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2024-07-24

ヤングケアラーサポート「ひとりじゃないプロジェクト」を応援しています!

ヤングケアラー」という言葉を聞いたことがありますか?
未成年にも関わらず家事や家族のケアに時間を費やす人のことを指し、30人のクラスに1人か2人はいるとされています。
当サイトでも掲載している、AIR-G’(エフエム北海道)様では、ヤングケアラーを支援する「ひとりじゃないプロジェクト」に取り組んでいます。
ひとりじゃないプロジェクト
そして、北海道未来のしごとの参考書も若い人たちへのサポートに共感し、一緒に取り組んで行きたいと考えています。

今日は、毎週金曜日に放送される、学生を応援するAIR-G’の人気番組「IMAREAL(イマリアル)」の取り組みをご紹介します。
リスナーの若者に向け時に熱く、時に優しく語るメインパーソナリティ、森本優さん
 この番組では、毎週必ず中学校・高校を訪問して収録するなどさまざまな企画があり、夕方6時から夜10時まで、4時間の生放送でリスナーを楽しませています。その番組の中で10分間設けられている「『ひとりじゃない』プロジェクト」のコーナーについて、森本さんに聞きました。
IMAREAL

Q.ヤングケアラーを番組で取り上げることになったきっかけは?

森本 AIR-G’でヤングケアラーの支援をすることになり、取り上げる番組を決める時、「若者のことならIMAREALだよね」という話になりました。私自身、9歳下の双子の弟たちがいて、ちょうど手のかかる時期に父が単身赴任だったので、母が大変な時は弟の面倒を見ていたことを思い出しました。そのように家族のために自分の時間を使っている10代の子が、実はたくさんいるのではないかと感じています。若者の悩みを聞き、エールを届けることは「IMAREAL」の中でも大切にしてきたことなので、その延長線上として取り組んでいます。

Q.どのような方法でヤングケアラーを紹介していますか?

森本 ヤングケアラーのことをリアルに伝えるため、日ごろから相談を受けている北海道ヤングケアラー相談サポートセンター長加藤高一郎さんにゲスト出演を依頼したところ、もともとリスナーだったということで快諾いただきました。しかも、毎週生出演してくれることに。
10分間のコーナーでは、当事者から相談を受けている状況や、支援の取り組み、相談のための連絡方法などを伝えています。「今週はこんな相談があった」「夜中にこんな子から電話があった」など、プライバシーに配慮しつつ、ヤングケアラーの実情を伝えています。

Q.番組を通して、何を目指していますか?

森本 社会全体には、現状を知ってもらい応援してもらうきっかけとして。ヤングケアラーの当事者にとっては、困った時に相談できる窓口を知る手段として。また、今は普通に暮らしていても、いつ当事者になるかはわかりません。そうなった時に、「ラジオでヤンサポのことを話していたな」と思い出してもらうことが有効だと思います。だからこそ、毎週18時40分からの10分間、同じ時間にメッセージを発信し、刷り込みのように伝えています。

Q.実際に番組で取り上げてみて、反応はいかがですか?


森本 実際、当事者からはもちろん、50代から60代の方から、当時はヤングケアラーという言葉はなかったけれど、今思えば自分がそうだったというメールも届いており、支援する制度があることを喜んでいただいています。ラジオを聴いて相談に来たという方もいると聞いており、少しずつですが手応えを感じています

Q.最後に、森本さんが伝えたい思いをお聞かせください。

森本 ヤングケアラーのコーナーだけでなく、番組を通して伝えているのは「あなたをひとりにしない」という想いです。番組の21時台の冒頭に、1週間お疲れさま!という気持ちを込めて、「イマリエール!」とコールしており、この瞬間に聴取率がグッと上がります。みんな、エールを求めているのだと感じます。
番組には、いじめや家庭の問題で悩んでいる若者からの相談のメールもよく届きます。本当に必要な人に届けるために、「ひとりじゃないよ」というエールをこれからも伝え続けます。

いかがでしたか?
みなさん自身や周りの友達が「ヤングケアラー」だとしたらどうするのか?
考えるきっかけになってくれるとうれしいです。

当サイトでは引き続きヤングケアラーサポートについて発信していきます。
パーソナリティの森本さんのインタビュー記事はこちらから。

編集室より

ヤングケアラー