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木下 翔磨さん
インタビュー公開日:2021.03.10

要人警護や邸宅などのセキュリティ。
幅広い分野の警備で活躍したい。
所属するレスリング・柔道・ウエイトリフティング・空手などのトップアスリートが、音楽に合わせてキビキビと動きながら「今こそ、おうちに。ALSOK」と繰り返す。それまでの業界のイメージにはなかったインパクトで、すっかりおなじみになった綜合警備保障のテレビコマーシャルです。ALSOKというコーポレートブランドが、広く知られるようになりました。
「転職を考えた時、真っ先に頭に浮かんだのが、その一連のコマーシャルでした。どんな会社なんだろう、働いてみたい。そうした興味が一番、大きかったですね」
グループ会社のALSOK北海道に入社して、もうじき1年半になる木下翔磨さん(取材時)。札幌市内の大型ショッピングセンターの警備を担当しています。ここでの経験はまだ浅いものの、前職でも警備の仕事をしていたそうです。
「東京で警備会社に勤務し、要人警護や邸宅・ビルのセキュリティなどを担当していました。警備業のなかでも、希少な経験を積ませてもらったと実感しています」
そこで得たものをベースに、さらに幅広い分野の警備に携わり、活躍したいと考えたことが、転職の理由だったと話してくれました。
野球から格闘技に転向したことが
警備の仕事に興味を抱くきっかけに。
木下さんの出身は東京。高校も東京で、働いていたのも東京でした。それなのに、なぜ北海道へ来て、働くことになったのでしょうか。
「ずっと地元にいたので、環境をガラリと変えることで、新たな人生経験を積みたいと考えました。大阪など、他の土地も考えていましたが、修学旅行で来たことのある北海道に目が向いたんです」
野球少年として育った木下さん。高校も野球部に所属しますが、怪我で思うような活躍ができなかったこともあり、異なるスポーツへ転向。それが格闘技でした。卒業後は一時、別の仕事に就きますが、格闘技にのめり込むなか、興味を抱いたのが警備の仕事だったと話します。
「そして、アルバイトとして働いたのがナイトクラブのセキュリティの仕事。店の安全を守ることが役割でした。それが、私の警備人生の始まりです(笑)」
夜、しかも、お酒が入る場所での仕事ですが、怖いと感じたことは一度もなく、むしろ興味津々だったと振り返ります。
関係者の出入りをチェックしつつ、
館内の通路を歩き見守りを行う仕事。
現在、木下さんが担当しているショッピングセンターの警備の仕事には、主に受付、巡回という二つの業務があるそうです。
「受付というのは、建物の裏手にある従業員専用の入口での業務です。従業員やテナントのスタッフ、資材などを搬入する協力会社、店舗のメンテナンスを行う工事会社の担当者などの出入りをチェックすると同時に、退館時に所持品のチェックも行います」
誰がいつ、館内に出入りしたかを記録することでセキュリティを確保すること、また、商品の不正持ち出しを防ぐことが、受付の最も大切な役割です。
「もう一つの巡回は、館内を見回る業務です。館内の外周や中央に伸びる通路を歩き、不審な動きが見られないか見守りながら、たとえば雨の日には通路が濡れて滑りやすくなっていないか確認したり、エスカレーター・エレベーターや空調設備などに異常がないかも、それとなく確認。故障がみつかればすぐに設備の担当者に連絡を入れます」
勤務は24時間と夜勤のみというパターンがあり、夜間も店内の巡回を行うほか、セキュリティ確保の観点から受付業務も切れ目なく行われるのだそうです。
盗難を防ぎ店内でのトラブルも解決。
感謝の気持ちを伝えられるやりがい。
「勤務は24時間体制。夜間は、陳列棚・更衣室・トイレなども丹念に見回り、不法侵入がないかを確認することも重要な仕事です。お客さまのいる日中はもちろん、現場に出ている時は常に気が抜けません」
そう言って、心なしか表情が引き締まる木下さん。日中は、盗難が起きないよう目を配るほか、万が一、お客さま同士でトラブルなどが起きれば、その解決のために対応を行うことも。営業中に店内で何かあれば、1人が現場にかけつけて対処し、もう一人は受付のモニタで状況を確認し、場合によっては警察や救急車の手配を行うなど連携して迅速に、周囲のお客さんの保護も考えながら行動するのだそうです。
「救急対応が発生することもあります。大勢のお客さまが訪れる特売日や休日などに多いのですが、急に体調を崩された方がいた場合などは、必要に応じて救急車を要請。搬送の際の補助なども行います」
時には、緊張をともなう仕事のなかで、手早い救急搬送によって事なきを得たといった場合にかけてもらう〝ありがとう〟の一言や、巡回中に〝(見守っていただけるので)安心して買い物ができます〟と感謝の気持ちを伝えてもらえることが、やりがいなのだと教えてくれました。
お客さまや従業員に対する挨拶と
ていねいな対応を何よりも大切に。
盗難を防いだり、トラブルを解決したり。屈強そうな上背からは、厳しさのようなものも伝わってきます。そんな木下さんが、仕事をする上で大切にしていることは挨拶なのだそうです。
「お客さまに対しても従業員の方々に向けても、しっかりと挨拶することと、ていねいな対応を徹底して行うことを、常に心がけています」
挨拶や対応の仕方によって、威圧的な警備のイメージを和らげ、親しみを持って欲しいのだと話します。ショッピングセンターでの警備業務は、まだ経験は浅いものの、前職での多様な警備経験もあり、現在はその日の責任者として現場に入ることも増えてきたという木下さん。「まずは、日々、経験を積んでスキルを高めるとともに、臨時警備で現場のトップとして活躍できるようになりたいと思っているところです」
臨時警備とは、イベントなどの警備のこと。現場の状況を素早く把握して警備体制を整える必要があり、高度な知識が求められるのだそうです。常に胸にあるのは〝人のため〟という思いなのだと、きりりとした表情の木下さん。
「修学旅行で来た時、もっと満喫したいという思いを抱いて帰りました。今は、この土地を満喫中! 本当は、それが北海道に来ようと思った理由なんです」と、最後にいたずらっぽい笑顔を見せてくれました。
シゴトのフカボリ
施設警備スタッフの一日
0:00
〜24:00
勤務は受付業務、巡回業務、休憩というパターンを繰り返して行います。24時間勤務の時は仮眠時間が設けられているほか、開店前の準備や、冬場には駐車場に滑りやすい場所はないか確認するなど、お客さんの安全確保に関するチェックも欠かせません。
シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
警棒と笛
普段、使うケースはあまりありませんが、警棒はトラブルの対応時などで、制圧が必要となる場合に用います。笛は警告や注意を促す必要がある場合のために、警棒とともに常に携帯しています。
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

