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岡本 康希さん
インタビュー公開日:2018.09.11

ライブハウス・スタッフの姿に感動。
一直線に、この世界へ!
音楽ライブから演劇、講演会まで、プロ・アマ問わず、さまざまな用途に利用できるイベントホール「cube garden(キューブガーデン)」。
岡本康希さんは、オープンから10年目を迎えたこのホールの「ステージスタッフ」です。
高校時代からバンド活動をしていた岡本さん。出演したライブハウスで、お世話をしてくれたスタッフの姿に憧れたことが今、ここにいるきっかけになったのだとか。
「機材のトラブルが起きたとき〝あ、ぜんぜん大丈夫ですよ〟とすぐに対応してくれて。すげー、かっこいい!と感動したんです」。
同じような仕事に就きたいと考え、専門学校のPA(ライブ音響)コースに進学。そして、1年生の時からアルバイトとして働いていた「cube garden」の運営会社であるクリエイティブオフィスキューに誘われ、卒業と同時に入社しました。まさに一直線。
それが3年前のこと。バイト時代に身につけた仕事をベースに、ホールの運営全般を任されるキーマンへと、急成長を遂げています。
そのイベントに必要となる
あらゆることを想定する仕事。
ステージスタッフ。アーチストをより魅力的に見せたり、楽曲の雰囲気を高めるための照明や音響を担当するイメージがありますが、それは役割のほんの一部、と岡本さん。
「コンサートなどの企画・制作を行うイベンターや主催者との打ち合わせが、仕事の第一歩。当日のことを想定しながら、いろいろな準備を進めていくんです」
まずは、イベントの企画書を穴が空くほど読み込み、必要な照明や音響、機材などを洗い出します。「cube garden」ではできない演出が書かれている場合には、事前にしっかり伝えてトラブルを防止。当日の段取り、流れを検討することも重要なポイントです。
「アルバイトスタッフの配置まで、あらゆることを検討したうえで、当日に臨みます」
アマチュアバンドの場合には、受付をどうするか、CDなどの物販スペースは必要かといったことまでサポート。自分自身のバンド経験も生かしながら、温かく見守っているような語り口になる岡本さんです。
経験や失敗談を交えて、
必要な心構えを伝えていく。
イベント当日は、イベンターやアーチストの受け入れからスタート。ただし、持ち込まれる楽器や機材の移動などは、基本的に手伝わないのだとか。万が一、破損などが起きた場合に問題になってしまうからです。
「僕らはあくまでも、このホールのスタッフ。提供するマイクや照明などのコンディションを整え、提供することが仕事。間違えてはいけない大切なポイントなんです」
アルバイト時代、関係者に言われてつい、手伝ってしまった岡本さん。先輩から〝ダメだよ〟と指摘され、萎縮してしまったことがあると言います。
「後輩には同じ思いしてもらいたくないので、スタッフとして必要な心構えなども、自分の経験をもとにしながら伝えています」
マイクの種類を間違えたり、ドラムのシンバルスタンドが倒れているのに気づかず、冷や汗をかいたり。失敗談を尋ねると、出てくる、出てくる。「でもそれが、自分を育ててくれた」と、ちょっと恥ずかしそうに笑います。
お客さんの満足そうな顔に、
心のなかでガッツポーズ!
プロのアーチストのステージが多い「cube garden」ですが、お笑いライブ、音楽教室の発表会などなど、行われるイベントはオールジャンル。毎日やることが違って、いろいろな人と出会えることが楽しいと話す岡本さん。
「人とつながり、みんなの力でいいイベント、素敵な1日をつくっていけることが、この仕事の何よりの魅力と感じます」
〝とても演奏しやすかったです〟とバンドのメンバー。〝今日は大成功でした。またお願いします〟とイベンターの担当者。そんな反応がやりがいなのだと、笑顔を見せます。
ステージを観にくるお客さんに対しても細心の気遣いを欠かしません。対応一つでホールの印象がガラリと変わってしまうからです。
「この仕事はある意味、接客業。ただ、お客さんには意識されない方がいいんです」 
お客さんが満足して帰るのは、自分たちの準備が良かったから。心のなかで、ガッツポーズなのだそうです。
黒子だけど、裏方だけど、
頑張れば見ていてくれる人がいる。
観客にとっては黒子のステージスタッフ。でも、主催者や出演者にとっては頼れる存在。その仕事はしっかり見られているそうです。一つのミスが信用に傷をつけてしまう厳しさもある一方、だからこそ、うまくいった時の達成感も大きいのだと岡本さん。
「今年、いつもお世話になっているイベンターさんのお誘いを受け、岩見沢のキタオンで開催されているフェス〝JOIN ALIVE〟にスタッフとして参加しました。僕の仕事を見ていてくださったようなんです。裏方だけど、頑張れば結果が出る。そんな感じがして、うれしかったですね」
ステージスタッフとして「cube garden」を盛り上げながら、今後は、北海道ならではのこうしたフェスなど、さまざまな現場で、もっと活躍してみたいと言います。
いいライブだったと感じたら、ステージの袖には岡本さんがいるかもしれません。
シゴトのフカボリ
ステージスタッフの一日
11:00
出勤
照明・音響の打ち合わせ、マイクの用意などステージ周りの準備
12:00
イベンター受け入れ
照明のシュート(調整)、音響チェックなど
14:00
出演者リハーサル(この間に昼食)
16:00
物販の準備
17:30
開場
お客さんの誘導、ロッカーやドリンクカウンターの案内
18:00
開演
舞台袖で待機、機材トラブル等の対応
20:00
終演
イベンター、アーチスト見送り
ステージ撤収、楽屋掃除
22:00
退勤
シゴトのフカボリ
みなさんへ伝えたいこと

