森谷 光さん
インタビュー公開日:2020.07.22

人のお世話をするのが好きな自分に
向いていると思い挑戦しました。
女性専用フィットネス・カーブス札幌・東光ストア麻生店で会員さんの指導を行う、森谷光さん。江別市出身で、高等専門学校で建築を学ぶために単身函館へ。学生時代に接客業のアルバイトが楽しかったことから卒業後は沖縄のリゾートホテルでの接客業を経験した後北海道にUターンと、非常にアクティブな女性です。
「当時は仕事に対してこだわりはなくて、お給料がもらえればいいという考えだったんです」と森谷さん。ハローワークの職員から「どのような観点で仕事を選んだらいいか」などのアドバイスを聞きながら仕事を探すうちに、カーブスの求人が目に留まりました。
「体を動かすのも好きですし、学生時代は寮長としてみんなのまとめ役をやったこともあり、人のお世話をしたり面倒を見るのももともと好き。未経験でも大丈夫ということで、挑戦することにしました」
楽しく運動を継続できるよう、
一人一人とコミュニケーション。
カーブスでは、12種類のマシンを使う30分間のプログラムで筋力トレーニングと有酸素運動を行います。会員さん全員からトレーニングの目的や体の状態を聞き、無理なく楽しく、効果的に運動ができるように声掛けをします。誰でも気軽にできるため会員さんの年代は幅広く、年配の女性も多く通っています。
カーブスでは、インストラクターのことを「コーチ」と呼びます。コーチは、「○○さん、こんにちは!」と会員さんひとりひとりを苗字ではなく名前で呼び掛け、コミュニケーションをとっています。
「入社後の研修が終わったら、さっそく店舗に配属になり、まずは会員さんに声を掛けてお話をするところから始めました。娘や孫のように温かい目で、優しく受け入れてもらえましたね」
会員さんの運動の目的はさまざま。
体のこともしっかり勉強します。
会員さんに効果を実感してもらうために、体の仕組みやマシンの正しい使い方、より効果を出すための方法もしっかり勉強しました。会員さんの中には、膝や腰に痛みを抱える方も多く、そのような方には負担のかからないトレーニング方法をアドバイスして取り組みます。
「会員さんには、『膝の痛みを楽にしたい』『家族の介護のために筋力をつけたい』などそれぞれに目的があります。まだ自分が体験していない体の痛みには、安易に『わかります』とは言わず、きちんと話を聞いて対応します。『ここに通って良くなったよ』と言っていただける時が、やっぱり一番うれしいです」
効果を維持するには継続が大事。
通っていただくための工夫も。
冬場になると少し足が遠のいてしまう会員さんも中にはいます。聞いてみると、「雪かきが忙しくて来られなかった」という方もいますが、寒さや雪道のため通うのが億劫になり、体重が増えたり筋力が衰えてしまったという方も。
「トレーニングをやめると衰えてくるので、回数は減っても継続することが大切なんです。来るまでは億劫なこともあると思いますが、来たら『良かった』と思っていただけると思うので、『迷ったら来る』ですよ!と声掛けしています」
直接声掛けをするだけでなく、店のコーチたちが協力して、壁に張る掲示物も作成。トレーニングの効果やメリットなどについて視覚でも楽しく伝える工夫をしています。
職場のチームワークも大事。
良い影響を与える人になりたい!
会員さんが楽しくトレーニングを継続できるようにするには、コーチ同士のチームワークも不可欠です。みんなで会員さんの情報を共有し、どのコーチが付いても楽しく快適に運動ができる体制を作り、出産や育児で一時期現場を離れても、また復帰できる環境になっています。
「みんなを巻き込んで前向きにリーダーシップをとっている先輩コーチを見習って、他のコーチにやる気や活力を与えて盛り上げられるような人になっていきたいと思います」
シゴトのフカボリ
スポーツインストラクターの一日
9:00
出勤
清掃、朝礼
10:00
開店
お迎え、30分のプログラム実施、お見送り
13:00
昼休憩
昼礼、自分のトレーニング、
事務作業や掲示物の制作など
15:00
開店
19:00
閉店
片付け、終礼
19:30
退勤
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
会員さんの健康づくりの必需品
会員さんの情報が入ったタブレット、ストップウォッチ、定期的な体の計測に使うメジャーは必須アイテム。これで一人一人の健康をきめ細やかにサポートしています。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

採用の面接の時に社長から言われた言葉です。会社に採用されたということは、その会社を選び、同時に会社から選ばれたということ。選び選ばれた責任を持つという言葉が心に響きました。

株式会社アドバンス

30分間のプログラムで個人のレベルに合わせたトレーニングができる女性専用フィットネス・カーブスのFC加盟企業として7店舗を運営しています。

住所
北海道砂川市西1条北20丁目1-25
TEL
0125-53-1206
URL
https://advance.hks.co.jp

お仕事データ

理想の体作りを実現
スポーツインストラクター
スポーツインストラクターとは
スポーツに取り組む人への
総合的な指導役。

フィットネスクラブやスポーツジムで、トレーニングやエクササイズ、機器の使い方などを指導する職業。お客様の目的や体力、健康状態に合わせてトレーニングメニューを作成し、楽しく安全に運動が続けられるようサポートします。スイミングクラブやダンススクール、ヨガスクール、エアロビクススタジオの指導者も総称として「スポーツインストラクター」と呼ぶことも。また、食事や普段の生活における注意点などをアドバイスするケースもあり、スポーツに取り組む人に対しての総合的な指導役を担います。

スポーツインストラクターに向いてる人って?
スポーツが好きで、
お客様を元気づけられるタイプ。

必ずしも競技者の経験を求められるわけではありませんが、お客様にお手本を見せる場合もあるので、運動が好きなことは第一条件。特にスイミングやダンスといった専門種目は、一定のレベルに達しているほうが好ましいでしょう。とはいえ、スポーツインストラクターに重要なのは元気でさわやかな接客。かけ声や表情から、お客様のモチベーションを高められる人柄も求められます。

スポーツインストラクターになるためには

スポーツインストラクターには必須の資格や学歴は特にありません。しかし、科学的根拠にもとづいてスポーツを教えたり、安全なダイエット方法を指導したりするには、しっかりとした知識を身につけることが大切。一般的には、大学・短大のスポーツ・健康系の学部や専門学校のスポーツインストラクター養成系の学科などに進学し、フィットネスクラブやスポーツジムに就職するケースが多いようです。ただし、努力次第では未経験からでもチャレンジできます。

ワンポイントアドバイス
今後はシニア世代の健康づくりのニーズも。

ここ最近は健康意識への高まりが要因となり、経済産業省の統計ではフィットネスクラブやスポーツジムの売上高は増加傾向。高齢化が進んでいることから、とりわけ60代以上の人たちの利用が増えてきているようです。それに伴って、シニア世代の健康づくりや体力維持に特化したプログラムに焦点を当てる企業も。高齢者層の利用は、今後も拡大していくことが見込まれています。

ほかにもあります、こんな仕事。