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阪西 治規さん
インタビュー公開日:2020.04.21

就職説明会での言葉に心打たれて
人と違うことを仕事にしてみたい
札幌市内2店舗を運営する営業部長でありながら、「きもの工房 一休」イオンモール札幌発寒店の店長として日々店頭に立つ阪西治規さんは、着物販売業ひと筋のこの道17年。品の良い和服姿が板についた若旦那の佇まいですが、この業界との出会いは偶然だったそう。
「着物屋の仕事を知ったのは、大学時代の合同就職説明会でした。元々極度の人見知りということもあって、接客や営業の仕事というよりは裏方の仕事を考えていたのですが、その説明会で出会った人事担当者の話にすごく感銘を受けて。『やりがいがあり、頑張った分だけ評価されるから野心のある人はぜひうちに!』という言葉が自分の心に響きました(笑)」と阪西さん。大学卒業と同時にこの業界に入って前職で6年、同社ではもう11年。接客販売の職に心配はなかったのでしょうか…。
「人と話すのが若い頃から苦手でしたからね。それでも、小学校から大学までサッカーを続けていたのでガッツだけは人一倍ありました。“苦手なことも克服できる”という精神というか。あとは、若さ特有の“みんなとは何か違ったことをしたい”という思いがありました。それで、なんとかここまで来れました。」
大切なのは心を通わせること
お客様にも先輩にも素直な気持ちで
着物の販売は、実際に生地を見てもらったり、着物に袖を通してもらいながら、お客様一人ひとりの好みやシチュエーションを聞きながら進めていくと言います。今でこそ試着もスマートにこなす阪西さんですが、入社時はもちろん未経験。初めは苦労もあったそうです。「新人は、自分自身が着物を着るところから始まります。これは今の会社も同じで、研修を受けて先輩に教えてもらいながら、お客様へも着せられるように学んでいきます。とはいえ売り場に出れば、自分よりも知識のあるお客様も多いので、“教えてください”という気持ちで何でも臨むようにしていましたね」と阪西さん。着物屋は、ご年配のお客様も多い業種。当時を振り返って「最初は、まずお客様とお話が上手にできなくて(笑)。それでも、話せないながらも一生懸命でいるように心がけていましたね。どんな仕事にも言えますが、まだ知識がないからこそ、お客様のお話も先輩の教えも素直に受け止める姿勢が大切だと思います」
お客様に喜んでいただけること
それが何よりも一番うれしい
慣れないながらも、徐々にスキルを身に付けた阪西さん。今でも最初のお客様を鮮明に覚えていると言います。「ふらりと立ち寄った20代の女性のお客様でした。若い方は浴衣に馴染みはあっても、着物となると成人式や身内の結婚式など、ハレの日に着るイメージしかないですよね。そのお客様も全く着物を着られたことがなくて。お客様の好みや、どんな時に着物を着てみたいかなど、他愛のない話もしながら、とにかく会話を大切にしてご提案させていただきました」
着物を着てみたい、そう思ってもらえるように心掛けた結果、そのお客様に購入してもらうことができました。「めちゃくちゃ嬉しかったですね。何よりも、お客様ご自身に喜んでいただけたことが嬉しかったです。その後も、時折お店に立ち寄ってくださって。有難い限りです」
17年の経験を通して阪西さんが考えるのは、ただ単に着物という“モノ”を売るのではなく、着物を着るシーンやライフステージの変化をお客様と共有しながら寄り添うことが、この仕事の醍醐味と言います。「購入してくださってこちらが感謝の気持ちでいっぱいなのですが、逆にお客様に感謝されるということがよくあって。こんなに素敵なことってないですよね」と感慨深く語ってくれました。
資格はいりません
必要なのは気配りと真摯な姿勢
「着物販売の仕事に、資格やスキルは必要ありません」と阪西さん。カラーコーディネーターや着付けの免状があれば生かせることもあるそうですが、一番大切なのは興味があること、おもてなしの心や人柄が重要と話します。「女性のお客様が多い業種ですし、ましてや“和”を扱うお仕事です。モラルやマナーの面は特に気にしなければなりません。そのうえで、お客様を綺麗にしたいという気持ちがあるか、お客様を気遣えるかが大切なんです」
自身の経験から「仕事に少し慣れた頃でしょうか、ごひいきにしてくださっているお客様と親しくさせていただいて。つい慣れ合いで接客をしてしまったことがありました。その時に『私はお客様ですよ』とお叱りを受けて、ハッとしました。敬う心を忘れかけていたのかもしれません」と阪西さん。このことで初心に返り、接客の大切やお客様に向き合う姿勢を取り戻すことができたと言います。
一方で、やる気はあるのに何をやっても上手くいかない時。このお客様のひと言に救われたことも。「『自分にもっと自信を持った方が良い。自分の見積もりを上げてもいいんだよ』そう言ってくださって。そこから、またひとつ違った仕事の取り組み方ができるようになりましたね。」
着物を着るのも働く人も年齢は関係ない
“和”の良さをもっと広めたい
大人の女性が着るものというイメージの強い着物ですが、近年は少し変わってきているよう。「値が張る着物ももちろんありますが、今はポリエステルで作られた低価格なものもあって、10代や20代の方でも十分に手が届きます。ショッピングセンター内という立地もあって、最近は若いお客様が意外と多いんですよ。若い方にもたくさん着てもらいたいと常日頃思っていたので、うれしい限りです」と阪西さん。また、働くスタッフの皆さんの話を聞くと、「年齢層は様々。子育てを終えて40歳で初めて勤める方もいますし、社内のトップセールスマンは70代の女性です。資格などではなく人柄という部分に繋がるのですが、笑顔が素敵とか、思いやりの心があるとか。人間性が一番ですし、また、接客を通して人間性が上がっていくというのがこの仕事の肝かもしれません」
ベテランの域に入った阪西さんですが、まだまだ野心はあるようで。最後に、これからの夢をお聞きしました。
「まず純粋に着物を着てくれる人が増えたらいいなと。着物屋が少ないとも感じますし、それには着る人が増えなければ。また、お客様の中には着物を着る機会や着て行く場所が少ないと仰る方も多いので、例えば着物を着て出かけられる和スイーツのお店など、何か仕掛けられたらなと思っています。あくまでも僕個人の理想なんですけどね(笑)。」
シゴトのフカボリ
着物屋 営業部長/店長の一日
9:15
出勤、店内清掃
9:30
朝礼、接客ロールプレイング
10:00
オープン
12:00
昼食・休憩
14:00
店頭で模擬着付け
16:00
事務作業・お客様へのお礼状書き
18:30
退勤
※上記は早番のパターンです
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