イベントの内容、一緒に仕事をする人が毎日違って、音楽から演劇までさまざまなことに触れられることに、魅力を感じています。いつも新鮮な気持ちで取り組める仕事ですよ。

シゴトのフカボリ
拝見!オシゴトの道具
ステージ制作の四種の神器!
指示を伝えるサインペン、暗いところでトラブルなどを確認するマグライト、ケーブルを束ねたりするガムテープと、必要な寸法を測るコンベックス。ステージ周りの仕事は、これらがないと始まりません。

株式会社クリエイティブオフィスキュー
(cube garden)

音楽、演劇、映画の上映や番組制作など、多種多様に利用できるイベントホールです。アマチュアバンドの活動などもサポートしています。

住所
北海道札幌市中央区北2条東3丁目2-5
TEL
011-210-9500
URL
http://www.cube-garden.com/

お仕事データ

ステージと客席に一体感を!
ステージスタッフ
ステージスタッフとは
自身が担当する仕事を通し、
お客様を盛り上げるのが役割!

コンサートやライブ、演劇、イベントなど、ステージの準備や運営、演出を手がけるのがステージスタッフ。音響や音質を調整する「PAエンジニア」、楽曲や演出に合わせてライトを操る「照明エンジニア」、背景やスクリーンに映像を映し出す「映像エンジニア」といったステージエンジニアの他、楽器や機材を運搬してセッティングする「ローディ」、会場の設営や受け付け、警備などの仕事も総称してステージスタッフと呼ばれています。いずれも自身が担当する仕事を通じて、お客様に一体感と盛り上がりを届けるのが仕事です。

ステージスタッフに向いてる人って?
エンターテインメントに興味があり、
裏方として出演者を支えられる人。

音楽や演劇といったエンターテインメント全般に興味がある人はステージスタッフに向いているでしょう。裏方として出演者を支えることに加え、どんな現場や会場であってもステージを盛り上げるという信念も必要です。また、ステージに関わることすべてに気を配り、不測の事態に対して迅速に行動することも求められます。音響や照明、映像といったエンジニア職にはクリエイティブな感性も大切です。

ステージスタッフになるためには

ステージスタッフになるための特別な資格や学歴はありません。ただし、多くの場合、音楽や芸術、工学系の専門学校・短大・大学などの音響学科やコンサートスタッフ科などでステージスタッフに必要な基礎知識を学びます。就職先は、舞台制作会社やイベント制作会社、アーティストが所属するプロダクション、音響・照明・映像それぞれのエンジニアのプロダクションなどさまざまです。

ワンポイントアドバイス
デジタルで手軽に音楽が聞ける分、
本物を見たいという人も増加中!?

音楽CDやライブDVDは売上が低迷しているといわれている一方、ライブ公演数やライブ入場者数は増えているというデータがあります。ここ最近は音楽を中心とするデジタルコンテンツの配信サービスが人気を博していますが、手軽な分だけ「実際に本物を見てみたくなる」というニーズもかき立てているようです。ステージスタッフは、今後も需要が高まっていくと見込まれます。