クドール結実カタリーナ
ドイツ人の父、日本人の母を持つ、もうじき3児のママになる絵本作家。デビュー作となった『まっしろドードー』は、続編も構想中とか。
絵本作家は、子どもたちに夢と喜びを届ける絵本をつくる仕事。ストーリーの企画から始まり、キャラクターのデザイン、ページのレイアウト、挿絵の作成まで手がけます。作家によっては文章と絵の両方を担うケースも少なくありません。出版社との打ち合わせや編集作業も重要な業務の一部。さらに、マーケティング活動やイベント参加など、絵本の普及活動にも関わることがあります。自身の創造性をフルに発揮し、子どもたちに楽しんでもらうというやりがいの大きな仕事です。
絵本作家に向いているのは、豊かな創造力とストーリーテリング(物語をつくる)能力を持つ人です。子どもたちに楽しんでもらえる物語を考え、それを視覚的に表現する力が求められます。また、出版社や編集者とのやり取りも頻繁に行われるため、協調性とコミュニケーション能力も重要です。技術的には、絵を描くスキルと文章を書くスキルの両方があると有利。自己表現が好きで、物語を通じて子どもたちとつながりたいと考える人には素養があります。
絵本作家になるために、特定の資格は必要ありません。ただし、イラストレーションやデザインの基礎を学ぶために美術系の専門学校や大学に通うことが有利です。絵本の創作に関するワークショップや講座に参加することで、スキルを磨くこともできます。出版社に作品を持ち込んだり、自費出版を通じて絵本を発表し、実績を作るのが一般的な絵本作家デビューの方法。ネット上で自身の作品を公開し、SNSやブログを通じてファンを増やすのも効果的です。絵本コンテストに応募することで作品が認知され、絵本作家への道を開いている人もいます。
絵本作家として成功するためには、子どもたちの興味やトレンドを常にキャッチすることが重要です。他の作家との差別化を図るために、独自のスタイルを確立することが求められます。定期的に子どもたちと接し、反応をダイレクトに察することで、リアルなインスピレーションを得るのも一つの手です。さらに、プロフェッショナルなネットワークを築き、他の作家や編集者との交流を深めることも有益。技術的なスキルを磨くために、新しいソフトウェアやデジタルツールを積極的に学ぶことも忘れないようにしましょう。