お客様に感謝、スタッフに感謝、毎日の出来事に感謝。自分自身がポジティブにいることで、より仕事も楽しくなりますし、周りのみんなにも楽しさが広がります。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
筆ペンと便箋
ご来店やご購入のお礼、季節のご挨拶などに使う、阪西さんのマストアイテム。手書きにこだわり、お客様一人ひとりを思い浮かべながら書くのだそう。

株式会社ADESSO(アデッソ)
「きもの工房 一休」

伝統を重んじるフォーマルな和服から、気軽に着られるカジュアルな着物までを幅広く取り扱う販売店。日本の美学と品格を大切に、和の美しさが引き立つ一着を提案してくれます。

住所
北海道札幌市西区西区発寒8条12丁目1-1 イオンモール札幌発寒3階
TEL
011-699-5919
URL
http://adesso-g.co.jp

お仕事データ

似合うスタイルを提案
ファッションアドバイザー
ファッションアドバイザーとは
お客様の好みやスタイルに合わせ、
洋服や和服をコーディネート。

アパレルショップやデパートのファッション専門店、和服店などで、お客様一人ひとりの好みやスタイルに合った洋服や和服をコーディネートし、販売するのが主な仕事。接客やレジの業務だけでなく、商品を見栄え良くディスプレイしたり、マネキンのコーディネートを考えたり、お客様が買い物しやすい売場づくりも担当。また、棚卸業務や発注業務に加え、お店によってはダイレクトメールの作成といった販売促進業務も行います。

ファッションアドバイザーに向いてる人って?
人と接するのが好きで、
お客様のニーズをキャッチできる!

ファッションに興味があることはもちろん、基本的には接客の仕事なので人と接するのが好きなタイプは活躍できるでしょう。また、ファッションアドバイザーにはお客様がどんなものを求めているのかを素早くキャッチするための観察力も重要です。流行の最先端で働く華やかな職業の一方、立ち仕事に加え商品の運搬や出し入れなどもあることから、ある程度の体力も求められます。

ファッションアドバイザーになるためには

特に決まったルートや必要な資格があるわけではありません。高校卒業後にアパレルショップや和服店に就職することも可能ですし、アルバイトからファッションアドバイザーになる人もいます。とはいえ、店長を目指すなど明確な目標がある場合は専門学校や短期大学などで専門知識やコーディネート技術を学ぶのがおすすめです。必須ではありませんが、「販売士」などの資格を持っていると、仕事の幅が広がるでしょう。

※販売士の資格については日本商工会議所の検定試験ホームページでご確認ください。https://www.kentei.ne.jp/

ワンポイントアドバイス
あなたがブランドの広告塔!

ファッションアドバイザーは洋服や和服の知識だけでなく、ブランドのストーリーを理解しておくことも大切です。ブランドイメージに合った上手な着こなしは、お客様に対するセールスツール。お手本にしたいと思ってもらうことで、売上につながることもあります。ファッションアドバイザーは、一人ひとりがブランドの広告塔ということを意識して働くと良いでしょう。

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