音楽を届ける人。コンサートや演奏会で楽曲を披露するほか、スタジオでのレコーディング、テレビ出演、歌手とのジョイントライブなどで活躍しています。名の知れた演奏家ではなくても、ホテルや結婚披露宴での演奏、音楽教室といった場で発表の機会はあります。いずれも演奏を通して聞く人に感動を与えるのが大きな目的です。
高い演奏技術や楽曲の知識、豊かな感性はもちろん、音楽に対する情熱を持ち続けることが必須条件。幼いころから厳しいレッスンを受けている人も多く、コンクールなど競争の厳しい世界で上を目指すための努力を続けることが必要です。また、聞き手に求められている音色を把握し、期待通りの演奏を披露する理解力と表現力も大切。さまざまなミュージシャンの音楽に積極的に耳を傾け、音楽を含めたアート全般の表現に触れることで、演奏に個性が生まれます。
特別な資格は必要ありませんが、一般的には高校卒業後に音楽大学や一般大学・短大の芸術系の学部、専門学校の音楽コースに進むのが王道ルート。著名な指導者から個人レッスンを受けたり、海外に留学して音楽経験を深める人も少なくありません。また、国内外の権威あるコンクールで上位に入賞することで、演奏家として脚光を浴びる可能性も高まります。
ソリストになるには世界的な音楽コンクールで上位入賞しなければならないなど、かなりハードルが高いといわれています。オーケストラの楽員になるにも、欠員時だけに募集がかかるのが一般的。大学や専門学校、高校、中学、民間の音楽教室、個人レッスンなどの講師をしながら、欠員が出るのを待つ人が多いようです。情報収集のために、恩師や先輩と良好な人間関係を築いておきましょう。
ほかにもあります、こんな仕事。