プロデューサーやディレクター、構成作家などのスタッフとともに企画を考え、ラジオ番組を進める仕事。音楽をより魅力的に聞いてもらうための「しゃべり」を展開するほか、リスナーからのハガキやメールを紹介したり、ゲストが登場する場合は掛け合いをしたり、軽快にトークしながら番組を進行させていきます。華やかな職業の一方、音楽やエンターテインメント、政治経済など話題を集める下準備も欠かせません。
聞き取りやすい声の出し方や正しい日本語を覚えるのはマスト。さらに、番組の舵取り役でもあることから、自ら発信したいという強い思いのある人が向いています。社会常識や文化、歴史、政治経済、科学技術など広い範囲の知識を吸収するとともに、自分の専門分野を個性として生かすのも武器になるはず。また、ラジオは生放送が多いため、緊急時でも柔軟に対応できる力が必要です。
ラジオパーソナリティには特別な資格や学歴は求められません。大学・短大の音楽系や放送系学科、専門学校のアナウンサーコースなどで学び、ラジオ局に就職する方法が一般的です。ほかにも、タレント事務所に所属して仕事を紹介してもらったり、ラジオ局主催のオーディションを受けて道が開ける場合もあります。
若者のラジオ離れが進んでいるといわれていましたが、東日本大震災以降は災害時の大切なツールとしてその良さが再確認されています。ラジオは今そこで何が起こっているのかをリアルタイムで伝えられるメディア。テレビと比べるとファンとの距離感が近く、番組へのリアクションをすぐに受け取れるのもメリットです。このような魅力を感じられるところもラジオパーソナリティのやりがいにつながっています。