札幌家庭裁判所
石狩・胆振・日高地方全てと空知・後志地方の一部を管轄し、札幌の本庁と、7支部3出張所を有する家庭裁判所です。学生向けのインターンシップも定期的に行っています。
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裁判所書記官の仕事は、調書の作成が中心。具体的には、法廷でどのような手続が行われたかを記録したり、裁判の当事者が権利を実現するための書類を発行したり、さまざまな業務を行います。その他、裁判に関する記録や書類の作成、保管、法令や判例の調査といった裁判官の補佐役も担当。複雑な訴訟手続を裁判の当事者に説明したり、裁判がスムーズに進むよう関係者と連絡を取ったりすることも。裁判所書記官は、裁判の当事者と裁判官とを橋渡しする役割も担っています。
裁判所書記官はオフィスワークが中心ですが、関わる人々は裁判官や裁判の当事者、弁護士、検察官、証人など多種多彩。コミュニケーションをとることが好きで、丁寧な対応ができる人は向いているでしょう。また、仲間と協力し合って裁判をスムーズに進めるチームワークも求められます。適正で迅速な裁判を実現するため、慎重かつ迅速に作業できる注意深さも必要です。
裁判所書記官として働くには、まずは裁判所職員採用試験に合格し、裁判所事務官として採用される必要があります。総合職試験と一般職試験の区分があり、総合職試験は院卒者区分と大卒程度区分に分かれて試験が実施されます。一般職試験は大卒程度若しくは高卒者が対象。裁判所事務官として一定期間働いた後、裁判所職員総合研修所入所試験に合格し、約1~2年の研修を受けることで裁判所書記官への道が開かれます。法律に携わるという職業柄、大学の法学系学部の出身者が多いと思われがちですが、一般職試験の合格者の約半数は法学部以外の出身で、高卒者で裁判所書記官になる人もたくさんいます。
※裁判所職員採用試験の受験資格はさまざまなので、詳しくは裁判所のホームページをご確認ください。http://www.courts.go.jp/saiyo/index2.html
裁判所書記官は、裁判官や裁判の当事者の一言一句を記録するのではなく、法律に定められた手続が行われているか、争いのポイントは何かといったことをきちんと整理しながら記録をとっていきます。裁判所書記官の調書は、法律上の手続に基づいて公正に裁判したということを公に証明するもの。責任が重大な分だけやりがいは大きいようです。