列車の安全・安心な走行を支えるために線路の保守や点検などを行うのが鉄道保線員の仕事。線路の巡回によってゆがみやズレといった補修箇所を見つけたり、実際にレールを交換したり、いわば線路の「主治医」のような役割を担います。保守用車で軌道材料の運搬や軌道整備の修正を行うこともあり、車両の入れ替えを誘導するケースも。列車が通る合間を縫って作業が行われる場合もあるため、安全を確保することも大切な仕事です。
鉄道保線員は線路内で作業を行うため、安全に業務を行うための集中力が必要。複数人で協力しながら仕事を進めるため、チームワークも求められます。線路の小さな補修箇所も見逃さないためには、きめ細かな人柄も大切。また、重い機材や資材を運ぶこともあるため、体力に自信がある人も向いているでしょう。
鉄道保線員になるために、特に必要な資格や学歴はありません。高校、専門学校、短大、大学を卒業後、鉄道会社や保線専門企業に就職するのが一般的なルートです。多くの場合、新人研修を経て保線の業務に就くことになります。保線技術を一通り習得することで、役職者へとステップアップできる可能性もあります。
会社の規模によっては、工事計画の作成、点検・検査、作業現場の指揮監督など、専門分野ごとに分業化されていることもあります。小さな会社では、少人数で線路や橋、トンネルなどを管理することもある反面、すべての工程を経験できることから手応えも大きくなります。ただし、作業の大半は列車の運転本数が少ない深夜から早朝にかけて行われるため、夜間勤務が多くなるでしょう。
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