株式会社おかげさま
神社仏閣などの修復に関わり、宮大工としての修行を積みつつ一級建築士の資格を持つ菅原雅重代表が2016年に設立。社寺=祈りの場づくりに取り組む。
木造を中心とする建築物の新築やリフォーム、修理などを手がけるのが大工の仕事。一般にノコギリやノミ、カンナなどを使い、建物の骨組みとなる柱や梁、壁、床などの下地を作り上げていきます。私たちがイメージするこうした木造住宅の建築に携わるのが「家屋大工」と呼ばれる職種。大工には他にも釘を使用しない木組み工法という手法を使って木造の寺社仏閣を手がける「宮大工」、建物の内装部分を仕上げる「造作大工」、コンクリート建造物の土台となる基礎を担う「型枠大工」など、多くの種類があります。いずれも、美しさや機能を持ち合わせた精度の高い建築物・構造物を建てるには欠かせない仕事です。
大工はノコギリやノミ、カンナといった道具を使い、設計図にもとづいて木を加工するため、手先が器用で精密な作業ができる人が向いているでしょう。建築現場では予期せぬ問題に対応することもあるため、柔軟な思考と問題解決力を持つことも重要です。また、木材の運搬や高所作業もあるため、ある程度の体力があることも望まれます。大工は建築士、左官職人、内装業者、電気・水道・ガス工事業者など数多くの職業と連携することから、チームプレーが得意なことも素養の一つです。
大工になるために必要な資格や学歴は特にありません。ただし、かつては中学校を卒業してすぐに大工の下積みとして就職するケースも少なくありませんでしたが、最近は大学や専門学校で木造建築や大工の基礎知識を学んだ新人を歓迎する傾向にあるようです。そのため、建築関連のコースを設置する専門学校や短大、大学に進み、工務店などに就職するのが一般的なルートとなりつつあります。
建築産業は常に需要があり、大工も人々の住宅や社会インフラに必要とされる安定した職業です。木材を使って建物や家具を作り出すクリエイティブな職業であり、木造建築は持続可能な選択肢として環境への配慮が求められることが多くなっています。環境に対する意識を持ちながら仕事ができるのも大工の魅力です。近年はCADや3Dプリンターなどのデジタルツールが使われることもあり、最新技術を駆使して新しい大工の形にチャレンジすることもできるでしょう。
この仕事の求人例
この仕事のほかのインタビュー。