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風林春菜さん
インタビュー公開日:2020.03.09

統計手法を用いてデータを分析し、
有効で役に立つ結果を求める仕事。
風林春菜さんの仕事は、「データアナリスト」仕事内容は、名前のとおりデータ(情報)をアナライズ(分析)すること。なんだか難しそうですが、その仕事について、こんなふうに説明してくれました。
「たとえば、需要を的確に予想して商品の発注・在庫管理を行うことで無駄をなくし、利益を高めたいという課題を抱えているスーパーマーケットがあるとします。そこで、店舗が持っているPOSレジや売り上げのデータと、天気や曜日などのデータをさまざまな統計手法を用いて分析し、お客さまの動向や購買の傾向・特徴などを見つけ出します」
すでにあるデータから、クライアントの役に立つ情報を作り出すこと。それがデータアナリストとしての風林さんの役割なのだそうです。解決したい課題を探り、どんなデータがあるかを確認したうえで、分析方法を考え、その結果をレポートとしてまとめて提出するまでの一連の業務を担当しています。
データ分析によるマーケティング。
道内の求人では珍しい業務に興味
そんな専門的な仕事を始めて4年目になる風林さんですが、データ分析を専門的に学んだわけではありません。大学での専攻は経済。金融機関に就職し、地元登別で働いていました。
「7年ほど勤務するなかで、その経験を生かしつつ、新たなことにチャレンジしたいと考えるようになったんです。大学時代を過ごした札幌で転職活動を行い、〝データ分析によるマーケティング〟という道内では珍しい仕事に興味を抱いたことが入社のきっかけでした」
日々、数字に触れていた経験から数値を扱ったり、数式を使って答えを出すといった業務内容に抵抗を感じなかったことも大きいと話す風林さん。入社後は、分析に用いるエクセルの拡張機能、データベースの管理や操作言語を研修で学びつつ、クライアントとの打ち合わせに参加。課題を聞き出したり、データ分析の提案などを現場で学んでいきました。
「前職は接客要素の強い仕事だったこともあり、クライアントへのヒアリングや分析方法・結果についてのプレゼンなども、最初から比較的スムーズにできました」
重要視する課題を的確に聞き取る、
ヒアリング能力が何よりも大切に。
データ分析のほか、AIや機械学習を用いた予測、トレンドの分析、アンケートによるリサーチなど、データアナリストは、さまざまな手法を組み合わせてクライアントの課題に沿った報告を行いますが、最も大切なのはヒアリング能力なのだと風林さんは話します。
「売上のアップ、新たなマーケットの開拓など、まずはクライアントが重要視していること(上位課題)を、お話の中からしっかりと把握することが必須になります」
誰に向けたレポートが必要か、ということでも、その内容が変わるそうです。たとえば、販売促進のために新たに立案した企画について、社長の了解を得るための根拠となるデータが欲しいといった依頼もあり、そうした場合は社内向けのプレゼン資料として使えるレポートを作ることになります。
「データ分析をもとに作成したレポートが、クライアントの経営判断に大きな影響を与えます。そんな経験を重ねる中で、どんなケースにはどのような分析を行えば効果的かといった引き出しが増え、ヒアリングの密度が上がっていきますし、それを実感できることが、やりがいにつながっています」
先輩に聞きまくってまとめたレポート。
その苦労が、またとない勉強の機会に。
継続的にマーケティングに関するデータ分析などの依頼を受けているクライアントもあり、風林さんは化粧品メーカーを担当しています。
「レポートの作成だけでなく、売上動向などをクライアント自身がモニター上で見られる仕組みを作ることもあります。また、店頭の販売員の動きを変えるといったソフト面の対応で販売促進を図れると判断できる場合はその旨を伝えるなど、提案は広範囲に及びますね」
課題を理解し、データを駆使してレポートをまとめると同時に、こうした提案も行っていくコンサルティング的な要素の強い仕事であり、そこが面白みなのだとか。
「クライアントの課題に対して、どんなアプローチや分析手法を用いるかが個人の裁量にかなり任せられていることも当社の特徴。入社から間もない頃、不慣れかつ高度な手法を使った分析にチャレンジし、クライアントへの報告までを自分で担当したことは、今でも記憶に残っています」
まだ分析の知識が浅く、苦労したことも思い出と話す風林さん。詳しい先輩にしつこいくらいに聞きまくってまとめたというレポートは、クライアントにも好評で、またとない勉強の機会にもなったと話しています。
マーケティングなら風林に聞こう。
そんな存在になれることが目標。
「それまでは化粧品をドラッグストアでばかり買っていましたが、化粧品メーカーのデータ分析を担うようになってからは百貨店にも行くようになりました。クライアントの商品や販売の最前線を体感することが、効果的な提案を行うためにはとても大事だからです」
クライアントの業界について知ることがマーケティングの第一歩と話す風林さん。一流ブランド品の店舗に出かけ、対面販売で自分も買うことで、そのブランドを購入する人の気持ちを知る。そして購買心理をふまえて分析に入ると、納得できる結果を求めて、時間を忘れて没頭することもあるそうです。
「とはいえ、普段は定時で帰宅していますし、フレックス勤務なので、定時も自分次第。私は10時出社が基本です。朝が弱いので(笑)」
統計手法についてさらに学び、より的確な分析結果を出せるようになること。
「それが今の目標。マーケティングなら風林に聞いてみよう。そんな存在になれたらいいなと思っています」
興味だけで飛び込んだマーケティングの世界。風林さんにとって、この仕事が天職といったようすです。
シゴトのフカボリ
データアナリストの一日
10:00
出社、メール・チャットのチェック
10:30
自社で制作したクライアントのDMの宛名などをチェック
12:00
昼食、休憩
13:00
データ分析業務
14:00
社内での進捗ミーティング
15:00
データ分析業務
16:00
東京のクライアントとテレビ会議
17:00
データ分析業務
19:00
帰宅
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

