住まいや店舗、工場、一次産業などで使われるさまざまな機械設備について、設置や修理、メンテナンスを行う仕事です。機械設備が壊れると「生活が不便」「営業ができない」など影響が大きくなるため、故障が発生した時にはスピーディーに対処したり、定期的なメンテナンスでトラブルを未然に防いだりするのが主な仕事です。現地での対応が難しい場合は一度製品を回収し、工場などで修理を行うこともあります。
機械の老朽化など、修理が難しいと判断される場合は、新しい機械への買い替え提案なども行います。
一口に修理やメンテナンスと言っても、作業内容は多岐にわたります。消耗部品の交換や発生頻度の高いトラブルであれば、マニュアルなどを見ながら対応することが可能ですが、老朽化した機械が故障したり、原因不明の不具合が生じたりした場合は、自身の経験や同僚のアドバイスを頼りにして、自ら問題を解決していかなければなりません。
こうした仕事で大切なのは、表面的な知識を覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」「別の場合はどうか」など、物事を追求して理解を深めようとする向上心。日頃からそのように習慣づけることで、さまざまな故障やトラブルに対応できる経験が積み重なっていきます。
機械設備を製造しているメーカーや販売代理店に入社したり、修理・メンテナンスを専門に行う会社に入社することで、この職業に就くことができます。多くの場合、職場の研修やOJTを通じて業務に必要な知識や技術を習得します。
仕事をするために資格は不要ですが、機械設備のメンテナンスに関係する資格として、国家資格の「技術士」、国家検定の「機械保全技能検定」などがあります。
機械設備には定期的なメンテナンスや修理が欠かせません。どんな機械設備を扱うかは担当する業界によって千差万別ですが、一度身に付けた知識や経験は他の業界の機械設備でも応用できることが多いです。あらゆる機械に精通したプロフェッショナルとなれば、長く活躍していけるでしょう。
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