人々の足として暮らしを支えている電車や地下鉄。そのダイヤに沿って安全・正確に鉄道を動かし、便利で快適な社会づくりに貢献しているのが駅員です。乗客の案内やホームでの安全確認、駅構内のアナウンス、緊急時の対応など多彩な業務を担当します。また、発券機や精算機の管理、売り上げの集計といった業務に関わる人も。駅員は鉄道サービスの世界では欠かすことのできない重要な仕事です。
鉄道は細かな時間の単位でダイヤが決められており、始発から終電までそれに沿って運行しなくてはなりません。自分のスケジュール管理やタイムマネジメントが得意な人は、駅員に向いているでしょう。また、鉄道サービスは大勢の乗客の命を預かることから、安全第一に行動できる責任感の強さも必要です。駅員は乗客と接する機会も多いため、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力も求められます。
駅員として働くために特別な資格は必要ありません。高校や専門学校、短大・大学を卒業後、各鉄道会社や各都市の交通局などの採用試験に合格するのが一般的です。採用試験の内容は各企業によって異なりますが、将来的に幹部候補として働く「総合職」と、事務の仕事を中心に行う「一般職」、車掌や運転士として働く「現業職」といった区分で採用活動が行われることが多いようです。
鉄道サービスに携わる仕事といえば、かつては男性の職場のイメージ。ところが、最近は人事や経理といった事務系の仕事だけでなく、駅員や運転士といった現場にも女性の姿が増えてきています。「お客様にサービスを提供する」という要素も強い仕事になるため、女性のきめ細やかな対応や気遣いが評価されるケースもたくさんあるようです。
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