2025-09-19

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北海道ボールパークFビレッジのお仕事!
【前沢さんから若者たちへ、伝えたい言葉】

株式会社ファイターズ
スポーツ&エンターテイメント
常務取締役 開発本部長
前沢 賢さん
Profile
パシフィックリーグマーケティング、横浜DeNAベイスターズ取締役事業本部長などを経て、2015年北海道日本ハムファイターズに復職。2018年より「ボールパークプロジェクト」を主導し、2023年3月「北海道ボールパークFビレッジ」を開業した。

北広島市に球場を抱く壮大なまちをつくる。
ボールパークプロジェクト実現の中心的な役割を果たしてきたのが、前沢賢さん。
Fビレッジに寄せる想い、さらに若者へのメッセージを伺いました。

【Fビレッジの成功の鍵は?】

—幼い頃から野球が好きでしたか?
学校帰りはランドセルを投げ出して、野球に夢中みたいな小学生。中学・高校時代も野球は好きでしたね。そして漠然と、将来はサラリーマンにはなりたくないって思ってました。

—大賑わいのFビレッジ。大成功の鍵となったのは?
大成功ではなく、成功の線路に乗っているという状況です。鍵となったのは間違いなく「人材」。未知のプロジェクトに挑む中、私が最も力を注いだことも人材の獲得でした。集ってくれた社員たちは、今私が関与しなくても、数々の事業を自走させてくれています。

—前沢さんの手を離れた取り組みもあるんですね。
そのほうが多いかも。若手社員の、遊ぶように仕事をしている姿を頼もしく眺めています。
自分と組織の両方のために。


【自分と組織の両方のために。】

—遊ぶように仕事をする?
一人ひとりが役割を持ちながらも、全員が同じ目標に向かって協力し楽しんでいくようなイメージです。個人の「やりたいこと」と組織に「役立つこと」、その両輪を追求する働き方が、Fビレッジの躍進を支えているんです。

—遊びと仕事って対極みたいな… 
若手が発案した「Fビレッジおじさん」などはその好例。SNSを活用しお客様や来場者の要望を気軽に募るという取り組みですが、「おもしろそう、やってみたい!」という遊び感覚と組織への貢献がちゃんと両立しているでしょう。

—若手のアイデアをどんどん採用してるんですね。
今の若い世代は膨大な情報量の中で生きてきたので、私とは明らかに異なる感性を持っています。まだ若いから、経験不足だからと否定するのではなく、その感性が生み出す意見や提案を積極的に受け入れることも、私たちの使命だと思っています。

【好きなことと、生きていく。】

—Fビレッジのこれからは?
今の完成度は30%くらい、今後も北広島駅前や周辺エリアの開発が進められていくでしょう。ただ詳細を描くのは私ではなく、20年後30年後を見渡せる次の世代です。

—より多くの人たちが、ここで働くようになるかも?
球場のアテンド、ユニークな飲食、芝生管理など、職域がどんどん広がっています。これまでの常識にとらわれない働く場所の創出、例えば子どもたちが運営する会社ができたり、シニアの方が主役となる仕事が生まれるのもいいですよね。

—夢が広がりますね。
Fビレッジが「人々の夢の実現」をサポートする場になればいいなと思います。

—最後に若者たちにメッセージを。
親や周囲の人はあなたのことを思うあまり、「できない」「やめたほうがいい」と言うことがあります。ありがたいことではあるけれど、だからといって、それを鵜呑みにしてはいけない。大切なのはあなたの頭で考えること。そして自分自身に可能性を感じるならば、あなたの好きなこと、やりたいことの近くにいるべきだと思います。頑張ってください。

成功を疑問視する声に屈することなく、ボールパークプロジェクトをけん引し続けた前沢さん。その経験から紡がれる若者へのメッセージは、この上ない「親身さ」に包まれていました。

北海道ボールパークFビレッジ

道央