クライアントと向き合い、しっかりと課題を聞き出すことが、データアナリストとしての基本。まずは、目の前にいる担当者のために一生懸命になる。その気持ちが、効果的なレポートにつながることを実感しています。

フュージョン株式会社

一人ひとりの消費者に向けて情報を伝えるダイレクトマーケティングを手がける企業。そのためのデータ分析からDM制作までを一貫して行っています。

住所
北海道札幌市中央区北4条西4丁目1番地 伊藤ビル4階
TEL
011-271-8055
URL
https://www.fusion.co.jp

お仕事データ

ビッグデータを分析する専門家。
データアナリスト
データアナリストとは
多彩なデータを分析することで、
顧客に有益な情報を提供。

データアナリストは売上や顧客情報、気象、SNSの書き込みといった膨大な量の「ビッグデータ」を主に分析する専門家です。この仕事には二つのタイプがあるといわれ、その一つが「コンサルティング型」。顧客の課題に対してどのようなデータを分析する必要があるか考え、仮説を立てて解決策を提案します。もう一つは「エンジニア型」。ユーザーの行動から規則性や将来的なニーズを見出し、サービスや商品の向上を目指します。どちらにも共通しているのは有益な情報を提供すること。IT化がますます進む社会において、よりニーズが高まっていくと見込まれます。

データアナリストに向いてる人って?
情報収集や分析に興味があり、
新しい知識に対する好奇心がある人。

データの収集や分析、関連情報の抽出などに興味がある人に向いている仕事。例えば一つの数列から意外な規則性を見つけたり、複数の情報から共通項を発見したりするのが好きなことも素養となるでしょう。また、ビッグデータは常に更新され、分析の手法は日々進化します。IT技術や情報化社会のスピードに対応するために、新しい知識を学び続けようとする積極性も必要です。

データアナリストになるためには

データアナリストになるために必要な資格は特にありません。ただし、専門性が高い職業であることからも、情報系の学科を置く大学や短大、専門学校に進み、データ処理技術やプログラミング、統計解析などのスキルを身に付けるのがおすすめです。ITエンジニアがデータアナリストの入口となるケースも多いようなので、まずはIT企業に就職して経験を積むのも道のりの一つです。

ワンポイントアドバイス
AIを上手に活用しながら、
オリジナリティを発揮しよう!

ここ最近、AI(人工知能)技術が飛躍的に進歩しています。データの収集や整理などは人間よりも速く処理できることが予想されるため、データアナリストはAIを上手に活用しながら、より創造的な分野で能力を発揮することが求められるはずです。企業の課題を掘り起こす力やデータ分析の着眼点など、オリジナリティを高めることが自らのキャリアアップにつながると言えます。