寺下 穂南さん
インタビュー公開日:2018.01.26

通っていた塾の先生がきっかけ。
人に喜ばれる仕事を目指して!
中高生のみなさんにとって身近な存在、学習塾。寺下穂南さんは、札幌練成会で講師として勤務しています。自身が中学生の時に、生徒として練成会に通っていた寺下さん。当時、親と意見が対立して悩んでいた時に、一番親身になって話を聞いてくれたのが塾の先生だったといいます。
「気にしすぎるなよ。でもちょっと大人になって自分から歩み寄ってみようか」と励ましてくれたおかげで、受験勉強にも集中することができ、志望校にも合格できました。大学生の時に進路を選んでいて、「自分が一生懸命頑張ることで、人が喜んでくれる仕事は」と自分が感動した体験を思い起こすと、その塾の先生が浮かんできました。そこで、「あの先生みたいに塾生に寄り添える先生になろう」と、同じ練成会の講師になったのです。
小・中学生の個別指導を担当。
進学先の情報収集も必須!
寺下さんは現在、NEXUS北24条教室を担当しています。NEXUSは、動画による個別授業と、講師による個別指導を組み合わせたシステム。本人の学力レベルに合わせて指導できるところが好評で、小学4年生から中学生までの塾生が通っています。
「小学生から中学生までが入り混じり、全員が違う内容を学習しています。入社して1年目は、勉強の内容を思い出す作業が必要でしたね(笑)。最初は先にテストを自分で解いておくなど予習をして、臨んでいました」
それだけでなく、進学先の高校の情報も、塾生や保護者が求めているところ。教室がある地域の学区の情報を必死で集め、勉強したといいます。
優しく、必要な時には厳しく!
合格した時が一番うれしいです。
塾生や保護者の希望を叶えるためには、時には厳しさも必要になります。
「厳しく接すると、塾生からは嫌われることも。そんな時は、保護者とコミュニケーションをとってフォローするなど接し方を工夫しています。最後は合格して、本人にも保護者にも、『練成会に通ってよかった』と思ってもらいたいですからね」
一人ひとり反応も違い、塾生との接し方は日々試行錯誤。そこで頼りになるのが、上司や先輩の存在です。中学生の時に寺下さんの担当だった先生も、今も現役で講師をしていて、困った時は相談に乗ってくれています。塾生の受験の時には、「自分の時の比ではないくらい」緊張感が高まるという寺下さん。その分、合格の報告を聞いた時の喜びもひとしおです。
社員としていろいろなことに挑戦。
認めてもらえることがやりがいに。
授業をする以外にもさまざまな業務に挑戦しています。やりたいと思ったことを尊重してやらせてくれるのも練成会の良いところだといいます。例えば、塾生にやる気を出してもらうために教室の掲示物を工夫して作っており、それが上司の目に留まり、全社に共有されるようになりました。
「良いと思ったら全体に取り入れていくスピードは速いです。アイデアを認めてもらえると、モチベーションが上がります!」
教室の室長として、後輩社員や、アルバイト講師の指導もしています。後輩社員には、授業の前に相談に乗ったり、勤務後に食事に行って話を聞くことも。アルバイト講師には、最初は一つひとつ指示することから始まり、いわなくてもできるようになると成長を感じるとか。塾生だけでなくアルバイトも親身に育てている寺下さんです。
人の成長に携われることが喜び。
塾生と接していて自分も成長!
北海道は他の都府県より学力テストの点数が低いことから、「平均点を上げるのに貢献しよう!」という思いもあるといいます。そのためにも、塾生の募集や教育の環境の整備など、会社のプロジェクトメンバーの一員としてさまざまなことに取り組んでいます。新しいことに挑戦しながら、自身も成長しているという寺下さん。
「通ってくれる小・中学生の人生の中で大切な時、成長の過程に携われることが喜びですね。以前できなかったことが一つずつできるようになり、塾生や保護者の方が喜んでいる姿が見られると、私もとてもうれしくなります。これからも、私も成長して、指導力や対応力を磨いていきます!」
シゴトのフカボリ
学習塾講師の一日
13:30
本部へ出勤
メールチェック
教室担当者の打ち合わせ
個別の生徒ごとの対応を引き継ぎ
14:30
教室へ移動
15:00
授業準備、教室環境整備、保護者面談など
16:30
塾生が来てホームルーム、授業開始
21:30
授業終了
教室の清掃
22:00
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

塾生や保護者への対応のしかたや、分かりやすく成果の出る指導方法など、まだまだ日々試行錯誤。塾生の成長をサポートしながら、私も成長させてもらっています!

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
入社時の業務日誌と塾生からの手紙
入社から1カ月ほど、業務日誌をつけて上司とやりとりしていました。その時頑張った自分や上司からのメッセージが道標になっています。塾生からのメッセージや寄せ書きも、時々見返して励みにしています。

株式会社練成会 札幌練成会

小・中学生、高校生を対象とした集団指導型の学習塾、個別指導型の学習塾などを運営。北海道・東北を中心に全28都市230以上の会場を運営しています。

住所
北海道札幌市北区北8条西5丁目 練成会グループ本部ビル
TEL
011-707-5555
URL
https://www.renseikai.com

お仕事データ

塾生の夢を一緒に叶える
学習塾講師
学習塾講師とは
分かりやすく楽しい授業で、
生徒の学力をアップ!

学習塾は中学・高校・大学への受験指導をメインとする進学塾と、学校の授業の予習・復習を中心とする補習塾に大きく分かれます。集団指導や個別指導などスタイルはさまざま。学習塾講師は入試問題や定期テストの傾向などを調べて学習計画を立て、カリキュラムに添って勉強を指導します。指導方法や教材に工夫を施し、話し方やコミュニケーションのとり方にも注意しながら分かりやすく楽しいと感じる授業を展開するのが大切です。学習塾を運営するために必要な電話応対や保護者対応、入塾希望者を集めるためのチラシ配りなどを担当する場合もあります。

学習塾講師に向いてる人って?
臨機応変に指導を行い、
生徒に愛情を持って向き合える人。

学習塾に通う生徒の学習意欲や学力はさまざま。学習塾講師は、一人ひとりに合わせて細やかな気配りをしながら授業を進めることが大切です。具体的には理解が浅いポイントはより丁寧に解説したり、完璧に習得できた分野については応用問題を促したり、生徒に寄り添って臨機応変な指導を行う資質が必要。時に厳しく、時に優しく、愛情を持って向き合う人柄も求められます。

学習塾講師になるためには

学習塾の採用条件は、4年制大学卒業者であるケースが多いようです。特定の資格は必要ではありませんが、教職免許を持つ人は有利になる場合があります。とはいえ、教員免許がなくても、自信を持って教えられる得意科目があれば採用に至るでしょう。多くの学習塾では研修システムを取り入れ、教材や指導法などをしっかりと理解した上で、一定レベル以上の講師を養成しています。

ワンポイントアドバイス
学習塾業界は右肩上がりだけど、
講師は努力が欠かせない!

日本の少子化が進んでいることから学習塾の業績も右肩下がり…かと思いきや、売上高や生徒数は増えているというデータがあります。学力を重視する保護者が増え、一人あたりの教育費が上昇していることが後押ししているようです。一方で、志望校合格や成績向上といった目に見える成果が求められる厳しい業界。学習塾講師は授業内容の「品質」を上げるためにも、一層の努力が欠かせません。