2022-10-09
『CGクリエイターへの道』という企画でさまざまな切り口でこの仕事の魅力をお伝えしています。
今日はアニメ業界の最前線で活躍する先輩にお話を伺いにきました。
株式会社アレクト アニメーションプロデューサー
成田 譲さん
作品のすべての責任を負うのがプロデューサー。
札幌の中心部で3DCGのゲームやアニメーションの制作を手掛けているのが、株式会社アレクト。お話を伺った成田さんはプロデューサーという肩書きをお持ちです。
「作品の企画を考えたり、制作スタッフを決めたり制作の進行を指示したり、あと予算や資金を管理したり。制作チームの司令塔であり、時には雑用もこなすマルチな存在ですね」
フランクにお話ししてくれる成田さんですが、彼のアイデアやキャスティングが作品の出来映えを大きく左右することも多いとか。その責任は重大です。
「売れるアニメの法則があったら、ぜひ知りたいところですけど、残念ながらそんなものはどこにもない。だからこそ悩みまくりますし、人気に火が付いた時の達成感が大きいんです」
これまで数々の作品を手掛けた成田さん。中でも動画サイトで配信された「ブライト:サムライソウル」は世界中のアニメフリークの耳目を集めた超話題作。今でも配信を目にした瞬間の感動は忘れられないんです、と成田さんは笑います。
北海道・札幌がCGクリエイターのメッカに。
「ブライト:サムライソウル」は、制作の大半を札幌で行ったという点でも注目されました。
「かつては企業やスタッフが首都圏に集中していたため、制作も現地で…というのが業界の常識でした。けれど通信や設備環境が劇的に進化した今は、制作の場所はどこだって構わない。むしろ美しい自然を抱く北海道の風景は、海外の映像クリエイターたちから注目を集めていますし、四季折々の表情を見せる近代都市札幌は、作り手のインスピレーションをかき立てる素材の宝庫だと思います。さらに本人やその家族がゆとりある暮らしを営むという視点でも、北海道や札幌はとっても魅力的です」
アニメ制作に携わりたいなら東京へ、そんな話は過去のもの。地元だから札幌で働く、オフも楽しみたいから北海道の会社に就職する、そんな若手クリエイターも増えているとか。
「比例して、弊社のように拠点を北海道に置く企業も確実に増加するでしょう。北海道がアニメ制作のメッカになる日もそう遠くないと思っています」
好きが生み出す好奇心がいい作品を生む。
今でこそ最前線のプロデューサーという立場ですが、業界に足を踏み入れた時はクリエイターのサポート役だったとか。
「いわゆる雑用係ですね。そこから経験を積み知識を蓄え、人脈を広げ実績を作りながら、一歩一歩プロデューサーへの道を上っていったという感じです」
若いなりの失敗、経験が浅いゆえの苦労もしたはず。それでもアニメの世界で汗を流してきた理由は「好きだから」の一言に尽きると成田さん。
「好き=好奇心というのが僕の発想。好きだからもっと知りたいし、好きだからその先に行きたくなるし、好きだからもっと表現してみたくなる。いい作品を生む原動力も、クリエイターを育てる糧も、すべては一人ひとりの心に宿る『好き=好奇心』なんです」
このブログを読んでいるあなたの心に『アニメが好き』な気持ちは潜んでいますか?
株式会社アレクト
3DCGに特化したアニメーション、映画、ゲーム、イベント、モバイルコンテンツなどの映像制作に取り組んでいる。
札幌市中央区南1条西7丁目16番2 岩倉ビル1F
https://www.arect.co.jp/
アニメーションプロデューサー成田さんの仕事をもっと知りたい方はこちらからご覧いただけます。
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