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西 智史さん
インタビュー公開日:2018.03.20

手術する医師の映像を見てこの道へ。
現在は後期研修医として勤務。
手稲渓仁会病院に、外科医師として勤務する西さん。手術や入院中の患者さんの処置など、忙しい毎日を送っています。
西さんが医師という仕事を意識したのは、高校生のころ。
「もともと、手に職を持った職人に興味を持っていました。高校の職業学習の時、授業の一環で腹腔鏡手術の映像を見せてもらったんです。そこで見た医師の姿は、まさに憧れていた職人の世界でした。それが外科医師を目指したきっかけです」
大学の医学部を卒業して国家資格を取得した後は、病院で勤務しながら現場での医療を学ぶ医師臨床研修が初期2年間と後期3年間あります。西さんは、初期研修を地元・大阪の病院で終えた後に結婚し、奥さんの実家がある北海道の病院で勤務することにしました。
手術の種類・件数の豊富な病院で、
臨床経験を積んでいます。
外科は、手術によって病気を治療する診療科です。消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科などさらに細かく分かれており、後期研修が終わったら、専門医の試験に挑戦することができます。様々な経験を積むため、複数の病院を回る医師が多いとか。
北海道の中でも今の職場である手稲渓仁会病院を選んだのは、手術件数が多く、診療項目も多岐にわたるため、ここに腰をすえて多様な経験を積むことができるからと西さん。
その分、仕事は忙しく、手術が1日に3〜6件ほど入っているのが日常です。
「難しい食道がんの手術などは、1件の手術に半日くらいかかることも多いです。予定されている手術の他にも、緊急手術で夜に呼び出しがかかることもあります」
手術前後の管理も重要な仕事。
執刀はチームを組んで行います。
「患者さんの人生や病気の治療という期間から考えると、手術は長くても半日という短い時間での出来事ですが、その後の経過を見ることがとても重要です。まずは術後の管理がしっかりできるようになって初めて、執刀を任せてもらうことができます」
毎日の仕事の中でも、担当の患者さんの状態を見て、合併症が起こっていないか確認し、処置を行っています。
西さんが初めて執刀医を任されたのは、初期研修の時。手術は執刀医の他に、助手を含め3人の医師がチームを組んで行います。また、複雑な手術は週1回行われるカンファレンスで事前に執刀医が方針を説明し、上司から意見をもらいます。手術は複数のスタッフの意見をもとに、慎重に責任を持って行われているのです。
患者さんとご家族との話し合いで、
納得できる治療方針を選択。
命に関わる病気の患者さんに対応しているため、手術や治療の進め方について悩むこともあるといいます。
「手術によっては難しい選択をしなければならないこともあります。患者さんとご家族、双方としっかりお話をして、お互いの理解を得ることが必要です」
また、患者さんとご家族がすぐに手術を希望した場合でも、先に別の処置をしたほうがよいと医師が判断した場合は、説得してより良い治療に結びつく方針を立てることもあります。
「人対人として向き合う仕事で、一人として同じ患者さんはいません。その中で自分の専門性にこだわりを持って進んでいきたいですね」
患者さんのその後の人生を決める
重要な役割にやりがいを感じます。
手稲渓仁会病院は救急の設備を備えた大きな病院なので、外国人の旅行者やスキー客が搬送されてくることもあるとか。そんな時には、英会話の必要性も感じるといいます。
「ハードな仕事で、長い手術の後などは疲れたと思う時もありますが、翌朝にはまた新しい気持ちで手術に臨みます。ほんの一時の手術で、患者さんのその後の人生が決まる、そこに携わらせていただくことに大きなやりがいを感じています」
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

手術の日程が詰まっている中にも緊急手術が入ったり、手術が夜中にまでわたったりと、年齢は関係なく体力勝負の仕事です。他の業務も抱える部長が一番遅くまで調整を行う姿には頭が下がります。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
機械でトレーニング
手術室の医師控え室には、モニターを見ながら手術をシミュレーションできる機械があります。難しい手術を控えている時は、機械でメスの動きを確認してから臨みます。

医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院

地域の中核病院として高度な技術と専門知識を持つ専門医が在籍し、質の高い急性期総合医療・専門医療、満足度の高い医療サービスを提供しています。

住所
北海道札幌市手稲区前田1条12丁目1-40
TEL
011-681-8111
URL
http://www.keijinkai.com/teine/

お仕事データ

医療で人を支え、医療の未来を開く!
医師
医師とは
患者さんと向き合う臨床医と、
未来の医療に役立つ研究医。

医師は大きく「臨床医」と「研究医」に分かれます。臨床医はふだん私たちが病院やクリニックで接する「お医者さん」。患者さんから症状をヒアリングした上で、心音や体温、皮膚の状態などから不調の原因を探ります。症状に合わせて注射や点滴の指示をしたり、薬の処方をしたりするなど治療や回復を促すのが主な仕事です。精密検査や手術は設備の整った病院でしかできないことが多いので、大学病院などに紹介状を書くことも。大きな病院では「内科」「外科」「耳鼻科」「眼科」「産婦人科」「小児科」などの各科で専門の医師が治療を行います。研究医は、原因や治療法が確立されていない病気を解明するために、大学や病院で研究を専門にしている医師です。

医師に向いてる人って?
病気やケガを治したいという使命感と、
安心を届けられる思いやりが大切。

人の命を預かり、病気やケガを治したいという大きな使命感を抱いていることが大前提。医療の世界は新薬や手術方法などが日々進化しているため、向上心を持って勉強できる人も向いているでしょう。質の高い医療を届けるためには、看護師や診療をサポートする専門スタッフとの協力が不可欠。コミュニケーションとチームワークも大切です。また、患者さんやご家族に安心してもらえる思いやりも求められます。

医師になるためには

医師として働くには国家資格の医師免許が不可欠。医科大学や大学の医学部に進学し、「病理学」や「生理学」「分子生物学」などの授業や解剖実習など6年間の教育を受けた上で、卒業後に国家試験の受験資格が得られます。この国家試験に合格し、2年間以上の臨床研修(研修医)を積んだ後に、一人前の医師として働くことができます。

※医師免許の国家試験については、詳しくは厚生労働省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)をご確認ください。

ワンポイントアドバイス
医療と福祉の一体化が、
今後のカギに。

現在、医療業界では産婦人科や小児科などの医師が不足している他、地域によってドクターや病院の数に偏りがあることが大きな課題。また、高齢社会の本格化でお年寄りの患者数が増え続け、多くの医師の手が求められています。今後は高齢者専門医のニーズが高まるなど、医療と福祉の一体化がさらに進むと予想されます。子どもや妊婦、お年寄りを診察する科の勤務はハードですが、世間から活躍が期待されるフィールドであり、人の命を救えた時のやりがいも大きいのです。