ショッピングセンターでの警備は、店舗のセキュリティ確保とともに、買い物を楽しまれるお客さまの安全を守ることが重要な任務。安心して立ち寄れる環境づくりに全力を尽くしています。

ALSOK北海道株式会社

1975年に北海道公安委員会認定第一号の企業として設立。ホームセキュリティから施設の常駐警備、イベント警備まで総合的に手がけています。

住所
北海道札幌市北区北7条西4丁目3番地1 新北海道ビル
TEL
011-747-2203
URL
http://www.alsok-hkd.co.jp/

お仕事データ

交通誘導からボディガードまで!
警備員
警備員とは
人命や大切な財産を守る
縁の下の力持ち。

施設や工事現場、駐車場などで人の警備・警護を専門的に行うのが警備員。その仕事は警備業法という法律で定義され、1号~4号に分かれています。1号警備業務は住宅や施設、駐車場などで、盗難や事故を防ぐための警備。「施設警備」や「常駐警備」、「巡回警備」などの職種が該当します。2号警備業務は、工事現場の交通誘導や不特定多数の人が集まるイベントの警備が主な仕事です。3号警備業務は、現金輸送や美術品の他、核燃料の移送時の警備などより強固な警備が求められます。4号警備業務はいわゆるボディガードと呼ばれ、高齢者の見守りやストーカー対処といった身辺警護がメインです。警備員は人命や大切な財産を守る縁の下の力持ちです。

警備員に向いてる人って?
人命を守る責任感と柔軟性があり、
さらに気遣いもできるタイプ。

警備員は依頼人や市民の安全と安心を守ることを最優先に行動しなければなりません。人の命をしっかりと守る強い責任感が求められます。こうした職務をまっとうするには相応の体力が必要であり、さらに不測の事態が起きた際でも臨機応変に的確に動くことが必要。また、警備員は人と接する仕事でもあるので、本来は業務外のことでも場所を案内するなどの気遣いができる人も向いているでしょう。

警備員になるためには

警備員になるために必要な資格はありません。ただし、警備業法により、18歳未満の人、破産宣告を受けた人、何らかの罪を犯して刑務所を出所してから5年未満の人などは警備員になれないという制限が設けられています。これらに該当せず、18歳以上であれば、学歴や性別などにかかわらず誰でも警備員になることが可能。入社後は、法令で定められた教育を30時間以上(基本教育15時間以上、業務別教育15時間以上)を受け、実際の現場で働くことになります。

ワンポイントアドバイス
警備員の仕事は需要が高まる見通し。
今後はITスキルを持つ人材も必要に。

最近では個人宅に警備会社のシステムを導入する「ホームセキュリティ」の実績も増えているため、警備員のニーズは高まっていく見通しです。また、最初は現場での仕事が中心になりますが、「施設警備検定」や「空港保安警備検定」、「交通誘導警備検定」といった資格を取得し、仕事の幅を広げることで、キャリアアップしていく道も開けます。人を必要とする業務は絶えず需要がある一方、防犯カメラやコンピューター制御、AIによる警備システムも進化中。警備業界にもIT化の波は押し寄せ、今後はシステムの知識が豊富な人材なども必要とされるでしょう。

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